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● 高速カードバトル カードヒーロー ●

 家庭用ゲーム機のゲームの紹介は、ひさしぶりでしょうか。去年末に発売されたDSの「カードヒーロー」をごくごく簡単にですが紹介しましょう。どちらかというと、紹介というより雑記になってしまうかもしれません。


●どんなゲーム?

 「高速カードバトル カードヒーロー」は、「カードヒーロー」というカードゲームを題材にしたゲームです。こちらのサイトを見ている方だと、いわゆるTCGに該当するかと思います。チュートリアルとしての役割のある、ストーリーモードとCOM戦に加え、ワイヤレス対戦、Wi-Fi対戦の対人戦が楽しめます。

 2人対戦のカードゲームで、モンスターを召還したり、マジックを使用したりしながら、目標を達成したら勝利となります。目標と曖昧な書き方をしたのには理由があり、ゲーム中に、スピード、ジュニア、シニア、プロの4つのルールが用意されています。

 スピードルールはモンスターを5体先に倒すこと、それ以外は、相手マスターのHPを0にすることが目的です。

 使用するカードは、大別すると、モンスターカード、マジックカードに分けられ、モンスターは前衛と後衛に分けられます。モンスターはバトルフィールドに配置し、相手(モンスターやマスター)にダメージを与えるのが主な役割です。種類によって、攻撃範囲、HPが違うほかに、能力があるものもいます。

 マジックは、プレイを有利にしたり相手を攪乱させたりする効果を発動させます。使用するにはストーンが必要で、ストーンの数は限られています(スピードとそれ以外でルールが異なります)。

 これらのカードを駆使していかに早く勝利条件を満たすか、という感じになるわけです。

●操作感とかはどうなの?

 操作は基本的にタッチペンでおこないます(サブメニューなどを開くのに、ボタンも使います)。操作性はかなりよく、カードの選択、コマンドの選択や、対象の選択などがスムーズにおこなえます。逆に言うと、タッチペン操作を強制されるため、プレイできる環境はある程度限られてしまいます。

 エフェクトなども、長すぎず適切かと思います。攻撃時に、どのようにダメージが入り、どうなるかという結果予想があらかじめ出たり、ペナルティがある場合その旨確認されたり、取る行動がないと「ターンエンド」を指示されたりと細かいところまで行き届いていると思います。

 カードの能力確認などで何回かボタンを押さなければならないというのはありますが、頻繁に使うものでもないので許容範囲内と思います。おしなべて、いい操作性だというのが個人的な結論です。

●TCGの方向から見てみると

 このページで取り上げるというわけで、やはりアナログボードゲーム・カードゲームの観点からの情報も必要でしょう。私も、昔はTCGもやっていたということもありますし。

 まず、ルールですが、TCGという観点で見たときには、かなりシンプルにまとまっていると思います。特殊効果もそれほど複雑なものはありません(テキストを見ただけではつかみにくいものも多少ありますが)。

 このゲーム独特のものとして、「攻撃範囲」があるかと思います。通常のアタックは正面と斜め前方にしかできませんが、1つ飛び、2つ飛びなどさまざまです。もちろん攻撃時には分かるようになっているのですが、カードを配置する場所も重要になってくるので、このあたりの概念を押さえておく必要があります。

 カード種類は、ゲームを通して150種類です。思ったよりも種類が少ないという印象を受けました。要素が少ないだけに、だいたいこのくらいのバランスというのは見え隠れしています。

 ゲーム中もカードを購入することになりますが、このあたりが非常にらしく作られています。ブースターパックは、3枚1組のパックですね。最近のTCGだとカード枚数の少ないのもありますからね。もちろんレアリティは設定されています。

 その弊害もありますが、単純な上位互換のカードも何枚か存在します。リアルカードであれば、セールス的な観点もあるのですが、ゲームの場合は単純な性能差にしかならないですからね(レア度制限のルールをつければ別ですが)。そのあたりを逆手にとって、面白いイベントが入っていたりします。

 あとは、シングルカードの売買をすることもできますし、特定のカード3枚を別のカードに交換するブレンドくんもあります。通信ができる環境であれば、通信での交渉も可能です。このあたりもかなりらしい要素ですね。

 ゲーム的な駆け引きも、ちゃんとTCGらしいというところが随所にあります。カードによるコンボもありますし、コンボを支えるようなデッキを作ることも可能です。組み合わせは限られていますが、このあたりの楽しさ、チューンナップの妙など至ってTCG的です。

 実際のゲーム中の駆け引きもあります。攻撃を仕掛けた方がいいか、そうしない方がいいか、誰に攻撃するか、マジックを使うべきなのかどうかなど悩みどころは随所にあります。

 このゲームの柱となっているのは、レベルアップのシステムです。レベルアップするとモンスターは強力になり、目標達成に近づくことができます。このレベルアップの条件がうまくできています。

 相手のモンスターを倒すとレベルアップの権利がもらえます。レベルの高いモンスターを倒した場合、レベルに応じて複数回権利をもらうことができます。レベルアップにはストーン1個がかかり、これも時として悩ましい場面に出くわします。レベルアップするとHPが最大値に戻り、回復手段になります。

 また、ルールとしてのひねりどころは、攻撃範囲に入っていれば、味方のモンスターも攻撃できることにあります。マジックも対象に含まれていれば、敵に使うことも、味方に使うこともできます。これも思わぬところで差がついたりします。

 総じて、TCGをかじったことのある方にも、なるほどと思えるような仕上がりではないかと思っています。


 というわけで、今回はカードヒーローの紹介でした。最後にですが、この手のゲームではふれておきたい話題も。それなりの数のモンスターが登場するということですが、イラストも個人的にはなかなかいいものがありますね。どちらかというと、少年誌向けの感じのイラストですね。個人的には「鉄拳シグマ」を推したいところです。


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