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● いただきストリート20周年の雑記 ●

 いつもならゲーム会のレポートなのですが、先週はゲーム会がなく、そろそろと思って調べると今週末の3連休にあたるということで、急遽雑記を書くことにしました。

 初代「いただきストリート」が発売されたのは 1991年3月21日。「桃鉄20周年」は発売されましたが、いたストは特に 20周年の企画も今のところ出ていないようなので、ざっとですがシリーズをまとめてみることにしました。


●いただきストリート (初代)

発売日/ハード:1991年3月21日(FC)

 1988年12月に「桃太郎電鉄」が発売されてから2年ちょっと、ゲーム雑誌の紹介で気になっていて発売日に購入したのがすべての始まりです。当初は、戦略的なものなどもあまり気にせずにプレイしていたようなそんな気がします。当初の発売元はアスキーでした。

 ゲームの基礎は初代から変わっていませんが、チャンスカードが4列×15枚だったり、4件独占時の増資あまりが 8倍だったりと、現在のものとはいろいろと違う部分はあったりします。マップは5つで、さすがに今プレイするともったりとした感じはありますが、すべてはここから始まったという感じです。

 このタイトルだけでしかプレイできないのは「おのころ島」です。入門用のマップですが、シリーズ唯一の 3人用マップで、エリアは 3つしかありません。数年前に対人戦をやりましたが、独占事故が起こると手がつけられなくなりますね。

 初代のマップのうち「右半球」はいろいろなシリーズに移植されている名マップです。「アメリカ大陸」も買い物料勝負の短期戦マップということでプレイする機会は多いですね。「宇宙星雲」も現在でシリーズ中唯一の1つのお店が2つのエリアにまたがっているマップです。

●いただきストリート2

発売日/ハード:1994年2月26日(SFC)

 現在のいただきストリートの流れはここでほぼ固まったという感じでしょうか。この作品からはエニックス(後のスクウェア・エニックス)から出ています。

 前作とルールはそのままに、8×8のチャンスカード、4軒独占時の増資あまりは10倍、空き地の登場と、現在のいただきストリートの要素がこのシリーズから引き継がれています。マップは全部で 15個、趣向を凝らしたマップが多いですね。他のシリーズと比べて、全体的にお店価格が高めなのが特徴でしょうか。

 エニックスから出ているということで、「ドラゴンクエスト」を微妙にフィーチャーしているのも特徴だったりします。「スラリン」「アレフガルド」がその通りで、チャンスカードの中にもシリーズの呪文が入っていたりします。音楽もシリーズの中では根強い人気があったりします。

 このタイトルでだけしかプレイできないのは「アレフガルド」(2) です。2500G と豊富な初期資金で、高い店が点在する広いマップですが、飛び地の竜王の島の存在と、竜王の城にワープさせられるカードの存在が大きいのです。事故が起こりやすいマップではありますが、若干買い物料よりの派手な展開になりやすいのです。

●いただきストリート ゴージャスキング

発売日/ハード:1998年9月23日(PS)

 いただきストリート2の続編ということで、PSで発売されました。これまでのマップが引き継がれ、新マップが追加されたもので、SFC版DQ3の追加要素にもあった、すごろくタウンのモードも追加されています。

 ゲームの仕組みはいたスト2とほぼ代わりありません。初代いたストのアメリカ大陸と宇宙星雲が復活し、追加マップが 6つ増え、アレフガルド(2)は削除されています。合計で22個です。

 追加された 6つのマップはどれもエリア数が多く、初期資金とサラリー額が低めに設定されており、資金繰りが厳しいマップが多いです。長期戦になりやすいマップが多いような気がします。

 エフェクトがそれほど派手ではないので、対人戦の時に一番プレイ時間が短くなるシリーズとされています(対COM戦の場合は台詞がカットできないのでその限りではないかと思います)。

 このシリーズのみのマップは実はありません。すごろくタウンはこのシリーズのみですが。ただ、前述の通り対人戦の速度の速さがあり、GKのマップでプレイする機会があったりします。

●いただきストリート3

発売日/ハード:2002年2月28日(PS2)

 ナンバリングが上がった、PS2版のいたストです。家庭教師つきということで、家庭教師モードが追加されたりしていますが。上級者になると自分でプレイした方がという感じになったりとか。

 このシリーズで新しく入り、後のシリーズで継続されているのは「変わるマーク」と「マイホーム」「不動産屋」、「ホリデーモン」「マークエンジェル」です。

 変わるマークは通過するたびに変化するマークで、サラリーの助けになる場合があります。マイホームは、自分が止まるとその場所に全員集合させるもので、一部のマップでは切り札となる場合があります。土地屋は自分が止まると好きな空き店 1軒が購入できるというものですが、なかなか建てられているのを見ません。

 このシリーズだけの要素としては、スイッチでマップが動いたり、船で他の島に移動したり、チャンスカードでマップが拡張されたりするものです。前の 2つは形を変えて以降のシリーズでも登場します。あとは、4軒以上の増資あまりが大きく、このシリーズだけ 4軒 13倍になっています。なので、他のシリーズより独占が強力だったりします。

 マップは初期が 5つ、トーナメントモードを勝つと 6つ追加、さらにトーナメントモードを勝つと 20個追加で合計31個です。初代からのマップは「おのころ島」「アレフガルド(2)」を除いて全部収録されていますが、一部のマップで最大出目が違ったり、銀行通過のルートが違ったりという差分はあります。チャンスカードも組み替えられているようです。

 追加マップは、お菓子の国は別としてほかは、チャンスカードのイベントが多く、変則的なものが多いです。資金に余裕があり、株の買える機会が多い動きはこのあたりから出ていますが、お店価格はそれほど安いわけでもありません。時間がかかるマップが多い印象はあります。

 このシリーズだけでしかプレイできないマップはかなり多いです。レインフォレストは若干派手な感じはしますがバランスのとれたマップです。ムーンライトクルーズも比較的ですがシンプルですね。特別な要素が少なく、後のシリーズで復刻されていないのはこのあたりです。

 チャンスカードの効果が派手なのもこのシリーズの特徴です。お店2軒買い取りチャンス、999Gまで無料で増資、増資効果2倍あたりが特に目を引く効果です。

●ドラゴンクエスト & ファイナルファンタジー in いただきストリート Special

発売日/ハード:2004年12月22日(PS2)

 そして、スクウェア・エニックスになり DQ & FF とのコラボレーションが実現しました。いたスト2と同じくらい楽しみに待っていたような気がします。音楽もマップもすべてシリーズからというもので、いろいろな意味で贅沢な作りになっています。

 世界観にあわせてか、マップもほぼすべてが新マップに入れ替わりました。これまでのシリーズでは新マップはエリアの多い長期戦のものが多かったのですが、短時間のマップも一新されています。その代わり、マップの数は 18個と新マップは多いものの全体数は減少しています。

 新しく加わった要素はほとんどありませんが、細かいルールがいろいろと調整されています。一番大きいのは、目標金額に達成し、一番最初にぎんこう城に戻ったプレイヤーの勝利というルールの変更です。これによって総資産を大きく稼ぐ必要はなくなりました。あとは、チャンスカードでのお店価格の増減は増資あまりで調整されます。

 新しいマスとしては「大砲マス」があります。これは後のシリーズでも継続で、ほかのプレイヤー1人を選択し、そのプレイヤーのいる場所に移動する(キャンセル付加、マスの効果は基本的に発生しない)というものです。

 独自のモードとしてはスフィアバトルモードがあります。チャンスカードの代わりにいろいろな効果のあるスフィアダイスを振ることができるというものです。

 シリーズの特徴としては、個性的なマップが多いことがあります。いたスト3とSPではいろいろなギミックを試していた時期なのかもしれません。お店価格のバランスも比較的とれており、いたスト2といたスト3の間くらいの緩さという気がします。

 このシリーズでしかプレイできないマップは、特殊なギミックのあるほぼすべてのマップです。比較的要素がおとなしくテクニカルな世界樹が個人的には名マップですね。長期戦のマップの賞金がかなり高く設定されています。

●ドラゴンクエスト & ファイナルファンタジー in いただきストリート ポータブル

発売日/ハード:2006年5月25日(PSP)

 いたストSPから1年ちょっとしてからですが、次はPSP版での発売という情報が入ってきました。元々が FCのゲームなので操作性に大きな問題はないと思っていましたが、初の携帯ハードがPSPというのがちょっと意外でした。今回も DQ & FF ということで、音楽も各シリーズのものを使っています。

 マップは、前作からの移植が多いと思われたのですが、実際にはほぼ全マップが新作です。クリスタルタワーがトロデーン城とほぼ同じ、飛空挺(P)が左半球(2)とほぼ同じというくらいです。1年ちょっとの期間でこれだけマップが準備できるとは思っていませんでした。といっても数は 14個とそれほど多くはありません。

 特別な要素はほぼ増えていません。大砲マスが固定になったのと、神殿が1軒制限、ほかの空き地は 2軒までになったこと、わらの店(500G)が増えたことくらいですが、このあたりの空き地の仕組みはポータブルのみのようです。クイックモードは初期所持金が目標金額の半分からスタートするというものです。

 全体的な特徴としては、ルートの自由度が若干下がり、買い物料重視にした代わりに、全体的なお店価格が下がり、1週目でも現金が余るようになっています。特に銀行周りのエリアの下落はこのあたりから始まっているような気がします。お店が安いと、3軒では勝負にならず、独占を絡める必要が出てきます。

 ならではの要素としては、チャンスカード 47番のパルプンテの効果で、すべての「わらの店が紙の店になる」の効果がひどく設定されています。ほかのシリーズでは上限いっぱいの 49G でとまりますが、ポータブルだけ 15G前後まで下がります。特に序盤は13番を遙かにしのぐほどの攻撃力があります。

 携帯ゲーム機ですが、通信対戦はアドホックのみの対応です。いまではPS3と連携しての対戦ができますが。当初はオフラインでの対戦がメインという感じです。同期が外れてしまうというのも何回か見ています。

 この作品だけでしかプレイできないマップは、今のところはいろいろとあります。事故マップではありますが接戦になりやすいオペラ劇場がおもしろいですね。あとは、これを書いている時点で、唯一ベスト版が出ている作品だったりもします。

●いただきストリートDS

発売日/ハード:2007年6月21日(DS)

 いたストモバイルから1年後、DSでもいたストが登場しました。ドラゴンクエストとスーパーマリオの共演ということで、雰囲気もがらりと変わっています。といってもゲームの本質は変わりませんが。音楽は両作品のものが使われています。いたストSP、ポータブルからFFの音楽を差し替えたりという感じではありますが。

 この作品での一番のポイントは、Wi-Fi対戦です。ついに通信対戦が可能になりました。フレンドコードでの対戦ということですが、いたストの長さであれば納得はいきます。

 マップは、さすがにSPからの移植を含んでいますが、新作も多く合計で14個です。移植マップはトロデーン城、死の火山と、クッパ城です。クッパ城はいたスト3のホラーハウスからの移植ですが、最大出目が 6になっているのと、変わるマークの仕様が変わっていること、4軒以上の増資あまりが違うことがあり、プレイ感覚は若干異なります。

 移植マップ以外は、依然としてお店価格が低めに設定されています。買い物料勝負のマップが多く、短期決戦になりやすいものが多い一方で、事故りやすいマップも若干多いという印象があります。全体的に気球乗り場が活躍するという印象があります。

 開発中の画面から見た目も結構変わっており、DSでプレイしやすいようにいろいろと調整されたあとが見られます。

 ここだけのマップは、これを書いている時点で家庭用ゲーム機の続編が出ていないので移植でないマップのほとんどすべてです。資金繰りに余裕ができすぎるのと、銀行周りが強い印象がありますが、買い物料勝負のスーパーマリオブラザーズあたりがおすすめでしょうか。

●いただきストリートMOBILE

配信開始日:2007年10月1日(iアプリ、EZアプリ、S!アプリに対応)

 いたストDSの陰に隠れていましたが、携帯アプリにいたストが登場しました。こちらは、いたストGK以前の雰囲気でということで、コラボレーションは基本的になしで、旧作のマップがプレイできるという感じになっています。月額課金+マップ購入というわけで、比較的ランニングコストがかかる仕組みになっています。

 携帯版なので、一人プレイがメインですが、後に通信対戦対応版ができたりしています。あまりプレイはできませんでしたが、通信切れにもある程度対応していたりと結構贅沢な作りになっています。おそらくこれを書いている時点で、1人プレイで一番さくさくとプレイできるいたストではと思います。

 マップは、いたストGKまでのマップが数多く移植されています。おのころ島、マハラタ諸島、カジノタウン、アレフガルド、宇宙星雲、浮遊大陸、呪いの館が移植されていないマップです。スラリンはプリインストール機に入っていたのを確認済みです。飛び地の周回が選べるのと、チャンスカードの差分以外はほぼ旧作と変わりません。

 それに加えて、追加マップの最後の方で、モバイルオリジナルのものが追加されています。シルクロード、お祭り、学園の3つです。シルクロードは最大出目8のやや広いマップで、長いシルクロードと細かいアジア部分を周回するややテクニカルなマップです。

 お祭りは、銀行周りと外側の2つループからなるマップで、こちらもかなり広いですが、銀行周りをぐるぐると回れるマップですね。

 学園は、銀行周りのエリアと、外側に2つのループ、そして空き地が 4つある 6軒エリアの飛び地からなるマップです。こちらも最大出目は 8 と大きいです。銀行周りが強いですが、定点ワープの作り方がおもしろかったりとか。

 新マップは、どれも資金に余裕があり、店数が重要になってくるかと思います。後ろ2つは特に銀行周りのエリアの状態が大きく左右するという感じです。

 チャレンジモードや、アイテムの購入など1人用のやり込み要素もいろいろとあります。ランニングコストはかかりますが、移動時間にさくさくとプレイできるいたストは貴重だと思います。個人的には、さくさくプレイできるアメリカ大陸とか、比較的早撃ちをやりやすいフリーウェイがおすすめです。

●ドラゴンクエスト & ファイナルファンタジー in いただきストリート モバイル

配信開始日:2011年2月3日(iアプリ、EZアプリに対応)
(ファイナルファンタジー in いただきストリート モバイルは、2010年7月1日配信開始)

 書いている時点での最新版はこちらです。2010年7月に「ファイナルファンタジー in いただきストリートモバイル」としてスタートしています。現在ではいたストSPと同じく DQ & FF 仕様にバージョンアップしています。

 基本的には、いたストSP以降の移植マップですが、いたストモバイルの要素もほぼそのまま入っています。新規としては Sランク変更がゲーム内チップで購入できることくらいでしょうか。そして、いたスト3以前の旧マップも、FF仕様で移植されていたりもします。

 プレイした感じですが、いたストモバイルよりも若干もたつく感はあります。ただ、バッテリー状況と現在の時間が表示されるのは地味にうれしい機能だったりします。移動中という制限があるので、地味にうれしいですね。通信対戦はこれを書いている時点では実装されていません。

 追加マップのネタ切れ状態をどうこなしていくかというのを懸念していたのですが、旧作でカバーする方針でしょうか。こちらでは「古代図書館」で変わるマークが実装されているので、いたストモバイルで実現できないものもプレイできるようになるでしょう。

 2011年2月の更新ぶんから、DQの要素も解禁になりました。初期マップも 2つ増えて、使える音楽の幅も増えました。ネタに余裕ができたので、しばらくは SP以降の移植が続くでしょうか。4月はラバナスタ(SP)が移植されるとのことです。大砲があるマップなので、新要素追加ということになるでしょうか。


 というわけで、現在、新規更新が進んでいるところまで振り返ってお送りしました。20年で根底は変わっていなくても、いろいろなところを試しているというのがわかりますね。

 桃鉄は20年で携帯版への移植や要素変更を積極的にやってきておりますが、今のいたストに足りないのは手軽さなのかもしれません。短時間マップだけではなく「桃鉄3年決戦」のような短期対戦モードができると世界が変わってくるかもしれません。

 クイックモードだと所持金が多すぎて、周回とのバランスがとれていないので、所持金 2倍で、3周目からスタートくらいのバランスがちょうどいいような気もします。


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