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● いたストポータブル(全般) ●

 携帯ゲーム機初のいたスト、「いたストポータブル」の紹介をお送りします。今回は、前作との機能比較などを中心に最新作のポイントなどをと思っています。

 全体的に、シリーズ経験者を対象としています。これから「いたスト」を始めたいという方は、いたストSP(ゲーム全般編)に簡単な説明がありますし、一度プレイしてみるのもいいかと思います。


- 前作からの変更点 -

 全般的な話から、コアな部分まで変更点を紹介しましょう。

●全般的なこと

 「いただきストリート」の根本は初代から変わりませんし、2作目でゲームとしては完成しているので、あとはバリエーションということになります。

 今回も、DQ & FF ということで、両作品からマップ、キャラクターなどが登場しております。今回も音楽の選択がなかなかいいので、ぜひとも音楽を聴きつつプレイしてみてください。容量の関係から、キャラクターの数が減少し、登場シリーズも限られていますが、その分セリフの量は増えているとのことです。

 マップの数は、14 とシリーズの中では 2番目に少ないです。いたスト2 の「左半球」を移植した「飛空挺」と、SPの「トロデーン城」と同型の「クリスタルタワー」がありますが、それ以外はすべて書き下ろしです。数こそ、シリーズの中で2番目に少ないですが、新マップという意味では、いたストGK や 3よりも多いのです。

 ゲームの結果に応じて「いたスト賞」が与えられます。いただき額、お店資産、株もうけの3賞の他に、いろいろな条件を満たすことで受賞することができます。中には、普通にプレイしたのでは難しいものもあったりします。

 隠し要素もいくつかありますが、コインを使って購入することになります。コインは、ゲームの順位といたスト賞によってもらえるため、プレイしていれば自然と増える仕組みになっています。

 バトルロードは 1人専用のモードで、従来のトーナメントみたいな感じです。一通りのマップが体験できるようになっています。また、ランダムなマップ、ランダムな対戦相手によるトーナメント戦もあります。

●オプション設定

 オプション設定として、セリフの他にゲームスピードが変えられるようになりました。ゲームスピードの「超はやい」はいたストGKよりも体感速度は速く感じられます。まず、これが一番大きな変化と思われます。ロード時間の関係か、カジノはマップごとに1種類固定になりました。

 ロード時間は、長いもののゲームが始まってしまえばあとはスムーズにプレイできるという感じです。なお、通常のプレイではそれなりに時間がかかるので、バッテリーは十分充電した状態、または、いつでも充電できるような状態でプレイすることをおすすめします。これは、PSP 本体のスペックによるものですが。

 隠し要素で「クイック設定」が選べるようになります。これは、目標金額の半分の所持金を持った状態でスタートするモードです。マップにもよりますが、別のゲームをやっているような感覚になるかと思います。

●コンピューターキャラクター

 今回のコンピューターは、なかなか手強いです。通常はD〜Aランクしか出てきませんし、Dランクと Cランクは、株の購入数、増資価格に大きな制限がかかっています。このあたりはSPと同様です。

 ただし、Dランクですらワープでの移動先の選択が賢くなっています。全般的にルートどりについてはSPよりも賢いかと思いました。あと、競売の値付けと、交渉の頻度(条件ではないです)もランクにかかわらず強化されているようです。

 Bランクからは、本格的な強さになります。キャラクターによって性格づけがされており、SPと同様、相乗り重視の戦術をとるものも、自分の株を集中させるものもいます。

 Aランクになると、10株売りをしてくるだけではなく、10株売りに対して株を撤収したり、株を買うために資金を作ったり、目標金額を大幅に超えたときに、持ち株を撤収したりという小技も繰り出します。

 Sランクは、トーナメントなどで登場するほかに、隠し要素としてすべてのキャラクターについて、Sランクに上げることができます(元のランクでのプレイも可能です)。弱いはずのスライムが 10株売りを繰り返すという光景も見られるわけです。

 おそらく、全シリーズの中で最も手強いと思いますが、性格づけがあるので Sランクらしくないプレイをするキャラクターもいるはずです。人間には状況把握の能力と、バランス感覚があるので、そのあたりを駆使しつつという感じになるでしょうか。

 検証はしていませんが、感覚として、全員 Sランクより、適度に Bランクのコンピューターがいるほうが、勝率が下がりそうな感じもします。

●マップ全般

 次は、マップ全般ということで、(マップ固有ではない)仕掛けマスを中心に簡単に紹介しましょう。今回は、真新しい要素はほぼありません。

 「ラッキーマス」の他に「超ラッキーマス」が追加されました。そのターン中に払われた買い物料の 50% が分け前としてもらえるもので、状況によっては思わぬ収入になります。

 「株屋」ですが、今作ではちょうど止まったときのみ株が買えます。旧作の「証券取引所」と同じです。狙って株が買えないので、戦略として組み込むのが難しいですね。

 SPで登場した「大砲マス」が、複数のマップに登場することになりました。他のプレイヤーのいる場所に移動し、移動先のマスの効果は発動しないのですが、今作では、マークだけは回収できます。移動先では方向転換できるので大抵はプラスですが、大砲の効果は強制なので、遠回りになってしまうこともまれにあります。

 マップ固有でない効果が変わった仕掛けマスは、これだけです。

 今作はSPと違い、同じ場所をぐるぐると回れる部分が、格段に少なくなっています。ルートの自由度を落として、面白い(荒れた)展開にするという原作者の意図があるようです。

 銀行の分岐はというと、マップを 2つに分けて、同じサイドには戻れないという感じになっています。このあたりは、いたスト2以前の仕掛けに近いかもしれません。

 あと、今作は全般的にお店価格が安くなっています。いたスト3 からの傾向ではありますが、今作は高いお店がかなり少なくなっており、株価が思いっきり安いエリアも増えています。

●細かい仕様

 基本となる数値まわりは、ほとんど変更がありません。

 空き地の仕様が大幅に変わりました。建物はほぼ従来通りですが、「紙の店」「わらの店」が追加されました。通常のお店と同じ扱いですが、買い物料の効率がいいという特徴があります。

 あとは建設制限が変わっています。強力とされていた「神殿」「木の店」が1軒、そのほかは 2軒に制限されています。選択の楽しさと、自由度を兼ね備えた設定と思いますが、惜しむらくは空き地ありのマップがそんなに多くないということでしょうか?

 なお、いたスト2からのテクニックで「コンビニインサイダー」がありますが、今作はかなり弱体化しました。というのは、いたスト2 と同じく、所持金不足の判定が終わった後で株価に反映されるからです。ポータブルでは現金はあまりやすいのですが、序盤に使いにくくなったのは大きな変化でしょう。

 お店ですが、前述の通り全般的に安く、空き地の木の店をのぞけば 700G台が最高です。3軒でも驚異の買い物料というのができにくくなりました。増資あまりは SPと同じ設定のため、極端に安いエリアでは、独占しても目標金額に届かないことがあります。まあ、そのようなエリアは交通の要所になっていることが多いですが。

 チャンスカードは、ほとんどのカードがSPと共通です。21番の「どこかの株が 20枚もらえる」は強力です。26番は、超ラッキーチャンスになっています。68番の「スーパーハイテンション」は深夜料金の強化版です。派手になったカードはそのくらいです。

 なくなったカードは「無料で増資チャンス」と「増資効果2倍」の強力なカード2枚と、「6倍買いチャンス」という微妙なカード、あとは「にぎやか3人組」ですね。全部いたスト3から登場のカードだったりとか。

 3からのカードで残っているのは、「お宝発見」「むりやりプレゼント」「テレポ」「理由なき全員集合」「どこでもカード台風」「すてきなプレゼント」「エーコ登場」「ベビーサタン登場」「4倍買いチャンス」くらいですね。

 チャンスカードによるお店価格の変動は、SPと同じく増資あまりで調整です。なので、定価から 30% アップすれば、買い物料は 60% 上がります。変動といえば、47番「パルプンテ」でお店価格が下がるときの効果が大きくなっています。これはぜひ自分の目で確認してください。


 というわけで、前作までの差分を淡々と紹介していきました。マップごとの各論もあるわけですが、かなり長くなりそうなので、またの機会ということで。

 快適なプレイスピード、手強いコンピューター、いつでも中断可能ということで、1人でプレイするのにはいい感じかと思います。もちろん、通信対戦での対人戦もおすすめです(こちらについては、いたストオフポータブルのレポートの「おまけ」を参照)。


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