2022年6月4日、クローズドの巣鴨ゲーム会に参加しました。今回はようやく状況が落ち着いたので、9:00〜21:30 のフルタイムでの開催になりました。ゲームマーケット明けということで、インディーズ中心ですが、レポートしましょう。今回も作品数は多いです。
手始めに、こちらの作品をプレイ。ボックスを見ただけではあまり分からないですが Knizia の作品です。
基本的には、カードめくりと配置でネコを完成させるゲームで、ルールを聞くだけだとかなりパーティーゲームよりと思われるのですが、カード配置の部分に少しジレンマが効いています。絵柄に近いイメージのゲームなのでデザインとしては裏切られなくていいのですが、ラウンド終盤のギリギリの盤面は悩ましいものがあります。
場に出た札でセットができると即得点化できるのと、出ているカードを時計回りに回す効果があるので、そのあたりの影響は強いです。軽い感じのゲームかと思います。
お次は、こちらの作品を。使える言葉がどんどん減ってくるトリビア系のゲームです。最初に、何文字かひらがながかかれたカードが配られており、親のプレイヤーがお題を決めます。お題に沿った言葉を言うのですが、そのあとでカードを1枚出し、書かれた文字が使えなくなります。
一気に、2〜3文字くらいを縛られるので、難度はかなり高いです。プレイ中の雑談も引っかかったらアウトなので、普通にプレイしていたら、カード2枚でゲームが終わりました。
雑談は無理と言うことで、仕切り直しで、やってみましたが、2人がカードを出し切り、残り 5枚、10文字くらいからひたすら言葉を作るゲームになりました。
どのようなプレイスタイルにするかは環境依存と思われますが、どちらでも振り切れた難度になりますね。出しどころは選びますが、好きな人は好きな作品かと思います。
お次は、ゲームマーケットの購入品ではありませんが、最近の市販品と言うことでプレイしています。Flip and Write の紙ペンゲームです。といっても、ホワイトボードマーカーを使い再利用できるタイプですが。
数字が書かれた 3×3 のビンゴカードが配られ、カードに書かれた数字に対して、1つだけ埋めていき、カードすべての数字を埋めると得点が獲得できます。縦横の列をそろえてもボーナスがあるので、そちらも活かしながらという感じです。
ルールはそこまで多くはありませんが、ビンゴからの連鎖があって、独特の楽しさはあります。ビンゴタイプのゲームの中ではかなりシンプルですが、数字をずらせる能力が効いています。
ビンゴカードの選択肢のランダム性が強いゲームではありますし、得点効率が効いてくるゲームですが、準備雲洞や整理運動にいい感じではと思います。プレイ人数もそこまで大きく依存しませんし。
その次にプレイしたのはこちらです。6人でプレイしています。バッティング系のゲームです。
25個に区切られた領域に 10ラウンドを使ってすべてに色を塗ることが目的のゲームです。6色+黒で塗ることがになりますが、黒以外の色で塗ると得点になり、すべてのマスに何らかの色が塗れればボーナス点が入ります。
色と塗るマス数をプロットして、同時公開するのですが、基本的に同じ色は1人しか塗れず、よりマス数が少ない方が優先になります。場には3枚の目的カードがあり、そちらを参考にプレイしていくことになります。
スタートから、ヒントがない状態でうまく同じ組み合わせでボーナスを獲得したりとか。これで目標達成が 50% の確率でできるのですが、ランダムに負けた感じになりました。目的は完全な早取りです。
読みとバッティングの要素はありますが、ヒントが比較的少ないのと、目的が完全早取りで、得点源が少ないので、目的をいかに達成できるかがポイントになってくるでしょう。25マス埋め切りも同様でしょうか。
目的カードの出方によっては、取捨選択を強いられる展開になるかもしれませんが、基本的に逃げ切り有利、追いつくには、同じ組み合わせのボーナスなどをうまく獲得する必要がありそうです。
その次は 7人でこちらをプレイしました。カードプロットとプレイで手札をうまく調整して、ゲーム終了時に王女か王子を持っていたプレイヤーが勝者となります。王女は常にオープンなので場所が分かるようになっています。
7人のような多人数の場合は、特にプレイ順は重要です。強いカードが残しやすいのもあるのですが、カード交換をピンポイントで狙えるので、後手番で後ろのプレイヤーを残さないのが単純に強いでしょうか。
中盤までの、王子探しはカードによって情報が変わってくるのと、多人数で出てくる玉子は勝利条件にならないだけで、他の効果はすべて王子として扱うため、紛れが起こったりもします。なので、5人くらいがちょうどいいかもしれません。
昼食休憩は、久しぶりに外食でした。定食ものを食べに行ったりとか。2交代で、裏番組は他のゲームをプレイしています。
昼食開けで、メンバーがそろうまでの待ち時間としてプレイしています。4人です。カワサキファクトリーの春のゲームマーケットの新作ですね。
1〜37までのタイルを使ったアブストラクトゲームで、4つ以上の連番がつながるところを予想して、チップを置いていくゲームです。アクション数がそのままチップ数になり得点につながるので、以下に無駄な手を打たないかがポイントでしょうか。
4人プレイは、8ラウンドですが、人数が多いと妨害の手が打ちにくいので比較的協調路線になりました。最後のタイルはある程度運も絡むのですが、3人が8点、1人が7点でほぼパーフェクトゲームになりました。抜けたタイルを見ると、完全につながらないのが1枚ありました。
どちらかというと少人数がいいかもしれませんが、2人だとかなり絞り合いになりそうで、3人だとそれなりに得点が伸びそうな気がしました。
お次は、もう1ゲームくらいプレイできそうなので、こちらをプレイしました。3〜4人のメイフォローのトリックテイキングで、3人の場合はダミープレイヤーが入ります。春の新作です。
5+1スートありますが、スートごとにランクと枚数が若干異なります。かーどの獲得に少しひねりがあり、最強のランクと、最弱のランクを出したプレイヤーにかーどの獲得権があります。強い方のカードを出したプレイヤーがより強いカード2枚、弱い方のカードを出したプレイヤーが残りの2枚を獲得します。リードプレイヤーは弱いカードを出したプレイヤーです。
5つのスートを集めるとボーナスで、各スートの枚数の2位と3位に得点が入ります。獲得カード0枚の場合はものすごい得点が入ります。
スートを集めすぎない方に、ほどよく勝ってカードを獲得するという流れになります。スートの枚数は 8〜10枚なので、3枚でトップ濃厚というくらいのバランスかと思います。
カードを取るときは、自分が出したカードが含まれるのも特徴なので、取りたくないカードは、うまく処分する必要もあります。低い数字でリードを取らされ続けるのがきついでしょうか。
最終トリックの確定ウィナーで 2セットを集め、2枚での2位ボーナスもある程度取れたので、そのまま差し切れました。派手な感じではないのですが、テクニカルなトリックテイキングゲームでした。
ここからは、2卓に分かれて 3人でこちらをプレイ。春の新作です。小学生が作ったボードゲームで、動物園を運営する拡大再生産の経済ゲームです。
ターンの流れは、収入を獲得し、タイルを引いて自分の動物園に配置し、動物を売却し、動物を1体購入するという感じです。タイルにはさまざまな特殊効果が書かれているものもあります。動物の数には制限があり、特に1マスですむ動物は制限に引っかかることもあります。セットボーナスは早取りの要素もあります。
初手から 2マス分の広さの土地が取れたので、収益も収益率も高く、リードしていましたが、1マス動物のセットボーナスが取れないので、中盤で追いつかれる展開になりました。逆に 2マス動物のセットボーナスを狙う展開に持ち込みましたが、なかなか必要なタイルを引けませんでした。
最初の 4ターンくらいは動きが遅いのですが、5ターン目くらいにセットボーナスが出始めたあたりから、だんだん加速し、最後の 3ターンくらいは、かなり激しな動きになり、大型動物の取り合いも発生します。
タイルの引きの要素はありますが、価格のバランスなどは適当そうに見えて、考えられている感じがしました。小学生でないとできない、ある意味思い切りのあるデザインかもしれません。12マス埋めの5点ボーナスも大事です。
結果は、かなりもつれた感じになりました。特殊タイルも強いですが、必要な地形を必要なタイミングで引くことも手数に影響してきます。
その次は、6人で秋向けの作品のテストプレイをすることに。なかなか 6人でテストする機会はとれないので、動きを見たいと思ったので。短時間なので 2回プレイしています。
独特のカードの動きはありますね。ヒントもある程度出すことにしたのですが、展開がだいぶ変わってきます。レアな特殊勝利条件が出てきそうな場面もありましたが、1人だけ通常勝利の条件を満たしての終了になりました。
ヒントの出し方や、バランス調整などは少し回数を重ねてという感じでしょうか。3人以上の調整で、2人プレイもカバーできますが、ソロプレイは多人数プレイをある程度固めてからになるでしょうか。
その次は、こちらを 6人でプレイしています。ゲームマーケットの戦利品ではありませんが、比較的新しい作品です。
「ヘックメック」の要素をカードゲームにしたのですが、Knizia のカードゲームらしい、悩ましい要素があります。人数分のタイルが出されて、プレイしたカードの数の合計が高いプレイヤーがより高い数字のタイルを獲得します。
プレイヤーは自分のターンに、自分がまだ出していないカードを1種類を好きな枚数出し、カードを1枚補充することを繰り返します。カードが出せない、出したくない場合はパスしますが、虫のカードを出していないとかーどの獲得権がとれず、一番数字の低いタイルを獲得します。
パスしたときに、カードを補充できますが、最後の1人になったらカードの補充ができなくなります。このあたりはか東京走を誘う Knizia らしいいやらしさはあります。
「ヘックメック」の要素として、タイルを獲得できる状態でパスした場合、合計数が相手の持っているタイルと同じ場合は、そのタイルを奪うことができます。特に多人数プレイの場合はタイルを奪うのは非常に強力です。
カードを1枚プレイすると、1枚補充なので、基本的にはカードが減らないことになります。ただし引き延ばしていると選択肢が狭くなりますし、最後の1人になると補充権を失うなどのデメリットもあります。
どこで勝負に出るかがポイントですが、過当競争をしてもよくないのでそのあたりが悩ましいですね。人数が多い場合は、メリハリをつけることも大事ですが、タイルを奪われないようにするのも大事ですね。
6人までプレイできますが、ダウンタイム問題があるのと、ラウンド数がある程度合った方が良さそうなので、4人前後でプレイするのがいいかもしれません。
夕食休憩を挟むことに。久しぶりにまぜそばを食べたりとか。夕食も挟むのはこのゲーム会くらいでしょうか。
最後に1時間程度余ったので、こちらをプレイしています。2021秋の作品ですが、タイミング的にここでプレイしておきたかったので。
アクション選択と、カード購入でのセットコレクションのゲームです。アクションを1つ選択し、ギルドメンバーを集め、目的の達成を目指して得点を稼ぐゲームです。
初期所持金にかなりのばらつきがあるのですが、初手版が有利なゲームです。4人まではギルドメンバーを増やすアクションが1つしかなく、早い者勝ちなのと、スタートプレイヤーを取るアクションにイベントカードがついてくるのが特徴でしょうか。
イベントカードは、基本的にパーティーメンバーが多い方が有利です。イベントの内容によっては臨時収入でいきなり資金が足りるようになったりもします。逆のケースもありますが。
序盤は比較的淡々と進む感じですが、パーティーメンバーがある程度増えると、展開にばらつきが出てくるかと思います。人数にも寄りますが、条件達成の都合もあるので、できるだけ方向がぶつからないのがいいのですが、かーどの偏りはどうしても出てきます。
ライトな感じのゲームかとは思います。誰かが高いメンバーを雇っていると発生を防げるバッドイベントもありますが、序盤に出ると事故が起こることもあるので、終盤にトリガーされる方が引き締まるかもと思ったりとか。カードイラストはかわいいとの感想もありました。プレイ人数は 3人くらいがよさそうな気がします。
というわけで、今回も色々とプレイしました。次回は秋のゲームマーケットの前の 8月下旬〜9月上旬くらいにとなったので、少しじっくりプレイするタイプのゲームが久しぶりに準備できるかもしれません。