2022年11月5日、クローズドの巣鴨ゲーム会に参加しました。今回も、状況が落ち着いているので、9:00〜21:30 のフルタイムでの開催になりました。ゲームマーケット明け恒例で、新作も色々とプレイしています。今回もレポートをお送りします。
手始めは、こちらをプレイすることに。6人でプレイしています。文字の書かれたカードをリアルタイムで出して料理を完成させるゲームです。
中華料理にありそうな文字が並んでいるのですが、先頭に来るものか、末尾に来るものかが大きく分かれており、カードに寄っての使い勝手もさまざまです。タンタンメンの「タン」は2連打できますが、「タンメン」でも成立するので、そのあたりの攻防もあります。「ラー」は「ラーメン」で先頭に来たり、「ミソラーメン」「サンラータン」で中間に来るなどもあります。
手詰まりになったら脱落ですが、思ったよりも手詰まりになりやすい印象はあります。料理が未確定の状態の状態で使える「取り消し」はかなり強いですね。軽く楽しめる作品だと思います。
お次は、バネストから購入したこちらを。2023年には日本語版も出ますが、カード自体に言語依存はないので。カウントアップとブラフ系のゲームです。
唐辛子、レモン、コショウの3種類のスパイスと数字が割り振られており、最初のプレイヤーは任意のスパイスの1〜3を、それ以降は、宣言されたスパイスで数字を上げる必要がありますが、正しいものを出さなくてもかまいません。ただし、チャレンジされて見破られると、相手の得点になります。
トータルワイルドカードが、このバージョンには入っており、完全に正しいカードとして扱う代わりに、全員に分かるようになっているのと、カードの得点が高く設定されており、どこで放出するかがポイントになります。
カードを出し切ったときのボーナスの攻防戦もありますが、勇気を出してウソのカードを出したり、パスするのも手ですね。今回は、1回だけボーナスが出ましたが、大きめな予想を当てて得点が伸びました。
ブラフ系のゲームの中でも、少し軽い部類に入るでしょうか。比較的短時間で楽しめるかと思います。
お次も、バネストで購入したこちらをプレイ。Kickstarter からのゲームで、バネストで扱っていましたが、ゲームマーケットあわせの持ち込みに入っていたので購入することにしました。
株式取引をテーマにした経済ゲームです。会社ごとにさまざまな噂があり、割り当てられたダイス目により、株価の上下動が変わってきます。株式は購入のほかに空売りもできるようになっており、初期資金には限りがあるため、重要な資金の調達手段になっています。
ラウンドごとに、決められた株価で取り引きしますが、取引量に応じて株価の補正があり、大きな取り引きは利益が出にくくなっています。
噂を示すダイスは、出目に応じて価格が上下しますが、一部のダイスを保持することで、噂を立てないこともできます。これにより株価をコントロールすることも可能です。株価が規定値以上になると株式分割に、0になると破産して、空売りしたものも含めてすべての株を手放します。
序盤は、どうやって稼ぐかが見えにくいですが、だんだん所有状況に偏りが生じると、伸びやすい株や潰しやすい株が出てきます。情報統制は1人でもかなり動けるので、会社を潰したいときや伸ばしたいときに使えるテクニックになります。
中盤以降は、だんだん場の流れが見えてきて、多数が持ち合った株が残りやすくなっています。優良株は 20枚くらいまで伸びましたが、展開に応じてという感じでしょうか。上げ方向と下げ方向がぶつかると、リスクが大きくなります。アクション数の兼ね合いで塩漬けにせざるを得ない展開や、損失覚悟で空売りせざるを得ない場面も出てきます。
プレイ時間は 2時間を越えましたが、久しぶりにボリュームのある経済ゲームをプレイした感じがありました。
14:00 過ぎになったので、昼食を。開いているお店が少なくなる時間帯ですが、おそばにしました。
昼食後は、こちらをプレイすることに。最近発売された、ミニマップ版の「チケット トゥ ライド」で、ニューヨーク、ロンドンに引き続きの3作目(英語版はアムステルダムも出ているようですが)でしょうか。
マップごとの要素ですが、フェリー路線と5本路線が登場し、観光客の要素があります。最長路線のボーナスはありません。観光客は、マップの4隅と、フェリーが必須になるアルカトラズの5か所と、プレイヤーが選ぶ2か所に登場し、人数-1枚しかありません。多数集めると得点が伸びる仕組みになっています。
マップは、サンフランシスコが舞台で、カードは実際の交通手段がかかれています。サンフランシスコ市内なら、バス、路面電車、タクシーがメインでしょうか。歩くと少し距離があります。
手札2枚持ち、チケットは2枚中1枚以上残しでスタートし、今回はエンバーカデロルートが2枚引けたので、チケットを解決する方向に倒しました。
早々に、チケットを達成させて、1ターン待ってカードの内容をよくしてから、チケットを引くことに。チケットは、エンバーカデロがらみが1枚と、アルカトラズが1枚で、ルート上 4手で達成できるので、2枚とりしています。
このあたりで観光客の争奪戦も出てきますが、アルカトラズはフェリー必須なので手が遅いのと、それ以外は観光客に絡まない場所なので、しっかりチケット達成まで進めて、1手あまりでゲーム終了。余った1手も2点路線が引ける形なので十分でした。
最終得点計算は、観光客を集めるプレイヤーと2点の差、長距離チケット 2枚の達成をされていれば差された感もありましたが、逃げ切りました。短時間で楽しめる「チケット トゥ ライド」なのでこちらもオススメです。
お次は、こちらのゲームをプレイ。クロスワードのタテのカギ1つと横のカギ1つが与えられ、それぞれのお題にあう言葉を答えるリアルタイムワードゲームです。
文字数は 3〜5文字で、クロスするところの指定があります。ワードゲームの難度としては高い方だと思います。得意なプレイヤーは得意そうな感じですが、条件にあう形で特定の長さの単語を出すのが難しいでしょうか。
お次は、こちらの作品をプレイ。今回のゲームマーケットの新作ではありませんが、気になったので購入しプレイしました。
12種類のカードを同時プロットで公開し、数字順に各プレイヤーの効果をまとめて解決して得点を稼ぐゲームです。規定の得点を達成すると打ち切りでゲームが終わります。
コントロールできそうなラインと、コントロールできなさそうなラインがいい感じのところをついているゲームで、手札もそこまで余裕はなく、トップを攻撃するカードが入っていることもあり、どこで出し抜くかがポイントになるかと思います。ゲームとしての収束性はあります。
今回は場の1巡目で、効果を無効にする攻撃系のカードが出払ったタイミングで、次のカードをコピーする効果と、大量得点を稼げるカードが手元に来たので、まとめ打ちを試みました。6点、9点、9点でほぼ勝利条件まで届くコンボでしたが、最後のターンはリシャッフルが入るので妨害カードが手元に入りそうな場面でしたが、そのまま通り逃げ切りました。
カードの出方にも寄りますが、比較的ライトに楽しめる、コンボ系のゲームだと思います。
お次は、こちらをプレイ。Ittenのバージョンは初出でしょうか。高さの違うドミノを立てて、倒せるかどうかを正しく判断するデクスタリティ系のゲームです。
ドミノの立て方と、倒しはじめのルールが少しありますが、基本的にルールはシンプルで、倒れなさそうで倒れるような配置を目指すと同時に、ほかのプレイヤーが倒れない配置をしたときに見破るのが目的になります。
方向をずらしたり、微妙な間隔を空けたりとテクニックもありそうですが、アナログゲームならではの要素が楽しいゲームでした。
その次は、こちらをプレイしています。台湾からの紙ペン経済ゲームです。土地の売買で利益を上げていくゲームではありますが、初期金の折れ線グラフを実際にプロットして、通過したところや、停止したところに応じてボーナスがもらえるという仕組みになっています。
稼ぎ方はいろいろとありますが、6月の小目標、12月の大目標を狙いつつ、名声のマジョリティを稼ぎ、土地の数×ボーナスシンボルで利益を上げるのがメインになるかと思います。
ボーナスシンボルは、手広く集める必要はありませんが、固め打ちをすると、資金操作がかなり難しくなるのがポイントかと思います。特殊能力の2回購入、2回売却は、グラフの傾きが大きくなり、よりボーナスを獲得しやすくなるので、活用したいところです。
得点計算のかけ算のあるゲームは、荒れやすいのが特徴ですが、資金操作も会わせてやるのと、獲得できる数に限りがあるので、そのあたりでうまく収束させていると思います。これまでにないタイプのゲームでした。
その次は、こちらの作品をプレイすることに。変則的な七並べ系のゲームです。
5色のカードがあり、ルールに従って出していくのですが、得意な色と苦手な色で、ボーナス/ペナルティがあります。橋の方の数字は、配置制限が厳しくなっているので、どのように手番を回すかがポイントになるかと思います。
効果の用語が多く、対照形で整理することはできますが、オールマイティが圧倒的に強いイメージはあります。基本的にペナルティがなく、必ず1手打てるのが相当強いです。
お次は、こちらの作品をプレイ。ラブレターフォロワーの作品になるでしょうか。手札の予想を当てて、すべての相手を脱落させるか、最終的な手札勝負に勝利するかを目指します。
4人でプレイしましたが、4人だと全員を脱落させるには手数が足りない印象があります。見えていない情報がそれなりに多いので、情報量としては若干「ロストレガシー」に寄っている感じでしょうか。
最終的に 4人が残っての手札勝負でしたが、最後の山札から最強札を引いてのゲーム終了でした。「ラブレター」だとたまにあるどうしようもない展開です。フォロワー系の作品は、要素をどう付け加えるかが難しいところです。シンプルにするとそのままになってしまうので。
時間的に最後はこちらをプレイしました。最近日本語版が出たこちらの作品です。トリックテイキングに変則的なルールが加わるパーティーゲームとの認識です。
手札に来たルールが、数字カードが切り札になるもの3種類で、あまりトリックマイスターらしくない感じではありました。
今回は、シンプルなルールが多かったのと、単純にトリックテイキングに強い手札が来ていました。「2トリック目にリードしたスートがトランプになる」で、1トリック目に本気を出してトリックをとれたので、一気にトランプが 7枚増やせたりとか。ローカードも多かったので、4ウィナーくらい増えた計算です。
2ゲーム目は、連続してトリックの勝者になれないルールで、大量得点は取りにくい形でしたが、切れたスートをうまくトランプで取り合うキャッチボールの形になりました。これも得点が伸びやすいところです。
3ゲーム目は、切り札が減点、切り札のないトリックの得点が2倍がつき、切り札が「14」と組み合わさったので、妙なことができる場面になりました。切り札で打ち出して、切り札要求すると、後出し勝ちでマイナスを押しつけることができます。
このルールだと、普通にノートランプに近い形になり、手札は 3ブロッカー7ウィナーくらいありました。このラウンドは、トランプなしの9トリックがとれて大きく逃げ切る形になりました。
手札の配り運とルールの組み合わせがどうかみ合うかで、コントロールできないところが多いトリックテイキングですが、翻弄されるのを楽しむといった意味で、パーティーゲームだと思ったりとか。
今回は、夕食なしで、色々とプレイしました。次回は感染症の状況を見ながら、春のゲームマーケットのあたりになりそうです。今回は、市販品も多めに出しましたが、次回は、今回に間に合わなかったものや、次回なら間に合いそうなものがあるので、掘り出し物枠が多くなりそうです。