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元々は、2020年春のゲームマーケット向けで、負担の少ない作品にしようとしていたことと、「みんなのお茶請け」がリリース後に少し話題になったこともあったのと、この作品はシリーズで作りたいと思ったので、他のお茶をネタにしようとしていました。
このシリーズは、ノースートのトリックテイキングゲームですが、普通のトリックテイキングに寄せたかったので、アフタヌーンティーのあるイギリスをテーマにしました。ノースートではコントロールが効きにくいのでチップの要素は最初から入れています。
ノースートのトリックテイキングだと、勝者が固まりやすいので、それをうまくひっくり返せるような仕組み作りが必要でした。スイーツを取って、それ以外を取らないのは前作から共通で、今回は取り過ぎると0点になる要素も入れています。
チップの効果が一番調整したところです。最初は色々とできるようにしていたのですが、使わないところを削って、欲しいものを残した感じにしました。最終トリックにチップを使えると有利な場面が多いので、そのあたりだけは制限を入れています。
あとは、ゲームスタート時にチップを1枚場に置いています。小さい数字は温存したいけど、チップも欲しいというところを少し誘導しています。
プラスのカードは初期段階で選定できていました。今回、テストプレイ用のカードで「いらすとや」を初めて使ったのですが、かなり色々と収録されています。マイナスのカードは、パッケージイラストをお願いするにあたって、いくつか候補を出したのですが、第1案で、ある意味イギリスの名物料理を入れました。
リアルに描くと少しグロテスクになりそうなテーマでしたが、ほどよい感じでできたと思っています。
最後に入れるかどうか迷ったのは、最終ラウンドのチップの制限の具合と、ミゼールルールです。チップを使えばある程度カードを取ることができるので、何も食べられずに負けることは少ないのですが、6人プレイではどうしようもないケースが出てきます。
あとは、マイナスだけ大量に集まってしまうパターンと、カードが強すぎて、全部取ってしまう勢いになるパターンです。このあたりの抑止力として、プラスのカードが1枚も残らなかったときのルールを入れています。
軽くテストしたときは、ミゼールと通常の得点で全くの同点になったケースもあり、この場合は通常の取り方をした方が上位になりやすいので、ありという判断になりました。
今回のタイトルは、続編なのでひねらずにそのままにしました。アフタヌーンティー、ハイティーなどもありますが、検索性を考えて少し英語に寄せた表現にしました。イギリス英語の表現にはあまり詳しくないので、アメリカ英語表現だと少し残念ですが。
リリース時期が延期になった関係で、作品を作ってから時間をおいてのデザイナーズノートでした。