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● いたストSP (ボーダーラインの戦い) ●

 これまでの「いたストSP」の紹介は、どちらかといえばゲーム紹介的な要素が強かったのですが、今回は本当に雑記に近いことを書きます。「ボーダーライン(目標金額)の戦い」というテーマで、「いたストSP」で変更になったゴール条件についての文章になります。


● 新しいゴール条件

 「いたストSP」からの、ストリート以外の変更点で最も大きいのは優勝条件でしょう。まずは、今回のテーマの元となる変更点を簡単に説明します。

 従来は、「目標金額を達成したプレイヤーが銀行を通過したときに、もっとも総資産の高いプレイヤーが優勝」というルールでした。なので、目標金額を超えていても、総資産がトップでなければ銀行を通過できないという事態に陥ります。通過すると、優勝を逃してしまうからです。

 このルールだと、目標金額を超えたあと、銀行に入れないので、資産差の付いたトップに追いつくのが難しくなったり(株屋がない限り株が買い足せなくなるのです)、状況次第で銀行に向かうことにリスクが生じたり、うっかりチャンスカード 53番で 4位確定のゴールをしたりということにもなりえます(←実際にやりました)。

 対人戦をやっているオフ会の中でも、このゴール条件は話題になっていたものでした。現に、関東オフルールの中では、銀行に向かうしかない状況で、目標金額を割り込むような交渉が制限されています。

 「いたストSP」の勝利条件は、「目標金額を達成して、ぎんこう城に戻ってきたプレイヤーが優勝」に変更されています。目標金額さえ超えていれば、総資産が 4位でも優勝になるのです。この部分は「カルドセプト」と同じ勝利条件になっていますね。

● 目標までの道のり

 破産があったときは別としても、目標金額に達成しないことには始まりません。勝利条件が変更になったことは、目標までの道のりも若干変わってきます。

 従来の「いたスト」であれば、目標金額を突破することに加えて、総資産をトップにすることも必要だったために、例えば、目標金額が 20000G、自分のお店をすべて増資しきって 20500G くらいにしかならない状態だと、他のプレイヤーの追撃次第ではどうしようもないことがありました。

 状況次第で、目標金額 20000G に対して、30000G を超えることもありえます。こういう状態では、お店の状態で 20000G ちょっとまでしかのばせないプレイヤーには、買い物料で直接勝負するくらいしか勝ち目がありません(こういう状況だと独占していないことがほとんどで、買い物料もあまり期待できないのですが)。

 真の目標金額は、他のプレイヤーよりちょっと上にあって、目標が高ければ高いほど準備に時間がかかるというのが大まかなイメージになります。増資のチャンスは限られていますから、伸びは持っている株数と、変動率、そして増資あまりで決まることになります。

 ところが、「いたストSP」の場合は、目標金額さえ超えていれば、優勝のチャンスがあります。こうなるとゴール地点は、目標金額 + 10株売りなどの妨害の下げ幅 + ぎんこう城に行くまでに支払う買い物料 くらいあれば十分なのです。

 状況に応じて違いますが、目標金額 20000G に対して、20500 〜 21000G くらいあれば、十分に足りることと思われます。

 ということは、これまでは伸び幅が小さいと思われていた、そこそこの値段の 3軒エリア(400G程度が一等地)を主体にしても、インサイダーの方法によっては十分に足りることになります。

 逆に、株をため込むことへの意味合いは若干弱くなります。目標金額を大きく超える必要はあまりないので、高い資産を目指すよりも、早めに増資したほうがいい状況も出てくることでしょう。

● ボーダーライン間際の攻防

 トップのプレイヤーが目標金額に近づいてきたら、状況次第ですが 10株売りなどの妨害が入ります。単独で目標金額を超えた場合は、従来のルールと何ら変わりはないので、このあたりは従来のゲームと同様です。

 ここに 2人目の目標金額まぎわのプレイヤーが出ると話が違ってきます。他のプレイヤーは、2番目のプレイヤーについてもうっかり目標を超えないようにする必要が出てくるのです。10株売り狙いで株を買い足したり、防衛増資をしたり、相乗りされている株でインサイダーするときに制限が出てきます。

 従来は、トップに追いつくまでは共同戦線を組めたわけですが、目標金額を達成しそうになったら、もう自分だけが頼りになってしまうのです。これは、どちらかといえば、3位、4位のプレイヤーに厳しい仕掛けになっています。下位のプレイヤーは早めに動きましょう、ということでしょうか。

 目標金額を超えて、安全圏内にはいったら、ゴールするだけであれば総資産をのばす必要はないので、相乗りされている株を撤収することになるでしょう。チャンスカード 13番や、49番などの不慮の事故に対して弱くなるので、状況に応じてということになるでしょう。

 第3の攻防は、トップが目標金額突破し、安全圏内に入ったあとで発生します。トップは、そのほかのプレイヤーの増資を防ぐ目的で、相乗りをすることがあるのですが、この時点でトップの相乗り株の抑止力がなくなります。

 トップはいないものとして、どんどん増資をすすめても問題ないのです。相乗り株は変動率が高くなる傾向にありますし、株数もたまりやすい傾向にあるので、トップを無視した全力増資は時に、目標金額を超える原動力になることもありえます。

 さすがにトップは、10株売りになるのですが、株価が安かったり、変動率がよかったりということもあり、多少の 10株売りなら十分に耐えられることでしょう。

 目標金額を超えたら、あとは徒競走です。目標金額を下回らないようにいかに早くぎんこう城にたどり着けるか、それだけが問題になってきます。

● 優勝は近くに潜んでいる

 このルールになって、優勝のチャンスは意外と近くに潜んでいることがあります。目標金額を超える手段として、チャンスカード 22番、33番や、70、17、71、62番などの収入があるカードはよく使われますが、今回はうれしい場面がさらに広がっていると思います。

 いたストSPでは、エリア数が少なめなのと、増資あまりが下がった関係で、22番、33番はほんのちょっとだけ使いにくくなっていますが、増資あまりがほとんどないエリアの株は引き払ったほうが有利になります。

 目標金額を超えたら、ワープ系のカードがうれしくなります。無条件で優勝の 53番、57番、3番をはじめ、条件付きでも好きなマスにワープできるカードは、かなり優勝に近づくことになります。また、54番や 58番で優勝するために、100G の現金は作っておきましょう。まあ、9株売りでも十分なはずですね。

 何にせよ、ノーマルモードのいたストで、一番場をひっくり返す力があるのはチャンスカードだと思います。チャンスカード 1枚で状況が大きく変わることもありえるのです。

 ぎんこう城への道にお店を持っているプレイヤーにもチャンスがあります。株数が若干少なくても、戻り際を狙って、増資してみる価値はあります。うまく買い物料を手に入れることができれば、目標金額を割り込むこともできますし、自分自身の順位アップにも貢献してくれるはずです。

 飛び地も、優勝争いに大いに絡んでくる場所です。目標金額を達成して、飛び地にいるのは非常に危険です。ルート取りには十分気をつけましょう。ロンダルキアの氷スイッチなどで回避できる場合もあります。

● 破産に注意

 ここまで、新しい優勝条件について書いたのですが、1点だけ注意すべきところがあります。破産終了の場合は、従来のいたストと同様、総資産で順位が決まります。

 破産しそうなプレイヤーがいる場合は、ちゃんと総資産をのばす必要があります。トップにとっては、自分がゴールするか、破産させるかでいいので有利になります。きわめてまれなケースだと思いますが、状況によっては、救済交渉もあるのかもしれません(破産させでポイント加算になる関東オフルールではまれですが)。

● あきらめないこと

 SPのルールになっていえることは、伸び幅が小さいプレイヤーに対しても、優勝の可能性が広がったということでしょう。とにかく、最後の 1ターンまであきらめずに目標金額を目指してみましょう。粘っていればひょんなところから勝利が転がり込んでくるかもしれません。

● 最後に

 最後に、「いたストSP」のゴール条件を、従来のものに戻す方法があるので紹介します。

 メインメニューから「その他」→「目標の確認」の画面で L1 を押しながら R1 を押すと目標金額の文字色が白から黄色に変わります。黄色の時は、従来のゴール条件になります。

 個人的には、新しいゴール条件はゲーム的にも面白くなったと思うので、SPについては新しい条件でプレイしたいですね。


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