バイタルサインの把握が終了したら、身体各部の診察に移ります。 身体各部の診察は、「診察の基本」で記述したように多少なりとも羞恥心と不安感とを引き起こすものです。 したがって、いきなり相手の顔や非着衣の上半身を凝視するようなことは避けます。 不安感を与えることなく、優しい感じで接し始める、という心遣いを示して、まず身体の比較的 末梢部分の観察から開始します。すなわち、両手の観察から始めます |
両手の観察を始めることを伝えます。
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両手は、初めに手掌面を観察し、次いで手背面を調べます。 |
両手の観察項目
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両手の観察から発見可能な所見は、チアノーゼ、手掌紅斑、手指振戦、ばち指、尺側偏位などの手指変形、 産科医の手、手根管症候群、匙状爪、爪囲紅斑などです。これらが示す特徴像と代表的疾患とを良く把握して おく必要があります。 |
皮膚の観察は、両手のときのように、身体各部を観察するときに追加して行います。 |
全身皮膚の観察項目
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皮膚の異常には、丘疹や結節、潰瘍などの局所的な皮膚病変のほかに、全身疾患の皮膚所見として、 色素沈着、チアノーゼ、貧血、黄疸、浮腫(水腫)、点状出血または紫斑、紅斑があります。 これらを診る部位と代表的疾患について復習しておいて下さい。 |
両手の異常所見・皮膚の異常所見の特徴像と全身所見との関係の把握が終了したら、 |
次の5.頭部・顔・頸部へ進んで下さい。 |
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