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[122] 自国の文化への興味 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/09/28(Thu) 23:32

>浜野さん
数年前までよく聴いていたポップ・ロック系の音楽も、
最近は、時に耳障りと感じることがあるのですが、
右脳が埋まってしまったのでしょうか(笑)。
知人を見ていても、年を重ねるに連れ、
日本の古典や自分の先祖に興味を持つようになるようです。

でも、小学生や中学生でも、うまく機会を用意すれば、
日本の音楽やアジアの文化に興味を持つはずだと思うのです。
どの教科も大切ですけれど、自国の文化を認識するための教科も欲しいですね。


[121] Re[120]: バランス 投稿者: 浜野 智 投稿日:2000/09/27(Wed) 22:02

> 明治維新以降、日本人は多くの西洋文化を楽しむようになりました。
> 右脳の“空き容量”を埋めたかったのかも知れませんね(笑)。
今はあふれてしまって、それで邦楽系統の音楽に親しむ人が
増えているのかもしれません。自分自身を含めて。
高橋悠治さんたちの邦楽器バンド「糸」もなかなかおもしろいですよ。
それも、純邦楽ではなくて、中近東あたりのモードを使ったオリジナル曲が刺激的です。
琵琶にしても、もともとはイスラーム圏から出てきたわけですし。

> 平家琵琶を聴きにいらした時の浜野さんの言葉、興味深く読みました。
いたずら書きのようなもので、お恥ずかしいです。
http://www.ne.jp/asahi/gaku/gaku99/


[120] バランス 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/09/27(Wed) 17:08

>浜野さん
明治維新以降、日本人は多くの西洋文化を楽しむようになりました。
右脳の“空き容量”を埋めたかったのかも知れませんね(笑)。

ホームページ、少し拝見しました。
共通の話題を持つ皆さんが、共通の話題や個々の趣味のことを
楽しく綴っていらっしゃるのですね。
平家琵琶を聴きにいらした時の浜野さんの言葉、興味深く読みました。
そう、語り手と聴き手が存在してはじめて、
平家詞曲が活きるのだと、しみじみ思いました。


[119] Re[118]: 伝承文化の力 投稿者: 浜野 智 投稿日:2000/09/26(Tue) 19:55

> 虫の声を左脳で処理する、という話は聴いたことがありますが、
> なるほど、和楽器もそうなのですね。

日本人がウィーンフィルのコンサートに27,000円も払っていくのは
左脳と右脳のバランスをとるためか……なんて考えたくなりますね。
http://www.ne.jp/asahi/gaku/gaku99/


[118] 伝承文化の力 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/09/25(Mon) 11:24

>浜野さん
虫の声を左脳で処理する、という話は聴いたことがありますが、
なるほど、和楽器もそうなのですね。

音楽のみならず、生まれ育った国のあらゆる文化は、
心や身体に働き掛けてくると思います。
たとえば、家庭科の教壇に立つ時に触れていることなのですが、
日本の伝統行事(お正月、節分、ひな祭…)は、日本で生まれ育った人の財産であり、
日本の伝統食(みそ汁、豆腐料理、煮物…)は、日本で生まれ育った人の栄養源なのです。

平家琵琶のみならず、純邦楽・伝統行事・伝統食などなど、
さまざまな伝承文化の価値を、再認識したいものです。


[117] Re[116]: 和の響き 投稿者: 浜野 智 投稿日:2000/09/24(Sun) 23:15

> 日本人が代々守ってきた音楽には、
> 西洋音楽とは別の、心に働き掛けてくる響きがあります。

角田なんとかさんという医学者の脳に関する研究がありましたね。
うろ覚えですが、それによれば、日本人(この場合の日本人とは生まれてからずっと
日本語を日常語として使ってきた人という意味です)は邦楽器の音は左脳で処理する、
西洋楽器の音は右脳で処理するということだったと思います。
よく似た性質の情報でも脳は区別しているんでしょう。

ちなみに、秋の虫の声は「日本人は左脳で、西洋人は右脳で処理する」のだそうです。


[116] 和の響き 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/09/24(Sun) 12:42

日本人が代々守ってきた音楽には、
西洋音楽とは別の、心に働き掛けてくる響きがあります。

>kanaokaさん
せっかくお知らせ頂いたのに、残念ながら伺えませんでした。
はじめて琵琶の音色をお聴きになったのですね。
おそらく“薩摩琵琶”をお聴きになったのだと思います。
大きく尖った撥で、絃を打つように弾いていませんでしたか?
琵琶も種類によって、音楽性や余韻が違ってきます。
機会があったら、いろいろ聴いてみて下さいね。

アートのHP、少し拝見しました。
自然や五感を大切にしていらっしゃることが伝わってきました。
kanaokaさんなら、私が高野山で出会った蛇のこと、
何か感じて下さるような気がします。
もう少しページを拝見したら、メッセージボードにも伺いますね。


[115] ありがとう御座いました。 投稿者: kanaoka echiko 投稿日:2000/09/24(Sun) 00:34

鈴木さま:ありがとうございました。
今日、銕仙会で初めて琵琶を聞きました。ポルトガルギターのような(?)憂いがありますね。
とにかくビックリしました。能管といい、琵琶といい音響がすごかったです。
(語りのほうでは知り合いが3人出演してました。)
この方面とは全く関係ないのですが、
私個人のアートのホームページがありますので、
鈴木様、もし何かお知らせが御座いましたら、宣伝にいらしてください。
とにかく、ありがとうございました。
http://homepage2.nifty.com/gallery-e-chiko/gallery-e-chiko.index.htm


[114] 月の不思議 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/09/22(Fri) 23:56

>浜野さん
月を眺めていると、たしかに妖しく輝くこともありますね。
星には、そういう面での風情や怪しさは無いように思います。

不思議なことも有ります。
中秋の名月、今回は月齢が13.7だったのですが、
2日後に訪れた本来の満月よりもずっと、白く明るく輝いていました。
これは昔から知られていたことだそうです。

それから、以前、生まれた時の月齢を調べてみたのですが、
新月だか三日月だかで、残念ながら満月ではありませんでした。


[113] 課題多し。 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/09/22(Fri) 23:14

>キノウロさん
こんばんは。演奏会にお越し下さり、ありがとうございました。
励ましのお言葉もありがとうございます。

さてさて、私は、「低い声」をはじめ、課題が山積みです。
平家詞曲は、相伝を受けている物が極端に少ない上、
相伝者の中でタグを打てる人材が(今のところ)私しかいないので、
私がHPを開設したに過ぎないのです。
他の芸能では50代でも「新人」の扱いであることを思えば、
31歳の私は、まだまだまだまだ修行が必要です。
5年後・10年後に、今の課題をクリアして、
次の課題に挑戦していたいです。

 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

下のURLは、高野山のお参りの様子(画像6枚、124KB)です。
http://www4.plala.or.jp/heikebiwa/pocket/cam.htm


[112] 月の続き 投稿者: 浜野 智 投稿日:2000/09/22(Fri) 19:44

>ちなみに、「まどか」は、満月を意味する響きです。

そうでしたか。いや、素晴らしい。
他国の言語でもそうですが、「月」をめぐる言葉にはルナティック=狂気など、
いろいろあって、油断なりません。
でも、「まどか」の響きはいいですねえ。
「音=おん」が美しいことが、名前にとっては大事だと思っています。


[111] (無題) 投稿者: キノウロ 投稿日:2000/09/22(Fri) 02:31

 コンバンワ。この間のお寺さんでの演奏会よかったでした。
 鈴木まどかさんの様に、ちゃんとした演奏者伝承者様でも
「低い声」が課題と、まだまだ自分に課題があるのですね。
ああと、なんだか感動しました。
最近はテレビでオリンピック見てるますが、
トップレベルのスポーツ選手の人たちも、もう十分スゴイ気がするのに、
「まだまだです」見たいな事言ってる方ばかりで、今の所何も無いボクとしては、
「オイオイ勘弁してよ、そんなに引き離すなよ」と思ってしまいます(^^;)。
 これからの御活躍にも期待します。
http://uma.neko.to/kamro/


[110] 琵琶と蛇、平家琵琶と月 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/09/22(Fri) 00:55

高野山にお参りに行って来ました。
江戸時代、各藩では高野山に供養塔や墓所をたてたので、
津軽家の墓所もあります。
遍照尊院というお寺が管理しておられます。

奥の院を参拝した帰り、蛇(アオダイショウ?)を見ました。
蛇は、音楽(特に琵琶)を司る弁財天のお遣いですので、
有り難い吉兆であると受けとめております。

>浜野さん
小手指までお出かけ下さり、ありがとうございました。
ご指摘の通り、平安時代は月を愛でることが主体のようですね。
星は四季の移ろいを見るものに過ぎなかったのでしょうか?

月は暦と同じもので、日ごとに満ち欠けがありますから、
(1日は朔=新月、15日は望=満月)
和歌を詠んだり、記録を残したりするのに
欠かすことのできない存在だったのかも知れません。

ちなみに、「まどか」は、満月を意味する響きです。
それから、平家琵琶の撥面には、「月」が付いています。
(楽琵琶を“平家琵琶”として使用中という表示になっています。)
そのせいでしょうか、
日毎に月の出・月の入の時刻を変え、姿を変えて行く月には、
格別の風情を感じます。


[109] 月 投稿者: 浜野 智 投稿日:2000/09/20(Wed) 20:05

先日、小手指のお寺で拝聴させていただいた浜野です。

終了後のお茶の席でおたずねしようと思っていいそびれてしまったのですが、
奈良〜平安の日本人(知識人である公家)は、夜空を見ても星々は全く目に入らない、
月ばかり見ていますね。さぞかし澄んだきれいな夜空だったでしょうに。

ものを見るということにもその時代の美意識や型があるのだと思いますが、
「月見」を語っていらっしゃるまどかさんは、そのあたり、どう思っていらっしゃいますか?


[108] どうもありがとうございます 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/09/14(Thu) 23:24

>ひ〜ちゃん
お祝いのメッセージ、ありがとうございます。
最近は、毎日10名くらいの方が来室して下さっていて、
嬉しい限りです。

お香は、ほんとに貴重な経験でした。
会社員を続けていたら、出会う機会もなかったかも知れません。

私が参加させていただいた席は、
3種類の香(便宜上A・B・Cとします)を使うもので、
まず、AとBの2つの香を試しにきいて、
次に、A・B・AかB・Cの4つの香が順不同でまわってきて、
その順番を答えるのですが、
このルールは数式で書いてありましたし、
さらに答える時は和歌や文学作品に由来する言葉になっており、
智恵熱が出そうでした(笑)。


[107] 1000超えおめでとうございます。 投稿者: ひ〜ちゃん 投稿日:2000/09/14(Thu) 12:02

\^o^/
1000超えおめでとうございます。
キリ番ゲッターは誰?・・って他のHPのようなことをやってしまいました・・・(;^_^A
_________

やっぱり本公開してからカウンタのまわりがいいですね。

香道というのは、私は時代小説みたいなものの中でしか名前を知らなかったのですが、
きちんと受け継がれているのですね。

いろんな情報を瞬時に頭の中で組み立てる、という点では、
優雅なビジュアルの割にとてもハードそうですね。
まどかさんも演奏を通じていろいろな事に触れていくことができてとても羨ましいです。
なかなか香道なんて、体験できないですよね。
http://kitekite.pekori.to/vitamin


[106] 月の光は隈なくて・・・ 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/09/12(Tue) 20:33

月齢は13.7ですが、
今日は陰暦では8月15日、中秋の名月だそうです。
平家物語に「月見」という話がありますが、
平家詞曲では「三重の甲」という曲節を用いて、
高い音域で情緒たっぷりに語ります。

でも、台風や秋雨前線の影響を受けている地域の方は、それどころではないですよね。
地震、猛暑、豪雨……。
早く落ちついてくれると良いのですが。

>コウチンパパさん
♪さぁ行くんだ〜〜(銀河鉄道999)…おっと失礼しました。
もう千人もの方がご来場下さっているのですね。
どうもありがとうございます。


[105] カウンター999番、ゲットしました 投稿者: コウチンパパ 投稿日:2000/09/12(Tue) 17:52

1000番じゃなくて999番でした。

それだけなんですけど・・・(スミマセン)。
http://www4.plala.or.jp/Berry/


[104] みやびなひととき 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/09/11(Mon) 00:03

今日は、某大学の香道部の集まりで演奏してきました。
演奏の前に、お点前の席に入れていただきました。
香道はおもしろいですね。
和歌や文学作品や能の知識を前提に、
数種類の香をきいて、推測して、ルールに基づいて答える。
優雅で知性あふれる遊びです。

>ひ〜ちゃん
鍼灸院の先生が初期段階で見つけて下さったので、ご心配なく。
近頃は、帯状疱疹のような「ウィルス」の症状が増えているとか。
抗菌グッズの氾濫の影響を指摘する方もありますよね。
90歳まで生きるための健康管理も複雑になるのかな?(笑)

>金岡さん
こんにちは。
私が未熟な管理人のため、かえって申し訳なかったです。
こういう場合、
金岡さんはメールアドレスを公開なさっていますので、
「興味ある方は私までメールを下さい」と書けば良いようです。
それで、勝手ながら、そのように変更させていただきますね。
健康管理もがんばります。ご配慮ありがとうございました。

>コウチンパパさん
西洋音楽でも、ダイジェスト版しかない時期があったのですね。
ものごと、何でも、叩き台や先駆者が必要なのですね。
CDも、15年くらい前までは高価なイメージがありましたが、
今や「CD−ROM」として、手軽な素材となっています。
近い将来、自分の手で、安定した音源で録音できるようになれば、
納得の行くものが作れるかもしれませんね(作りたいです)。


[103] ダイジェスト版 投稿者: コウチンパパ 投稿日:2000/09/10(Sun) 23:25

お久しぶりです。CDの紹介、拝見しました。
琵琶はまだポピュラーになっていないから、
曲のほんの一部だけが紹介されているのも致仕方ないのかも知れないと感じます。
さて、またギターの話になってしまいますが、
20世紀になってもギターという楽器は長い間民族楽器というか、
フラメンコなどに代表される土着音楽の伴奏楽器みたいな感じに扱われていたようです。
それを、まあ、「芸術」を表現できる楽器の域まで高めたのが、
「ギターの神様」と言われたアンドレス・セゴヴィアという人でした。
彼はたくさんの録音を残していますが、そんな彼でも、
例えばバッハのあるリュート組曲は6つの舞曲からなる曲なのですが、
残念なことに、その中では「ガボット」だけしか録音がありません。
しかもそれが現代の作曲家の作品にはさまれて紹介されていたりしたんです。
いわば、ダイジェスト版ですよね。
でも、セゴヴィアの弟子の弟子、あるいはそのまた弟子くらいの世代が活躍している現在では、
組曲全曲が録音され世に出ているのが普通になっています。
ピアノやヴァイオリンのようにです。
CDの内容も、雑多な寄せ集めは減り、
きちんとコーディネートされたものがほとんどになってきました。
また長々と書いてしまいましたが、言いたいことは、
平家琵琶の録音は、今はダイジェスト版も仕方がないけど、
これからは一句全部の収録が求められる時代になるのではないかと。
そして、それを行うのは、やっぱりまどかさんたちなのではないかと、
まあ、勝手に思ったのですけど・・・。
http://www4.plala.or.jp/Berry/


[101] ええ〜! 投稿者: ひ〜ちゃん 投稿日:2000/09/10(Sun) 14:24

帯状疱疹って、早く病院いかなくちゃ!
最近私のまわりで帯状疱疹はやってます。
人事異動やらプライベートのつかれやらで・・・
ちょっとなあ(; ;)ホロホロ
http://www05.u-page.so-net.ne.jp/ya2/muumuu


[100] #100(投稿数) 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/09/10(Sun) 00:39

>ひ〜ちゃん
いつもありがとうございます。
とりあえず元気ですが、夏バテなのか帯状疱疹らしき兆候が…。

< 弦の件。
甲午師の全盛期は絹の絃の入手が困難だったこともあり、
別の物で代用するしかなかったのでしょう。
当時のアナログ録音の技術では、絹の絃の残響や余韻が録れず、
苦肉の策だったのかも知れません。
……当サイトの琵琶の音も、残響が録れませんでしたから……
でも私は、練習であっても絹の絃を使うべきだと思っています。

< 電話番号の件
てっせん会の電話は、調べればわかることですから削除しました。
問合せ先はFAXのみ、もう2〜3日残します。
アドバイスありがとうございました。

< MP3の件
2学期が始まってしまったし……。そのうちメールします。


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