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● ゲームマーケット2009 ●

 2009年5月31日、ゲームマーケットが開催されました。今回は10周年ということで、前日(5/30)のプレイベントも含め2日間にわたるイベントになりました。今年も出展者側からの定点観測をお送りしましょう。


●開催まで

 制作関連は準備編に書いたとおりですが、開催までの準備も今回は時間がかかりました。

 5月連休明けから、ほぼ毎週のように情報展開して、当日と前日の段取りを決めました。これも、通常の作業に追加される形になるので、負担がかかるといえばかかります。

 大型ブースで取ったこともありますが、人数がいてよかったと思ったのは、前日のプレイベントと当日のイベントだったりします。

 プレイベントあったため、いつもの前夜祭はなく、直前の調査はプレイベント前日の夜にようやくという状況でした。プレイベント前の準備も、プレイベント後の打ち合わせも時間を取って正解でした。

●プレイベント

 プレイベントは、TGFのような感じでと思っていました。午前中の時間帯は、天気もあまりよくなかったこともあり、スタッフを中心にいろいろとお話をしていました。

 といっても全く卓が動かないのもよろしくないので、メンバーでいろいろと回すことにしました。プレイしている様子を見せるだけでも効果があるということが最近のTGFからわかったので、メンバーを多めに呼んで回すようにしています。

 そのかいもあって、昼食休み明けくらいから、いろいろな方に来ていただき、最大でフリースペースも含め4卓同時に動くところまで来ました。こちらもルール説明などをやっていたので、13:00 くらいから気づいたら 15:30 になっていました。そのくらい慌ただしかったです。

 あらかじめBlogなどで書いていたとおり、頒布品の体験プレイはプレイベントでといっていましたが、販売もないだけに情報収集や、ルール説明に注力することができてその点ではよかったかと思います。

 逆に、前日の最終作業やら打ち合わせやらの時間が取れなくなるのと、2日間連続で長丁場になるので体力のペースをつかむのが難しいのがあります。折衷案で午後からまったりとという参加の仕方があってもいいかもしれないと思ったりとか。

●前日の作戦会議

 前日は、前夜祭の時間を使って作戦会議をすることに。段取りを決めてから惨敗物の選定ということにしましたが、思ったよりも時間がかかりました。終了後に買い出しメモのバックアップコピーを取ったのですが、これが大正解でした。

 荷物の受け取りをして、搬入をしたら 22:00 くらいに。ここから当日の最終準備をして 23:30 にようやくすべての作業が終わりました。

 当日は、車で現地入りし、設営をやりましたが、大型ブースは5人まで先行作業ができるため、時間自体は若干余裕がありました。ある程度段取りを決めておいて正解でした。

 最初の30分くらいがかなりの慌ただしさでした。前日に「最後尾札」を作っておいたらというアドバイスをもらったので、作ったのですが本当に役に立つとは思いませんでした。

 18TKのフルセットは早い段階で完売したものの、品数が多かったことと、時節的なものもあり、そのほかは比較的遅い時間まで品物が残っていました。

 買い出し組も一段落した 11:00 くらいからデモプレイを開始。「ひも電」は特に目を引くようで、デモプレイ後に一気にはけていく様子が見られたりとか。Hammer Worksで一番個数を多く津賀田ものだったのですが、終了までには完売しました。

 今回は人数に余裕があったので、去年よりも休憩などに出られる機会は多かったですね。昼食も交代で行けました。ただ、やはりブースを持っていると掘り出し物はあまり見つけられなかったりとか。ほしいもので見逃したものはいくつかあったりします。

 頒布品は「18TKフルセット」「オーシャントレード」「ひも電」「蒸気の時代 首都圏マップ」までが時間内で完売しました。「Trans-TK」は若干残ったのですが、スタッフぶんの分配でなくなりました。「ナナホシ」と「東京鉄道網」は在庫を残しての終了になりました。

 頒布の方ですが、品物の受け渡しは落ち着いてという風にしていました。おつりが切れそうになったりもしましたが、これは何とかなりました。ちょっとノウハウを伝え切れていなかった部分があったので、そのあたりを開始直前でもいいから離しておくべきでした(おつりが切れそうになったら一言声をかけるとか、両替に使えないお札は分けておくとか)。

 惨敗物の分配ですが、これはもうちょっと早めの時間帯にやった方がいいかもしれません。あとは、買い物を頼む場合、多めに資金を準備した方がよさそうです。自分も含めて一時的に資金ショートに陥ったりしていました。

 集計は、16:00 くらいから始めましたが、これでぎりぎりという感じでした。持ち込み数から在庫を引いて、かけ算してという方法で、こちらもノウハウはありましたが、惨敗物の分配に時間がかかったというのもあります。集計はちゃんとあったので、とりあえず頒布自体は成功といえるでしょう。

 今回は大型ブースということで、独自の事項もいろいろとありました。来年のためのメモを残しておきましょう。

・大量頒布になるときは、事前にやりとりの方法を説明しておく
・フリースペースと頒布ブースと両方に説明書をおいた方がよさそう
・集計表も事前に作っておく
・デモプレイは、頒布の状況を見て何をやるかを決めたほうがよい
・集計はおおよそ終了1時間前に、惨敗物の分配はそれよりも前に
・軍資金は多めに


 今回は、大型ブースの出展ということもあり、事前準備から当日まで調整に時間を取られていましたが、逆に協力してくださる方がいたので、いろいろと楽もできました。

 頒布物の反省ですが、「オーシャントレード」は角丸裁断機を緊急導入したため、原価が上がり1000円か1500円かどちらかにしようと思ったのですが、最終的に1000円をつけました。単体で手にとってくださる方が多かったのは、このあたりの価格設定が大きく影響していそうな気がします。

 ご家庭の環境でも作れそうなので、大型ブースの出展物としてはカードの質とかもそれなりですが、印刷業者に頼むとコスト的に1000円ではできなさそうな気がします。

 「東京鉄道網」はテストプレイ自体はだいぶ前からやっていたのですが、TGFで原作の知名度が思ったよりも低いことが判明し、いくつ作るかはだいぶ迷いました。30〜50のうち最大数を作ったのですが、いくつか余ってしまいました。

 感触としては、やはり3時間かかるというのが一番のネックになっているようです(快速版は1時間ですが)。それほど負担になるほどの在庫ではないので、次の機会などで徐々に出して行けばいいかと思っています。

 頒布品の宣伝について、メンバーからはもっと宣伝しておけばよかったとか、事前に情報を載せないのかとかいろいろとありましたが、制作作業をフルでやっているとそんな余裕はないというのが実情です。

 Blogでもちょこちょこと書いていますし、例年通りゲームのらくがきとか、特設ページとか、パンフレットとかを作っているのでいっぱいいっぱいの状況です。このあたりは、別ラインを起こすしかないのでしょうか。物作りが始まるとなかなか余裕ができないのです。

 来年は、出すものがあるので可能な限り参加したいと思っています。今年は生産自体は多少余力がありましたが、調整作業などもありましたし、どのような形で参加するかは、周りのメンバーの状況にもよるような気がします。


 ゲームマーケット2009のレポートと、ひとり反省会をお送りしました。今年は特にたくさんの方に協力していただいたと思っていますし、協力なしにはできなかったと思います。


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