● まえがき ●

 どうも、「あずまんがコート」と「Windia War」の橋渡しのコーナー Bridge Over の管理人の Hammer です。まえがきということで、ゲームのウリと、企画に参加したきっかけなど紹介します。

- Bridge Over の位置づけ -

 ここは、1つのゲーム制作の企画から生まれた「あずまんがコート」と「Windia War」という 2つのバージョンの橋渡しのページです。2つのバージョンともほぼ同じゲームになっておりますが、各バージョンの詳しい説明はそれぞれのページに任せることにします。
 私は共通部分となる、カードバランスとゲームシステムを担当したので、そのあたりの話題を中心に扱っていこうと思います。どちらかといえば、ゲーム経験者向けの話題が多いでしょう。ちなみに、私はゲームシステムを提供させていただいただけで、世間に公開される完成品のバージョンは今のところ持っていません。

- このゲームのウリ -

 このゲームのウリを簡単にいうと「初心者でも楽しめて、上級者でも納得できる」ことです。UNO / ページワン系のルールがもとなので、ゲームとしてはとっつきやすくなっていますが、うまくプレイすればいい結果が残せるようなバランスに仕上げました。
 カードイラストは、「あずまんがコート」はあずまんが大王、「Windia War」は Breath of Fire から人気キャラクターをチョイスしてあります。原作を知っているとさらに楽しめることでしょう。もちろん、原作を知らない方でも十分楽しめます。
 プレイ時間や難易度は、カードを入れ替えたりすることで調節することができます。1ラウンド単位だとプレイ時間は 5分程度とかなり手軽です。旅行先や、人が集まったときにちょっとプレイするのにも最適です。もちろん、すべてのカードを入れてフルセットでやれば 1時間程度のしっかりとしたゲームにもなります。
 カードゲームにはあまり慣れていないという方から、ゲームが大好きな方まで、原作を知っていても、知っていなくても、幅広く楽しむことができると思います。プレイスタイルに合わせて楽しみましょう。

- きっかけ -

 それは、2001年8月の「いただきストリート」のオフ会のことでした。オフ会自体は「いただきストリート」好きが集まる対戦会なのですが、合間の時間にボードゲームやカードゲームなどもいろいろとプレイしているのです。そこで「ブランニューコート」というゲームをプレイしたのがきっかけです。
 ちなみに「ブランニューコート」は、「キングスコート」という UNO に特殊カードを加えた、カードゲームの名作のアレンジした同人ゲームです。このゲームが、オフ会のメンバーに人気があったこともあって、一度プレイしてみたのです。
 プレイしてみて、UNO よりも派手な面白いゲームだという印象を受けました。ただ、カードのバランスはもっとよくなるのではないかという気がしていました。この印象が、カードバランスに加わったきっかけになります。
 オフ会も開けて 9月に入り、いたストオフに参加したメンバーが、新カードのアイデアを出し始め、自分も参加してみようと思いました。これが「あずまんがコート」と「Windia War」の企画開始です。
 自分のできることはと考えたときに、元ネタを知らないということと、「ブランニューコート」をそこまでプレイしていないこと、メンバーの中でおそらくカードゲームに一番触れているであろうこと、オリジナルゲームも作っていたことなどがあって、カードバランスとルールの整備をやってみようと思ったわけです。
 これが、2つのゲームの企画に携わったきっかけになります。紆余曲折を経てこうして形になったわけですが、そのあたりの話はデザイナーズノートで紹介します。

- デザイナーズノート -

 カードバランスとゲームシステムのデザインの立場ということで、デザイナーズノートを残そうと思います。こちらは、制作サイドのコメントということで、このゲームを知っている方を対象に、ちょっと難しい内容も交えながら制作の過程を書こうと思います。
 このゲームは、UNO系のゲーム「キングスコート」とそのアレンジの「ブランニューコート」のアレンジということで、元ネタを調査することから制作が始まりました。「もっとバランスよく作ればさらに面白くなりそうだ」と思ったので、バランス調整ができそうな部分を考えました。
 そのころ、企画本体では新しいカードのアイデアが次々と発表されていました。カードの効果をまとめるために、効果の表現方法を作ったり、ルールのまとめをやったりしていたのもこのころです。企画では、新カード案が中心だったので、ルールについてはほとんど独自でまとめていました。
 新カードがひととおりでそろったころ、自分の言葉でカードを再定義して、それをもとに取捨選択をして、最初のテストプレイ用のカードを作りました。これを、防御上がりなど改造したルールでテストプレイをやってみようと思ったわけです。
 普通のバランス調整のテストプレイでは、あまり大きなバランス変更はしないのですが、自分の調整したバランスを信じて、テストの場に出したのです。
 何回かテストプレイを経て、新しいカードのアイデアをいただいて、それを自分の言葉に直して構築したり、このカードはこうした方がいいというのを聞いてルールを変えたりしながら、バランス調整をしていました。
 約 2か月間 200ラウンド以上のテストプレイをして、現状のルールがほぼすべてできあがりました。この時期のテストプレイに参加してくださったみなさまには大変感謝しています。テストプレイしていなかったら、このゲームは完成していませんでしたから。
 テストプレイに入ってからは、企画からかなり離れた位置で突っ走っていたような気がします。2001年10月前半あたりは、企画で出てきた意見をことごとく蹴ってテストプレイしていました。採択会議でボツになった Wild Number Chain も半ば押し切る形で採用されています。
 テストプレイも十分に終わっただろうと判断した 2001年の末からは、私も忙しい時期に入ったため企画自体が凍結していました。
 長い沈黙を破って 2002年の7月21日、企画の主要メンバーを集めてのテストプレイをやりました。実は主要メンバーがテスト済みのルールとカードでプレイするのは初めてだったりします。ここで、テスト結果のものがほぼ採用されることが決まり、細かい調整と新カードが加わりました。
 その後、最終的なカードの採択とルールの調整を経て現在のバージョンに至ります。製作に関わった期間はおよそ 1年とかなり長いつきあいになりました。
 製作段階でうれしかったことは、プレイしていろいろと感想をもらえたことでしょうか。本当に、テストプレイしてくれる方がいなければ、このゲームは存在しなかったと思います。あとは、ゲームに魂を入れていくのは楽しい作業です。元ネタからかなり変更を加えて、もうひとつのゲームにしてしまいましたから。
 逆に大変だったことはルール改変のときに、変えようと思っていることと逆方向の意見がけっこう出たことでした。テストプレイをしているとき、「ブランニューコート」のルールからの変更点が、なかなか企画のメンバーに伝わらなかったことでしょうか。
 とにかく、もとの「キングスコート」や「ブランニューコート」とは雰囲気の違う、もうひとつのゲームができあがりました。このあたりも賛否両論あるかもしれませんが、私がアレンジしたもう一つの世界ということで理解していただければと思います。
 話が長くなってしまいましたが、これまで長い時間をかけてアレンジしたゲームは他にありません。ぜひプレイしてゲームに込められた魂を感じ取ってください。


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