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● ゲームマーケット2011秋 ●

 2011年11月27日、ゲームマーケットが開催されました。今回も制作段階と当日のレポートをお送りします。


- 準備編 -

 秋のゲームマーケットは初めてでしたが、頒布イベントでブースを出す以上新作を出したいということで、負担のかからない作品を1つ出すことにしました。

●スローイング トレーダーズ

 「ワードバスケット」やカワサキファクトリーの「ワイルドラッシュ」などバスケットに投げ込むゲームはありますが、ちょっとひねりを加えて相場ゲームと組み合わせてみました。リアルタイムではないものも一緒に準備していたのですが、思ったよりも動いたので、リアルタイム版だけを切り出すことにしました。

 50セットくらいしかつくらない予定で、コストを抑えるための工夫として「同じ種類のカードを2枚ずつにした」ということがあります。出展数が少ない段階ではコストダウンの効果はそれなりにあります。市場ボックスがどうにかなればと思っていたのですが、ちょうどいいものを見つけたので制作に踏み切ったのでした。

- 製作期間 -

●2011年7月

 春のゲームマーケットから1か月くらいで思いついたのでお披露目をすることに。コンポーネントをどうにかすれば行けそうということで、今回の出展作品が固まりました。

 エントリーはこの時期からです。といっても1月 JAGAで参加する方針と、どのサイズのブースを申し込むかを決めた程度でした。あまりにも先のことなのでとりあえずエントリーを進めておこうという感じです。2月はほぼ何もしていませんが、ブース自体は早めに確定することに。PC作業に入る前にPCの買い換えをしたというくらいでしょうか。

●2011年8月

 お盆を過ぎたあたりで出展方針を決めることに。大型にしようか小型にしようかは迷ったのですが、メンバーとの調整で小型ブースにしています。

●2011年9月

 ここで、テストプレイを完了させてカードの版下作成と、物作りのための材料の検討に入りました。今回はできるだけ負担を減らすということがあったので、買い出しも一気に終わらせたりとか。

●2011年10〜11月

 本格的な制作作業期間ですが、余裕がありそうだったので 10月頭のカード発注後は、ゲーム会にも参加しつつ進めることにしました。2回ほどヘルプを入れてもらったのですが、カードが早くにできあがったので、一気に作業を進めることができました。

 コマの関係で1日くらい作業追加があったのですが、4日の作業でほぼ完成まで。今回は早かったですね。11月3日に制作関連の作業が完了し、3週間も余裕ができました。今回は週末作業5日、平日作業はほぼ0でした。ほぼ目標通りの負荷でできたので、秋はこれが目安になるでしょうか。


- 当日の様子 -

●前夜祭

 今回は、新作の前惨敗に結構な時間をかけたりとか。当日の動きもいつもよりもちょっと長く時間を取って決めて、搬入作業という感じに。取れていなかった情報は、帰宅後に確認したりとか、いつもと違った感じの慌ただしさですね。

●当日

 9:00 頃に到着し、荷物の搬出を。小型ブースなので駐車場が使えないのですが、いいタイミングで搬入することができました。事前のセッティングは 30分くらいで完了しています。

 10:00スタートで、出だしはそれほどでもなかったのですが、人の数は春と同じくらいという印象はあります。今回は個別で取っていたので、いつもよりもまったりとした感じではありましたが。

 今回の違いは、11:00 に体験ブースの要望が出たことです。ブースをお任せして、ここからはほぼ体験ブースに回ることにしました。「スローイングトレーダーズ」に加えて「バリュースケール」がそれなりの回数プレイされましたし、手に取ってくれる方もいらっしゃいましたね。

 TGFの時はテストプレイの場として考えていたのですが、今回のゲームマーケットは特にスタンプラリーに重きを置いているので、ちょっと違ってきているようです。このあたりはあとでひとり反省会のところで書こうと思っていたりとか。

 11:00 ちょっと前に抜け出して早めに買い物に出かけようと思っていたのですが、結局これはかないませんでした。12:25〜13:00で昼食休憩を取りましたが、じっくり回る時間はありませんでした。

 午後の時間帯はテストプレイを 1回回した後も、2回ほど体験プレイを回してという感じでした。ブースはほぼメンバーに任せっきりになってしまいました。15:00 くらいからは落ち着いて、16:00 くらいから集計と撤収作業開始。17:00終了にはほぼ完了していました。荷物の搬出の関係もあり 25分でうまく撤収し、解散でした。

 今回、「スローイングトレーダーズ」は 20個弱在庫があり、「シティープラン デルタ」もまだ在庫があります。「バリュー スケール」が体験ブース効果もありましたが若干数残っています。春の作品はある程度ばらつきがあるかと思っていたのですが、おおよそ予想通りという感じですね。


- ひとり反省会 -

 というわけで、恒例のひとり反省会です。

 生産段階は、初めてやったことは新しいコマの導入ですね。OKAZU Blandの「サバンナトリック」と同じ手法を使いました。1個あたりの値段が 3円くらいなので、それなりに安いですが大量のコマには向きません。あと色を完全に合わせられなかったのは反省点ではあります。コマを安く購入するというのはまだ課題が残りますね。

 3週間も余裕を持って終わらせられたのが今回の一番のポイントです。ここまで時間が余ると事前の打ち上げができたり、事前宣伝に時間を使ったりもできます。といいつつ宣伝は1週間前からですが。

 秋開催は初めてですが、感覚としてはオークションがない春開催という感じですね。人数は春と同じくらいのようです。ちなみに次回からは 2.5フロアに拡張されます。

 ひとり反省会の題材の1つは休み時間ですね。今回は小型ブースで取ったのでテーブル数が多く、人員が多く必要な形になってしまいました。掘り出し物を拾うのは半ばあきらめているにしても、時間を取ってみていられな状況はどうにかしたいものです。

 あと、昼食休憩の時間くらいはうまく取りたいものです。買い物より昼食優先ではあるのですが。増員には限度があるので、運営でカバーするしかないのかと思っていたりとか。といっても周りの兼ね合いもあるのでひとりではどうしようもない部分ではあるのです。

 次は、体験ブースですね。TGFはテストプレイで使っていたのですが、ここ最近のゲームマーケットは人数が増えた分、来場者の幅も広がったというのと、体験プレイを希望される方が多いのでフィードバックを得るという目的からは外れているような気もします。

 体験ブースはまだか、という要望があったのも今回が初めてです。できるだけ希望に添いたいと思いつつも、今回、昼食休憩と買い物の時間を大きく取られた要因にもなっているので、このあたりはやり方を考える必要があるかと思っています。

 正直な話、今回のような感じであれば、開始時間をもっと遅らせる(12:30〜13:00 にする)ことを検討します。そのくらいサークルメンバーが回っていないのと、体験テーブルにも費用がかかっているので、お互いにハッピーになるような感じを目指しています。

 TGFからの恒例となっている、新作お披露目はちょっと無理してでも続けたいと思ったりとか。今回は成り行きでしたが、時間を決めて 1回は確実に回せるようにしたいですね。

 あとは、自分の作品に「対象年齢」をつけるのは好きではないですが、何らかの手段でゾーニングをつけようと思っています。自分の作品はゲーマー向けゲームがほとんどなので、基本的に 10歳〜12歳以上対象かと思っています。昨年のTGFでもありましたが、明らかに難しすぎると感じる作品で大事な時間を取らせてしまうのは、本当に申し訳ないと思うので。

 簡単な作品を意識的に作るというのは今後もしないと思います。個人の同人ゲームの範疇を超えない程度に「作りたいときに作りたいものを、作れるぶんだけ」という方針でやっていこうと思っています。


 ゲームマーケットのスタッフの皆様、ブースや体験テーブルに足を運んでくださった皆様、協力してくれたメンバーの皆様に感謝です。春はこの調子でいくと出せるものがあるので、何らかの形で参加したいと思っています。


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