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毎年恒例のゲームマーケットの締めくくりとなる、定点観測レポートです。今年も出展者として参加したので、ブースの中からの様子を中心にお送りしましょう。
今年は、準備が早く終わったのでいつもより余裕を持って、前夜祭に臨むことができました。
出展者として参加して、2回目以降は当日の打ち上げをやらずに、前夜祭をやることにしています。日曜開催で帰りの時間の都合のある方もいらっしゃいますし、何よりもボードゲームはかさばるので、買ったものを持ってお店にはいるのもどうかというのがありますからね。
毎度のことですが、私の場合出展者としても参加しますが、隙を見ていろいろと新作を入手していくのも大きな目的のひとつになりますから、事前情報を入手しています。今年は余裕があったので、大型ブースの情報をあらかた調べた上でという感じになりました。
あとは、荷物の積み込みもやったのですが、今年は例年になく重い状態でした。頒布数は年々増えていますし、今回は別企画もあったりで、荷物の量は 20kgを超えました。材料買い出しと一緒にキャリーカートをかなりお得な値段で買ってきていたのですが、耐久重量のあるものを買って置いて正解でした。
そんなこんなで、当日。今年は、基本的に荷物が多いと判断して朝食を取った状態で 9:15 集合にしました。浅草駅は階段が多く、キャリーから荷物が外れるという事故もあったりと、かなり苦労しましたがなんとか待ち合わせ場所に到着、会場入りになりました。
今回は、出展物が多いこともあり、セッティングに若干時間がかかりました。私が多少遅れて集合場所に着いたというのもあるのですが、10分くらい早く待ち合わせ時間を設定してもいいかもしれません。
ポップを作ったり、ボックスで段を作ったりと、いつもとは違うディスプレイになりました。このあたりは、出展物とスタッフの巡り合わせというところが強いかもしれません。
去年は、実は検品ミスがあったため、今年はちゃんと数えてやることにしました。あとは、おつりのための種銭もいつもより多く持ってきていましたし、集計まで売り上げを抜くことができないということもあり、本格的にチェックを入れています。
このあたりのノウハウは、何年もゲームマーケットの数倍規模の販売数のものをやったことがあるので、昔取った杵柄というところが大きいですね。
開始前からバックヤードが荒れていましたし、余裕もあまりなかったのですが、ざっと様子を見て開幕となりました。ブース内から拍手というのはやはりいいものです。
今年も、一部のブースで行列ができており、うちは行列こそなかったものの速いペースで「シティープラン2.0」が出て行きました。最初の 30くらいまではあっという間というのは例年通りですね。「チキンハンター」もそれなりに出ていますが、箱の大きい「サクリファイス」は伸びがあまりよくなかったような。
出展物の反省会は後に回すとして、「シティープラン2.0」は 11:30 くらいに完売になりました。今年は製作が特に厳しかったのですが、完売していく様子を見るとまた来年もと思うわけです。
購入はというとある程度の場所は、スタッフや例のメンバーに依頼したりで購入してきてもらっています。が、やはり自分で見て回って掘り出し物を買うというのも魅力のひとつなので、ちょこちょこブースを出ては購入してを繰り返していました。例年通り、たくさんの新作を入手しています。
参加者で出ると、買ったゲームをフリースペースでプレイするということができますが、私はブースを持つ身なのでそれができません。これだけは残念なところではありますね。
「シティープラン2.0」があらかた売り切れるころを見計らって、中古ゲームの放出をやってみました。部屋のスペースの関係で、あまりプレイしない大きな箱のゲームを放出してしまおうと思っていたのです。これは、品切れ後にブースが寂しい状態になるのを防ぐという意味もあります。
やってみた感想ですが、本気で放出するような価格をつければ、きれいに出て行くことが分かりました。今回は持ち運びに苦労したので、多少工夫する必要はありますが、在庫整理ということも含め、次回以降も考えたいところです。「放出するようなゲーム」なのでなかなか「これだ」というのはないかもしれませんが。
今回唯一の誤算は、昼食でしょう。昼の早い時間に行こうと思ったら、他のイベントと時間がピッタリ重なって満員の状態に。いったん戻って 13:00 くらいに抜け出しましたが、そのせいで他のスタッフの休憩時間を大幅に削ってしまうことに。このあたり(早く戻ることも含め)、検討が必要かもしれません。
14:00 からの公開オークションですが今回は参加しませんでした。別のオークションを始めたというところが大きいかもしれません。今年は、オークショニアのやりとりと、商品説明のコンビネーションがばっちりで、ゲームマーケット最大の見所だと思いました。
シュピレッタ賞は、無難に「郵便馬車」に決まりました。拡張マップがメビウスさんで出ており購入しておりますが、これももっとプレイしたいゲームのひとつではあります。
15:00 過ぎにオークションが終了し、中古ゲーム放出も値段を下げきる直前くらいで完売。売り上げ精算と撤収準備になりました。最後にざっと見ていこうと思ったのですが、今年は荷物がぎりぎりになったのでそのまま撤収という感じにしました。17:00 が終了時間ですが、それより前に開場を後にしています。
今年はメンバーも多く集まっていたのですが、荷物が多かったこともあり例のごとくそのまま解散ということにしました。
4年目の出展、5年目の参加ということですが、新しいこともいくつか試しています。
生産数については、去年のゲームマーケット、TGFでかなり目星がついたので、その数を信じて作ることにしました。製作は難航しましたが、数としてはちょうどいいということが判明しました。来年も今年と同じくらいの数を作っていきたいですね。
もう一つは、中古ゲームの放出です。例年昼前に品物が出きってしまうのでその対策と、増えつつあるゲームをどうするかということを考えたときに導き出された答えがこれです。本気で放出するつもりなので、持ち帰る気はほぼなく、時間で値引きとか、交渉とかも考えていましたが、そんなスタイルがいいのかもしれません。
さらに新しい試みとして、Hammer Works/OKAZU Brand で、OKAZUさんの作品も一緒に出展しました。パンフレットの掲載には間に合わず、ページでの紹介だけになってしまいましたが、私もテストプレイに関わっており、面白いと思う作品だと思います。
箱の大きな「サクリファイス」が在庫になってしまいましたが、このあたりは来年以降につながるのではと思います。実際に出展してみないと見えてこないものはありますからね。
箱の大きさ、頒布価格(とそれに影響するコスト)は、プレイ人数はかなり気をつけなければならないと思っています。万人受けしにくいテーマとか、プレイ人数が狭いものはそれだけのリスクがあるということです。
来年も1作品を十分な個数出すという方針でいいのかと思っています。作品ができるかどうかはそのときの状況によりますが、出展できるようなものがあったらまた参加したいと思います。
最後に、今年の開催スケジュールですが、個人的には 3月末のほうがやりやすいような気がしています。年度をまたぐのは何かとリスクがありますし、作業期間が増えても年度末は何かと時間がつぶれやすいですから。
というわけで、ゲームマーケット2007のレポートと、一人反省会でした。参加してくださったみなさま、協力してくださったみなさまに感謝です。
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