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終了後恒例のゲームマーケットのレポートです。制作段階と当日のレポートを今回は簡単にお送りしましょう。
今年は統計情報を振り返らず、簡単にそれぞれの作品の経緯でも。
構想自体は数年前からありました。これまでの AP制をうまく動じ行動にまとめられないかというのが出発点ですね。なので、初期の頃は同時アクションのテストプレイもしていたりとか。
去年のカード外注で現実的な範囲内ということで、ならばきれいなカードで一度作ってみようというのがきっかけですね。新盤にあわせて、マニフェストの廃止を考えそれに変わる要素をという感じで今のようになりました。
TGFの時点でほぼ完成していましたが、特殊施設の説明が大変ということで、プレーン版をつくり、生産の過程でカードの種類数が余ったため急遽特殊アクションカードのバリアントも作りました。きれいに作ってみたかった作品だったので、盛りこめるものは盛り込もうと思っていました。
こちらもTGF前には構想はありました。ただアイデアが出たのはシーズンに入ってからですね。競りゲームはこれまでに作ったことがなかったのですが、コンポーネントができるだけ少なくということを念頭に作った感じです。ジャンル的にあまりカードが多くなりようはないのですが。
プレイヤーごとに価値が変わっていく競りというところを狙ってみましたが、元は現代をテーマにしようとも考えていました。ただ、身近すぎると価値観が固定されやすいということで、世界観を変えたりとか。親権でいろいろとできるようにしたのは、デザイン上の関係もあったりします。
最終版が固まったのは今年に入ってからです。といっても微調整が中心ではあったのですが。
エントリーはこの時期からです。といっても1月 JAGAで参加する方針と、どのサイズのブースを申し込むかを決めた程度でした。あまりにも先のことなのでとりあえずエントリーを進めておこうという感じです。2月はほぼ何もしていませんが、ブース自体は早めに確定することに。PC作業に入る前にPCの買い換えをしたというくらいでしょうか。
ようやく動き出し、カタログイラストと「シティープラン デルタ」のカードイラストとの依頼を行いました。地震の影響で全体的な作業がじわじわと遅れだした時期ですね。通販もしばらくはできないのでプランを立て直したりとか。
このあたりから作業の日が始まりました。4月中はPC作業と品物の購入ということでしたが、PC作業が思ったよりも時間がかかり、カードの外注が遅れてしまいました。それでもスケジュールには余裕があったのですが。材料の購入は4月中に済ませています。
カードを外注に出すので、作業量が読めなかったりもありましたが、チップ類のプリントアウトまでは完了、あとは手を動かす作業だけという状態にしました。今回プリントアウトの量が極端に少なかったですね。
連休は10連休で週末2回分あったのですが、完全にお休みにしました。手を動かす作業が中心と思ったのですが、連休明けから急にお仕事が忙しくなり、平日の作業がほとんどできない状態に。4月で特に余裕があるスケジュールにならなかったので、徐々に作業時間的な遅れが出てくるようになりました。
あとは、単純作業の効率が最後まで上がらなかったのも大きいですね。平日作業ができないと、休日に集中して作業をすることになるので、順番を決めるのも大変だったりとか。カードが到着してからが数の暴力の状態だったりで、思ったよりも時間がかかりました。
当初は 5月最終週で終わらせるはずが、時間がとれずに6月に。5月末に1日休みを取って作業宇進めたのと、平日1週間が比較的作業ができたこともあり、何とか1日余裕を持って終わらせることができました。
週末作業は 13日、平日作業は 5日程度ですね。ボックスの貼り付け以外の単純作業を週末に持って行ったので、それだけで 2日くらいはロスが出たのではと思ったりとか。予定外に週末が1日つぶれたりしたら危なかったところです。
今回は単純な作戦会議ということですが、時期の問題もあり、そこまで大きくはなりませんでした。といってもやはり購入するものはあるのですが。当日の動きの最終確認もここで行いました。後は荷物搬入がメインですね。前の週に若干余裕ができたこともあり、準備も含めて去年より多少の余裕はありました。
9:10 頃到着して準備をしていました。搬入の時に宅配便の搬入とぶつかって道がふさがったり、駐車しづらかったりとロスタイムがありました。このあたりは体制変更後、スタッフが駐車場にいないという影響もあるかもしれません。
今回は到着のタイミングがずれたりで、ディスプレイとセッティングに時間がかかりました。出展社ごとに荷物をまとめてというのは去年と同じですが、最終的に準備ができたのは 9:50 くらいでしょうか。パーティションにいろいろと貼り付けたりと去年よりパワーアップしています。
10:00 スタート。最初はショップが中心だったようですが、30分くらいはずっとひっきりなしという状態でした。今年は去年と違ってピークはそれほど高くないものの、時間が長いという感じになりました。序盤は去年の反省を生かして完全分業制ということで、スムーズにいった感じですね。
個数チェックは、かなり早い段階で破綻したのに気づきました。ここまで種類が多いと、おそらく引き算をしないと管理できないのではと思っています。そのための集計表を準備していたりもするのですが。
見本などをすべてフリープレイ卓においたので、出展物の確認でブースが埋まるという自体は避けられたのですが、ブースの前が空きすぎてしまうというのはあるかもしれません。あとは、見本卓に人が必要になるので、ある程度人数が以内と回らないですね。
11:00 くらいには落ち着いたものの、全体的な混雑状況は変わりません。とにかく去年より人が多いと感じました。11:40 くらいに早めの昼休みをとることに。昼食後 12:00 ちょっと前にようやく 5F を見て回れたのですが、中古ゲームの掘り出し物を見る余裕はありませんでした。同人ゲームもブース数、コンポーネントの質の点で数年前からは考えられないですね。
12:30 前には戻って、しばらくブースへ。フリープレイはひも電が中心に回っていました。このあたりから来られる方もいらっしゃったりとか、この時間帯はゲーム説明に時間をとられやすいところだったりもします。
いつもは比較的落ち着いている14:00以降も、今回は人が多いこともあり、まったりとはしていられません。4F内の買い物の2巡目を回って見逃しを補完しましたが、あとはずっとブースですね。挨拶回りは14:00前後の時間帯が一番うれしかったりとか。
15:00からのオークションタイムは、半分撤収の準備なのですが、今回は対応もあったりでなかなか撤収が出せない状態に。といいつつも、集計を途中まではやっていました。購入物をまとめてもらったりしましたが、16:00過ぎになってもいろいろな対応があり、残品整理ができない状態が続きました。
結局、自分の荷物を片付ける余裕はなく、残品だけ早めに数えて、集計も終わって、最終的な配当を出したのは 16:50 くらい。この時間では宅配便が間に合わないので、急遽帰りの輸送もお願いして、何とか終了という感じでした。
撤収も今回はエレベーターが空かないという事態が発生したりもありましたが、何とか荷物を積み込んで終了という感じでした。今回は今までよりかなり余裕がなく、あっという間に終わった感じですね。
今回、完売はなく「シティープラン デルタ」は 35個ほど、「バリュースケール」も 20個ほど在庫を持つことになりました。このあたりの話は後ろの方にも書こうと思います。
というわけで、恒例のひとり反省会です。
生産段階で初めてやったことは、「バリュースケール」のカードの外注と、断裁機での断裁くらいです。前者はノウハウがあるところですし、スムーズに行きました。後者は今回の作業上はマニュアルくらいしかなかったですが、大幅な時間短縮になりました。
事前宣伝が、今年は特にできませんでした。物作りの大詰めの時期が重なってしまったというのはあるのですが、これは下手をすると別枠で宣伝要員を募らないといけないかもしれません。公式ページの更新ができなかったのはよろしくないですね。
あとは、前日当日のスケジュールがまとまらなかったところもあったりとか。このあたりは制作ととりまとめを一緒にやっていると、大変なことになりやすいところではあるのですが。1週間前に作業を完成させるのは、そのためでもあるのです。
先に当日の運営からですが、とにかく今回は慌ただしかったですね。スタッフもみんなそんな感じでした。バックヤードは今回一括管理だったのですが大きな問題は出ませんでした。個数管理はこの数になると破綻しますね。なので事前のチェックはとても大事です。
金庫番はほとんど自分でやっていたのですが、細かいテクニックを使ったので、おつりなどに手間取ることはありませんでした。袋をいくつか準備するというのが得策ですね。今回は若干ミスもあったみたいですが、処理が追いついていないところもあったりとか。
今回は、年2回体制でのゲームマーケットですが、とにかく人が多く、「休む暇がない」というのがスタッフ全員の感想でした。公式発表によると去年が 2200人、今年が 3000人と40%ほど増えたとのことです。
人が増えれば、それだけ頒布品も出るのではと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。参加サークル数が増えたことと、メーカー含め、ショップの数が増えたこともあり、1テーブルあたりに費やすことのできる余裕はというとむしろ減ってきているというのが実情です。
といっても、うちのブースは創作ゲームにしてはやたらとものが多いというのはあるのですが、全員の作品を1つずつというよりも、おおよそ作者ごとに目的があってという感じがしました。このあたりが今年の流れの変化だと思います。
それでいて人が多いのでなかなか休む機会もなく、プレイスペースも回す必要があったり、ぎりぎりまでブースを開けてほしいというお達しもあったので、今回はできる限り従いましたが、自身の撤収ができなかったり、宅配便の締め切りに間に合わなくなったりと、回りきらない状態です。正直なところ、詰め込みすぎているという印象がありました。
生産数についてですが、今回も作りすぎという結果になりました。「シティープラン デルタ」はある程度在庫を持ってもいいからきれいに作りたいと思ったので、それはそれでよいのですが、「バリュースケール」も思ったよりも残った感じです。
今回、はけた数の最頻値は40個でした。去年あたりから「出せばなくなる」という時代ではなくなったのですが、数年前と比べて明らかに、はける数が少なくなっています。4年前は 70個をボーダーにしていましたが、今や 50個ですね。
今年は作業期間前にいろいろと見る機会もあり、遠征組のことなども考えると、ある程度の在庫を持った方が手に入れる側からすればありがたいのではと思っているのですが、あまりに在庫を持ちすぎるのはよろしくありません。
あとは、年2回になったことの影響で、春秋の体制をどのように組み立てていくかなど考えなければならないところはいろいろとあります。TGFはいいフィードバックの機会ではあったのですが、ゲームマーケット体制のフリープレイ卓の場合は、意味合いが違ってきますからね。
ゲームマーケットのスタッフの皆様、テストプレイや作業に協力してくださった皆様、ブースに足を運んでくださった皆様に感謝です。何にせよ、出せるものがあれば何らかの形で参加したいと思っています。
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