2024年6月29日、少し時間が空きましたが、春のゲームマーケット明け恒例のクローズドのゲーム会に参加してきました。今回は土曜日開催で、長時間でしたが、昼食と夕食に時間をとったので、ゲーム数はやや少なめです。今回もプレイしたゲームをレポートしましょう。
手始めは、こちらの作品から。リアルタイムのパズルゲームです。
六角形に 3色の色がつけられており、直方体のように見えるカードがあり、これを重ねることでお題の図形を完成させるというものです。難易度は 2段階あり、易しい方は 5枚、難しい方は 8枚を使います。
「ウボンゴ」とタイプは近いですが、こちらはカードの重なりでうまく必要な色を見せることが目的です。独特のプレイ感はあります。得意不得意は分かれるところですが、この手のゲームが好きな方には、よさそうな感じです。
その次は、こちらのゲームをプレイ。Push your luck系のゲームです。
カードをプレイしていき、そのあとで山札からカードを引くチャレンジをおこないます。チャレンジに成功すればカードを保持することで得点を増やし、失敗すると失点になります。保持できるカードは 4色まで、昇順か降順に並んでいる必要があります。
5人でプレイしましたが、序盤の順数があまり回ってきません。終盤に勝負所ができてくるのですが、ここは我慢比べの様相が強めです。4色目を序盤で取ると、5色目が取れなくなるので手詰まりになる可能性が上がります。
運の要素は少し強めなのと、カードがかなり出てくるゲームなので、人数は 3〜4人がよさそうです。得点の振れ幅が小さいので、ボーナス点がかなり大きく影響するようです。
さらにその次は、ふくろとチップしかないゲームをプレイしました。袋からチップを引いて、ルールに従い公開するだけではありますが、悩ましい駆け引きがあります。
公開済みのチップの枚数でマジョリティをする一方で、引いたチップの数がもっとも多いプレイヤーは脱落してしまいます。数学的に、平均値未満であれば絶対に脱落しないのですが、平均を上回った瞬間に脱落の危機がやってきます。
少ないコンポーネントで、かなり挑戦的な作品です。要素があまりにプリミティブなので、「QE」に近いゲームシステム上の危うさはあります。チップの引きかかってくるところが大きいでしょうか。
その次は、かなりミニマルな作品です。「2つの街の物語」のように、隣のプレイヤーと共通のカードをプレイしていくゲームですが、ドラフトすらありません。
手数は少ないのですが、その中でも悩ましい要素はあります。ボーナス点になるカードを2枚プレイするのもポイントで、これによる変動の要素もあります。
その次は、時間調整でこちらをプレイすることに。1ラウンドだけプレイしています。特殊能力の要素はありますが、手札が弱いと選択肢が狭くなりやすいです。新版は、カードの質が上がったので、少しプレイしやすくなっています。
その次は、6人でこちらをプレイすることに。オインクゲームズの秋の新作で、コミュニケーション系のゲームです。
15枚あるダイイングメッセージのカードと、フェルト、箱、自分の体を使って、6人の容疑者のうち誰が犯人かを当ててもらうゲームです。簡単すぎても、難しすぎてもよろしくなく、親はギリギリで多い人数に当ててもらうことを、子は単独正解を目指す得点配分になっています。
容疑者は、ポートレート、名前、職業、フレーバーテキストの要素があり、それを元に指し示すことになります。このプレイヤーは少ない要素からいかに拾っていくかがポイントになってきます。
ヒントの出し方は難しいですが、どの要素を拾うかが悩ましいところです。今回は、犯人をすべて当てるパーフェクトゲームを達成しました。親番も得点が獲得できたので、さらに得点が伸びました。
比較的クラシックな感じのゲームではありますが、分かるようで分からないところをうまくつける構成になっているかと思います。
その次は、秋の新作をプレイしています。ルールブックの校閲に参加しました。落ちものパズルをテーマにしたタイル配置ゲームで、ソロプレイと2人対戦がありますが、対戦では初プレイです。
たまを消すことで得点になり、連鎖を組んだり、得意だまで得点が上がったりして、目標点を達成するか、手詰まりにさせるかで勝利になります。
キャラクター選択と能力差、3つ以上がつながると消せる、落下して連鎖するというのが特徴で、盤面は自陣10マス、中立5マス、敵陣10マスの25マスなので狭めではありますが、アナログでプレイするにはちょうどよい感じです。
自陣のたまがリソースになりますが、リソースを積んでいるあいだは得点がとれないことと、ランダムで獲得できる特殊能力のパワーとなる、にくキューブは積まないと獲得できないので、そのあたりが悩ましいところです。
お邪魔よりも、得点を稼ぐ方向に振っているので、ノルマクリアの早さを競う感じになります。中立のエリアがくせ者で、積んだリソースを発火させて奪われることもあり、ある程度得点を積んでおくのも大事な気がします。
往年の落ちものパズルを、うまくボードゲームに落とし込んだ感があります。プレイ人数の幅は狭いですが、比較的コンパクトで、楽しめるかと思います。落ちものをテーマにしたゲームはありますが、往年のコンシューマーゲームを思い起こさせる作品です。
自分では、対戦落ちもの系は、「テトリス武闘外伝」(1993、SFC)、「マジカルドロップIII」(1997年、PS) あたりが中心で、ぷよぷよはあまり通っていなかった感じです。1990年台によくプレイしていた印象が強いです。
その次も、秋の作品から。こちらは、ピックアップ&デリバーと、ダイスプレイスメントなど、いろいろな要素が詰まった、ここ最近の流行に近い作品です。
ダイスを振り、スタートプレイヤーから順に高い目から取っていき、スタートプレイヤーからダイスを配置してアクションをするという感じです。
キャラクターを使って、旅行者を運ぶことがメインのアクションで、お礼とお金が手に入り、目的地に着けば、ボーナスがあります。お礼は、4色のミープルに対応しており、目的地の到着数に応じてレートが上がっていくという仕組みです。なので、人気に乗っていく必要が出てきます。
お金は少しシビアで、基本的にメンバーを増やしたり、強化したりして移動力を上げることになりますが、中盤以降は屋敷を配置して、マジョリティでの得点を稼ぐ感じになります。
ダイス目や、旅行者の出方にかかってくるところもありますが、地道に積んでいくところもあります。ゲームの長さとしてもほどよい感じで、すべて成長しきらないうちにゲームが終わります。幕切れの兼ね合いで、手番が早いほうが有利ですが、初期の得点が少し積まれているのもポイントです。
派手な要素はありませんが、ここ最近のいろいろな要素が詰まったゲームを、発散しない程度にまとめていると思います。
その次は、7人でこちらをプレイすることに。テストプレイで相当数プレイしましたが、料理に造詣が深い方も多かったので、どうなるかも合わせてやってみることにしました。
途中まではパーフェクトペースで進みましたが、終盤にまさかのイタリアン 4品が出てくる展開や、2枚で当てる必要がある料理、チーズケーキとブラウニーの見分け方など、難問が続出しました。
人数が多くなると、それだけ手数が多くなるので有利ですが、似たような料理が出てきたときに、どう切り分けるかが問われるような気がします。
最後は、こちらをプレイすることに。正体隠匿+ババ抜きのゲームです。
怪人カードを持っているプレイヤーと、それ以外のプレイヤーの 2陣営に分かれます。怪人のプレイヤーは、ほかのプレイヤーを脱落させること、それ以外のプレイヤーは、怪人カードを捨てさせることが目的です。
怪人カードは1枚ですが、その他のカードは、ペアがそろうと公開され、ゲームを有利に進めるアイテムや、怪人の攻撃力が上がる恐怖カードかどちらかになっています。
序盤は、怪人の場所も特定できず、また、ランダムで晴れのターンになると、カードを見ずに、カードを引いて回る展開になるので、序盤はじりじりと進む感じです。
アイテムがある程度出た中盤からが勝負になってきます。基本的に村利を追求するのがよく、怪人がフェイクでアイテムを使うタイミングが難しいです。終盤は、一気に恐怖カードがそろってくるのと、怪人カードを引いて脱落のパターンがありますが、直接カードを捨てさせるアイテムも出てくるので、攻防の妙はあります。
プレイしたときは、中盤に怪人カードを渡されて、そこから保持し続ける展開になりましたが、ランダムなカードの入れ替えと、防御アイテムの関係で、攻撃を1回防ぎ、パワープレイが成立しました。
独特の打ち回しが要求されるゲームでしょうか。場が固まるまでのあいだに、脱落者が出るのは少し気になるかもしれません。
今回は、10作品と従来よりも少なめではありますが、大量にプレイしました。インディーズでしか味わえない感覚があるのがこのテーマの面白いところでもあります。