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[139] 信念 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/10/19(Thu) 23:13

>川上さん
時代の波が、新しい文化を生み、
反面、古い文化を探しにくくしているのは事実だと思います。
その中で、川上さんのように、何かに気づき守る人がいることも確かで、
とても心強いことです。

信じることを実行する。
すぐにはうまく行かないこともあるでしょう。
でも、自分に嘘はつきたくないですし、後悔したくはありません。
川上さんの決断に、この場からエールを送り、
充実した日々が訪れることをお祈り申し上げます。

私のほうの演奏会は、今は土・日・祝日中心ですが、
将来的には、平日の日中なら出掛けられる、という方や
勤め帰りに聴きたい、という方のための演奏会も企画したいです。


[138] Re[135]: 生命力 投稿者: 川上陽子 投稿日:2000/10/19(Thu) 00:59

> 日本のあらゆる文化が急激に変化しています。

今まで、その変化をさらに煽るような仕事をしてきました。
他人からみれば華麗なカタカナ職業。
でも、その実体は「慈しみ」の感情がない世界です。
不況下ではその仕事は不安定で、さらに節操のないものになってきました。
これ以上「日本人の感情」を損なってしまう企画
(こういう企画ほどよく通るのです)を出して行くのも、
「食べて行くためには仕方が無い」という仕事に対する姿勢をとるのも
辛いものがありました。
そこで、思い切ってほどほどの職業に転職をすることにしました。
今度の職場は祝祭日土日がお休みではありません。
となると、来月から宝玉院に伺えなくなってしまうのです。大変残念でなりません。

> その中で生き残っている文化…狂言や平曲や茶道…の生命力を
> 21世紀になっても維持したいですね。

しかしそれは、狂言の稽古が続けられるよう配慮した結果なのです。
自分の中に芽生えはじめた「日本文化の感情」をやめてしまうわけにはいきませんでした。
こうやって本物の平曲に出会うことができ、離れて暮していても、
鈴木さんと連絡がとれることにとても感謝しています。
今回は、半月前には考えられなかった展開になりました。
これから人生が二転三転するかもしれませんが、
こうやってゆっくり進んでいけば、必ず再会の機会があると確信しています。


[137] ようこそ! 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/10/18(Wed) 00:04

>今井さん
はじめまして。ご来訪と書き込み、ありがとうございます。
カウンタは、プロバイダのCGIを使っているのですが、
一部のブラウザやiモードでは「88888」と表示されてしまうようです。

今井さんのHP、拝見させていただきました。
J−TEXTも、どんどん資料が増えてますよね。
私も「平家正節」を紹介したいとは思っているのですが、
全部紹介すると、平家物語全部+節、という膨大な量になるので、
ちょっと検討中です。

こちらこそ、これからもよろしくお願い申し上げます。


[136] はじめまして。 投稿者: 今井浅次朗 投稿日:2000/10/17(Tue) 15:56

はじめまして。平曲のHPがあるなんて!本日発見しました。
カウンタ−88888でした。
私の専門は、平家物語のテキスト研究ですが、平曲にも興味があります。
今後ともよろしくお願いします。
HPでテキストが公開されているのはほとんどなかったので私が、順に公開しています。
平曲譜本に近い「流布本」の全巻の総ひらがな版をJ−TEXTにて公開しています。
御覧頂ければ、幸いです。
http://www.cometweb.ne.jp/ara/


[135] 生命力 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/10/15(Sun) 23:12

茶道を習い始めて3年、初めて「お茶会」に参りました。
まだまだ足手まといなので、「お運び」だけを仰せつかりました。
水屋は、めまぐるしく、でも着々と準備がすすみ、
表では何十人ものお客様がお茶席の順番を待つ……。
茶道の魅力が少しわかったような気がしました。

>川上さん
明治維新、2度の大戦、高度成長。
日本のあらゆる文化が急激に変化しています。
その中で生き残っている文化…狂言や平曲や茶道…の生命力を
21世紀になっても維持したいですね。


[134] ありがとうございます。 投稿者: 川上陽子 投稿日:2000/10/14(Sat) 15:18

長い歴史の中で伝承文化の危機ともいえる、激動の時代は意外にも最近なのですね。
「守らねば」のお気持ちがよくわかります。

関西でのご予定はわかりました。
鈴木さんの代わりになる方は、そうそういらっしゃるものではなくお忙しいかと思いますが、
季節の変わり目ですのでどうかお体をご慈愛ください。


[133] 明治維新 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/10/13(Fri) 23:59

>川上さん
明治維新以後、日本は西洋の文化を珍重したので、
それまでのスタイルを守れなくなった伝承文化は、
「家元制度」で難を逃れたり、廃れたりしたようです。

“平曲を伝承する盲人”に対する幕府の福祉制度「当道制度」も
明治維新と同時に崩壊しましたので、
生活手段を失った盲人は、平曲の伝承を続けられなくなったのです。
楠美家も、弘前藩の藩士としての収入は失いましたが、
「当道座」崩壊に直面し、楠美一族で平曲を守る使命を感じたのでしょう。

ところで、関西の活動予定は、残念ながら無いのですが、
平家や当道座にゆかりの地もたくさんありますから、
来年くらいに何とか実現させたいなと思っております。
具体的な話が出たら、必ずお知らせします。
よろしくお願い申し上げます。


[132] 関西での御予定 投稿者: 川上陽子 投稿日:2000/10/13(Fri) 20:41

おかえりなさい。お写真拝見いたしました。
人の言い伝えも、書も絶えてしまうかもしれない、と思う程の激動の時代だったのでしょうか。

京都に在住の友人が、ぜひ聴きたいと言ってました。
関西での活動予定はございますか?


[131] 守らねば。 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/10/12(Thu) 23:56

>ひ〜ちゃん
いつも更新直後に投稿しに来て下さって、ありがとうございます。

弘前は戦争の被害が少なかったためか、
藩士などの立派なお墓が数多く残っています。
我々の世代、その次の世代が、きちんと守っていけば、
きっと百年先にも文化は伝えられるでしょうね。

百年以上残るかもしれない石に、
運が悪ければ途絶えてしまうかも知れない文化を刻むということで、
先人達が平家琵琶を守ろうとした様子を伝える和歌を皆で選び、
琵琶の輪郭をデザインした次第です。
 ________

勤め先の被服室の本棚に、あどけない表情の反町君のセーターブックがあり、
毎年、生徒たちが回覧しています(笑)。
ことしは私も挑戦するかな〜(とりあえず本だけは買おう)。


[130] 琵琶の碑 投稿者: ひ〜ちゃん 投稿日:2000/10/12(Thu) 12:32

きゃああぁ!
見ましたよ、写真。
凄すぎるぞ楠美のお家。
これでまどかさんの文字が何百年か先の人にも伝わってしまうとかんがえると、
ちょっと気がとおくなります。
_______

ところで、クウガなオダギリジョーくん、セーターブック出しましたね。
平積みになってました。
http://kitekite.pekori.to/vitamin


[129] いってきます 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/10/06(Fri) 07:27

弘前(NHK文化センターと館山家の法要)に参ります。
日曜の夜に戻ります。


[128] 出会う 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/10/05(Thu) 00:53

>川上さん
どういたしまして。

出会った年齢が早ければ、身体で覚えられる面がありますよね。
でも、大人になって出会ったものは、
経験や思考能力を駆使して覚えられる面があるはずです。
出会うべくして出会ったもの(狂言)が、
川上さんの「財産」になりますように。

>ひ〜ちゃん
いつもありがとうございます。
思えば、ずーーっと何かの音に囲まれて過ごしていますね(笑)。
ピアノを習っていたからわかること、
家政学部を卒業したから見えること、
そういったことを活かして行きたいです。

ひ〜ちゃんは、ひ〜ちゃんのバランス感覚を発揮して
素材集を作っているではないですか!


[127] お久しゅうございます。 投稿者: ひ〜ちゃん 投稿日:2000/10/04(Wed) 09:47

どんどんハイソな雰囲気をただよわせていくこの掲示板に不釣り合いな私ですので、
毎回みなさんの記帳をよんで、「なるほどなるほど」と頷いてて帰っております。

まどかさんの場合は琵琶だけじゃなくて、
ピアノも弾くし、パーカッションもたしなんでるし、そういえば
シャンソンとかフレンチポップスであそんだりしたこともありましたし(自爆)
でも、広く浅くにでも色々な音に触れてきているから
そういうバランス感覚を生かしてほしいな〜と思って応援しております。
私には無理だから(笑)
http://www05.u-page.so-net.ne.jp/ya2/muumuu


[126] 霜月 投稿者: 川上陽子 投稿日:2000/10/04(Wed) 00:57

早速のお返事、ありがとうございます。

> ぜひぜひ、狂言のお稽古の時間を大切になさって下さい。
嬉しい御言葉を戴きました。
狂言との出会いが遅かっただけにこの先の道のりは長く、
この御言葉は何かと稽古の励みになってくれることでしょう。

今日、11月の予定が書かれたお葉書が届きました。
今迄と趣向を少し変られて、楽しみがまたひとつ増えました。


[125] 財産 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2000/10/03(Tue) 01:12

きょう初めて平家琵琶を聴いて下さった方が、
「平家琵琶を演奏できることは、あなたの財産であり、私達(日本人)の財産です。」
と仰って下さいました。
嬉しい言葉を頂戴しました。

>浜野さん
和楽器をポップスに採り入れる……。
日本人にしかできないアレンジですね。

平家琵琶でもできないかと考えたことはあるのですが、
平家琵琶は800年近く守ってきたスタイルがあり、
さらに、明石検校(室町時代)・荻野検校(江戸後期)によって
そのスタイルが完成していますので、
他の和楽器や、ましてや現代音楽と「合奏」するのは無理でした。
雅楽器や、能・狂言との「掛け合い」は可能です。

>川上さん
いつも聴きにいらして下さり、ありがとうございます。
何度か聴くうちに、耳に馴染んできたのではないでしょうか?

日本の伝承文化は、近いようでいて、すべて性格が異なります。
ぜひぜひ、狂言のお稽古の時間を大切になさって下さい。
同じものであっても、始めのうちは、代稽古などで師匠が変わるだけでも、
まったく違うものに聞こえることさえありますから。

ポップ・ロックは、耳に障ることがある、という程度ですが
携帯電話の着メロや電車の発車メロディーは、不快です!
注意を向けるための音なので、不協和音になっているそうですが、
一度に複数の電子メロディーが流れてくると逃げたくなります(笑)。

東儀秀樹さんは「雅楽は自然現象の音」と言っておられました。
風や、鳥の声や、せせらぎの音なのだそうです。
伝承文化の中に隠された、日本人が体験してきた音、
大切に守りたいですね。


[124] 自国の文化的生活 投稿者: 川上陽子 投稿日:2000/10/02(Mon) 01:35

宝玉院へは四、六、九月に伺わせて頂きました。
伺う毎に、時間が短く感じられるようになりました。
もっと聴きたいと思う程が丁度よく、またこの位の間を空ける方が、
季節の変化を充分に受けとめられるのかもしれません。
遅ればせながら、日本伝統音楽研究所の開講、おめでとうございます。
謹んで御祝申しあげます。
私も興味深く受講を考えたのですが、一年程前より狂言を習い始めており、
師との出会いと一対一の口伝を大事にしたく受講を諦めることにいたしました。
しかし、できる限り「平家物語を知る会」には参加させて頂きたいと願っております。
私も近頃、ポップ・ロックが聴けなくなってきています。
刺激が強すぎるように思うのです。それと、いやおうなしに、
音楽に身体が揺れ動かされてしまうのが耐えられません。(腹が立ってきてしまいます。)
日本の音楽は身体的に静なのに、心の中が自発的に動き、
またその気づきに心が動くように思えます。
新井弘順住職の聲明を聴いていた時、
この世の初まりと終わりが声から伝わって来るような気がしました。(大袈裟ですが)
そのように、また、激しいものであっても、心から発し心で受けとめるのが
「日本の音」のような気がします。
しかし、寝食、環境、言語、時間観念全てが様変わりし、
また自分自身も知らないことが多く、後世に伝えられるものとなるとまるで自信がありせん。
今からでも遅くないと、反省しているところです。
お茶の席や能狂言の舞台もよいのですが、
閉じ込めた特別な空間でなく、日常生活から……と思いますが、
自身の生活を見直さなければならず、それがなかなかむつかしいのです。


[123] Re[122]: 自国の文化への興味 投稿者: 浜野 智 投稿日:2000/10/01(Sun) 22:30

> 数年前までよく聴いていたポップ・ロック系の音楽も、
> 最近は、時に耳障りと感じることがあるのですが、
> 右脳が埋まってしまったのでしょうか(笑)。

実は、ポップ・ロック系の音楽にも、最近は邦楽器を使う動きが
ほんの一部ですが、あるのです(もちろん日本のバンドです)。
この種のものなら、左右のバランスがとれるかもしれませんね(笑)。
三味線とアコーディオンを主体にした「つれれこ社中」というバンドがありまして、
歌詞もユニーク。個人的には高く評価していたのですが、残念ながらただいま活動中止。
『雲』というCDが出ています。


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