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[491] 27000 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/12/28(Sun) 11:10
ちょうどでした。
今年1年で1万余りのアクセス数。ありがとうございました。

>灰帆さん
こんにちは。
映画「陰陽師」は拝見していないのですが、
陰陽師の内容(時代背景)から考えますと、
須佐が演奏する琵琶は、楽琵琶でなければなりません。
念のため「日本映画データベース」というサイトで「陰陽師」「琵琶」で検索すると、
薩摩琵琶の田中之雄氏、楽琵琶の中村かほる氏の指導とのことでしたので、
きちんと時代考証されたものと思われます。
(田中氏は楽琵琶の知識を基に作曲されたように見受けました。)

この掲示板は、発言に責任を持っていただくため、
メールアドレスもしくは本名(姓のみ・名のみでも可)の記入をお願いしております。
もし今後も投稿して下さるようでしたら、ご協力をお願いいたします。
[490] 映画 陰陽師に登場した琵琶について 投稿者: 灰帆 投稿日:2003/12/28(Sun) 01:43
はじめて投稿いたします,
この秋の映画 陰陽師IIに登場した琵琶について
種類など詳しくご存知の方いらっしゃいましたらお教えいただければありがたいのですが。
映画では市原隼人演ずる須佐が奏していました。
平家琵琶か楽琵琶のようでしたが,とても良い響きで魅了されました。
よろしくお願いいたします。
[489] 好事家? 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/12/24(Wed) 00:03
某所にて、津軽藩の晴眼好事家系、という表記を見かけました。
平家琵琶専門の研究者がいないため、辞典や概説書には、
根拠が不十分なまま、担当者の偏見が記されがちです。
古い出版物は書き換えられませんから、
平家琵琶をきちんと伝承している人が努力しなければなりませんね。

>choco(葵)さん
レスがすっかり遅くなってしまいました。申し訳ありません。
リンク先URLのほうは、投稿をいただいた翌日に変更いたしました。
子どもたちに雅楽を紹介できるなんて、すばらしいですね。
[488] HPのURL変更のお願い 投稿者: choco(葵) 投稿日:2003/12/13(Sat) 23:48
いつも、ありがとうございます。
お手数をおかけしますが変更をお願いいたします。
新しいURLです。雅楽の授業の写真もUPしましたので、
トップページの更新からのぞいてください。
http://www.geocities.jp/choco_ks/
2003/12/04(Thu) 11:44 どもどぶさっぷです
ぼぶさっぷ adgmytpmgtwaw@awgtptmtawawa.apwpmt.twp
[p2009-ipad88marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp]
[487] 26073 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/11/25(Tue) 13:18
22日か23日に26000を超えた模様。
いつもながら皆さんありがとうございます。
[486] 南極の「扇の的」 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/11/24(Mon) 22:25
NHKで放送された南極の皆既日食を視ました。
毛利さんが中継していた、地平線と太陽を一緒に写した映像は、
まるで「那須与一」のようなシーンでした。

皆既日食の直前、左側から暗い空が迫り、ダイヤモンドリングとなり、
皆既日食になると、地平線の上に扇形の暗い空が出現します。
扇の要には、月にすっかり覆われた太陽があるのです。

この扇は、少しずつ右に傾いて行きます。
「鏑は海に入りければ、扇は空へぞ上がりける。」
左側に現れた明るい空が太陽に近づいたそのとき・・・・・・
「春風に・・・・・・」
再びダイヤモンドリングが現れます。
「ひともみ、ふたもみ揉まれて海へ颯とぞ散ったりける」
やがて空と大地の色が少しずつ明るくなって行きます。
「皆紅の扇の日出いたるが白波の上に浮きぬ沈みぬゆられける」

源氏と平家が、南極で中継をしているスタッフとテレビの視聴者が、
その一瞬の光景の美しさに息をのみ、
筆舌に尽くすことのできない感動を味わうのです。
すごいぞ、NHK!
[485] サワリ 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/11/08(Sat) 12:07
非常に多くの方が本音を書き込んでおられる某巨大掲示板の
琵琶「スレ」の中で、サワリの話を見つけました。
匿名で軽々しく投稿する内容ではないので、
平家琵琶に関する部分については、こちらで堂々と述べておきましょう。
コピペ・直リン禁止で、よろしくおねがいします。

平家琵琶には、サワリをつける伝承と、つけない伝承があります。
現在、名古屋に残っている伝承(尾張藩における伝承)は前者です。
私論ですが、尾張藩には「数句」しか残っていないため、
三味線における工夫を採り入れたのではないかと思っています。
弘前藩の伝承(参勤交代の折、江戸で学んだ伝承)は後者です。
弘前藩には「秘事」を含む「全句」が残っておりますが、
サワリがあると「秘曲の手(秘事を語るときの前奏)」が弾けないからです。
詳しいことは「秘伝」につき、ここまで。
(秘事の修得段階にならないと理解できない内容なので。)

>サカイアツヂさん
こんにちは。いつもありがとうございます。
某Y板にも書き込まなきゃ・・・。
[484] 25488hit 投稿者: サカイアツヂ 投稿日:2003/11/05(Wed) 02:23
二万五千超hitおめでとうございます。
[483] 25017 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/10/17(Fri) 23:30
今年はナリワイ優先で(6〜8月より少し楽になりましたが)、ホームページは放置状態。
それでも1日30人を越えるアクセス数。ありがとうございます。

>白鳥さん
平家詞曲を耳で読むためには、「百聞は一見(一聴?)に如かず」ですけれど、
平家物語を耳で読むだけでも、何か少しはヒントになるかもしれません。
目で読むという概念にとらわれずに、
声や、心の中の声や、言葉のリズムや、何かの記憶をたよりに・・・。
[482] (無題) 投稿者: 白鳥 投稿日:2003/09/30(Tue) 09:10
まどかさん。らん2さん、掲示板アクセスの皆様 こんにちわ。
いつも質問攻めにしておきながらお礼が遅くなりすみません。 

まどかさんの平家詞曲、いつかきっと機会を得て拝聴したいですね。
情報ありがとうございます。

らん2さん、本堂でお聞きになったとのこと、僕も是非
そのような所で聞いてみたいと願っています。

まどかさんのいう舞台とか芸能でなく、平家詞曲を耳で読むということは
実際に拝聴しない限りは、私には解ったようで解らない、
いや、本当は解らないものだと思いました。

時々館山甲午師の詞も何度も聞いてもその中に酔いしれて、
ぼんやりとしているときにふっとその言っている音が言葉となり
頭に伝わる時があるのですが、
その感覚と実際にまどかさんの出す琵琶の音と声、語りの変容が
私の持つ認識とかなり異なるのかどうか、
やはりいつか聞いてみたいですね。また次回の機会を楽しみに。

館山甲午師が弦のみギターで有ったとのこと、なる程と思いつつ、
やはり琵琶という楽器自体は使用するところに、
お寺の本堂のような所で聞きたいと思うらん2さんや私の欲する
環境との類似点を見い出してしまいます。

こちらスイスも秋となりました。紅葉がちらほらと見えたと
思いきや、落葉が足早に歩く靴にまとわり付くようになりました。
[481] どういたしまして 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/09/24(Wed) 22:39
>葵さん
すっかりレスが遅くなってすみません。
不特定多数が訪れる掲示板は、
個人が管理しているから言えることと、
企業などが管理しているから言えることとがありますね。
Yahoo!掲示板は、トピックスごとに集う人が限られてくるので、
公のわりには言いやすい話題もあるのですが、
もっと多くの方に見ていただきたい話題もあって
もどかしいこともありますね。
視野を広げなければ・・・・・・。
[480] Yahoo邦楽掲示板では 投稿者: 葵 投稿日:2003/09/19(Fri) 00:44
 教育関係トピックスの書き込みありがとうございます。うれしかったです。
個人ではなくて、みんなで話し合う掲示板って、
話題選びにけっこう難しいものがあるなぁって思うこの頃です。
今後ともよろしくお付き合いください。
http://www.geocities.jp/choco_ks/
[479] 耳を澄まして・・・ 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/09/16(Tue) 22:31
>白鳥さん
こんにちは。早速ですが回答です。

譜本は、習得するごとに書写(現代はコピーですが・・・)しますので、
相伝者は、すべてを管理することになります。
盲人であっても、何らかの形で文字資料を残していたようです。

曲節と、それに応じた琵琶の「手(フレーズ)」をつけることで、
「次は和歌です」「次は合戦の場面です」ということは明確になったはずですが、
理解が難しい「句」は、あまり好まれなかったと思います。
最初の頃に、理解し易い句を習うことからも、そう考えています。

なぜ盲人が平家詞曲を語るのか、これには多くの理由が考えられますが、
私は、公家・武家出身の盲人を救済する制度が存在していたように思っています。
失明以前に、ひととおりの教養を身につけていなければ、
あとに修得する句の、歴史や故事を理解するのは困難でしょうから。

譜本の記号(節博士:ふしはかせ、あるいは 象:しょう)は
はっきり決められた旋律をあらわすものと、
ある程度、塩梅できるものがあります。
後者は、語り手や、時代によって、わずかに変容すると思います。
詞(ことば)の変容については、日本文学の研究対象ですので、
「長い長い年月によるもの」とだけ申しておきます。

なお、館山甲午師が録音に使ったのは、ギターの「絃」を張った平家琵琶であり、
楽器そのものを変えたわけではありませんので、念のため申し添えます。
また、ご希望の時期は、生業多忙のため、演奏活動休止中です。

>ラン2さん
こんにちは。
平家詞曲は、神様や、仏様や、大名や、お茶席の正客など
貴人(きにん)にお聴かせするものだと思うんです。
学校や生涯学習講座などでは、受講生の皆さんに向かって演奏しますけれど(笑)。

私は年齢的な意味で、まだまだ力不足ですが、
詞の内容が伝わるように語ることを心がけています。
舞台とか芸能ではなく、
『平家物語』を眼で読むように、
「平家詞曲」を耳で読んでいただけたらと思っています。
[478] 平曲が語られていた場所 投稿者: ラン2 投稿日:2003/09/16(Tue) 20:07
まどかさん みなさん こんにちは。
白鳥さん はじめまして。

平曲が語られていた場所という話題ですが、
わたしが初めて平家琵琶を聞いたのは、お寺の本堂でした。
そのお寺は、後白河法皇との縁が深い場所に建つお寺です。
その日の琵琶のために、年に2回しか公開されない
後白河法皇像の厨子が特別に開かれました。
新井泰子氏は、聴衆のわたしたちではなく、
法皇像に向かって語られたことに、とても感動しました。

京都では、たまにお寺を舞台に琵琶を聴くという催しがあります。
ただし筑前琵琶が多いですが。。
平家琵琶と筑前琵琶を聴き比べると、同じ平家を語るといっても
全く別物であることに驚きます。

わたしもまどかさんの平家琵琶をききたいです。
できればお寺の本堂のような場所で。
http://homepage1.nifty.com/heiankyo/
[477] 曲節 投稿者: 白鳥 投稿日:2003/09/16(Tue) 06:34
総合文化の一つとして茶道の中に取り込まれていたこと、
平家詞曲が日本文化の中にこれ程まで用いられていたのは
驚きと共に昔の人の文化レベルの高尚なことや
以前のお話の声明との関わり等を含め、私が知らなかった
文化流通の明確な「流れ」におもしろさを感じます。

教養として身に付けようとした場合にもちろん、
不向きなものは身に付かないこともあると思われますが、
それが生き残れたのは藩主の命という威力の大きさと相伝の家の誇りが
正統な相伝を守ってきたと言っていいのでしょうか。

木造建築も時代の流れによる仏教の伝来から影響と
その変化がもたらす建築様式の変化と、境目を見極めるのは難しいのですが、
詞曲同様に明確な流れがあります。
ただ、大工の匠術を記した流通マニュアルが変わる度に
技術が落ちたとの見解もあります。
平家詞曲の譜本は相伝の家が管理しているのでしょうか。

曲節の説明を改めて拝読しましたが、これ程明確に決まりごとがあり、
複雑な音階の違いを相伝者が次に伝えてこれたことはそれだけで驚異ですね。
私には、しらこえの京風の自然なことば という表現にしても、
とても難しいと感じてしまいますね。当時は周知のことだったのでしょうか。
また教養の高い人達が主だったのことで
一般平民には理解不可能なものと思われていたのでしょうか。
故事と歴史が語られているので、一般平民に理解を促す為に
節をつけて理解し易くしていたとの見解は間違いでしょうか。
また盲僧が伝えていたことのみが広く認識されるのは何故でしょうか。
耳無し法一の話のみとも思われませんが、
そもそも何故盲僧が平家詞曲を語るのでしょうか。

譜本は能の謡いのものと同様の濁点、その他の記号等で
曲節がはっきりと読み取れるのでしょうか。
またその各地方等でローカリゼーションを受け、変化した部分はあるのでしょうか。
順序が入れ代わることがあるのも、その理由は何故なのでしょうか。
伝承の仕方がどこかで異なることもあると考えていいのでしょうか。
教本として順序を入れ替える利点とは?

曲節と語り内容が同じであれば、順序が著しくその内容をさまたげなければ
良しとする?との見解は間違いでしょうか。

館山甲午師が録音の為とは言え、ギターに変えても支障が無いということは、
やはり語りが主要であり、琵琶はあくまでも曲節の一つにすぎない、
情景等を促す為の一要素に過ぎないと言っても過言ではないのでしょうか。

閑話休題

東大寺 南大門の修復に英国の鉄骨が
柱の芯に使われていることを最近知りました。
日本の伝統木造建造物として名高い建築に、この事実は
いささか衝撃的です。いつか、もう少し木質の本来有るべく姿に近い
修復方法で再度改修されることを願います。

10月に一時帰国をする予定なのですが、まどかさん、
またはその知人の方で私が拝聴できる機会が有りましたら教えて頂きたいのですが。
神奈川、東京、10月後半京都方面であれば都合がいいのですが。

質問攻めですみません。
[476] 24052 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/09/14(Sun) 20:11
12日に24000を越えたようです。
夏休みの調べ物などでアクセス数が増えているようです。
レポートに引用する程度でしたら、引用は自由です。
(URLを明記して下さい。)
その他の引用は、「引用とメール」のページをご覧ください。
[475] 茶道との関わり 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/09/07(Sun) 20:10
>白鳥さん
> 茶室でも語られていたこと
これについては、あまり史料はありません。
でも、私の先祖たちの周囲に茶道家が多かったこと、
また、自分がお茶をはじめてからハッと気づくことなどから、
茶道が包括する総合文化(建築、道具類、季節感、料理・・・)の構成要素として、
平家詞曲の存在があったことを確信しています。
教養として捉えた茶人も、もてなしに演奏した茶人もあったと思いますし、
ほとんど関わりを持たない茶人もあったはずです。

> ヨーロッパの美術館にも日本の刀剣の鍔や彫刻、
> 仏像が数多く有ります。
たしかに日本人の思いとは別次元で、
単なる美術品として飾られていることは少々残念ですが、
美術館で西洋の美術品を眺める日本人には
ボンヤリと見る人と、キリスト教の知識をふまえて観る人がいるのですから、
日本の仏教や文化とともに美術品を鑑賞する西洋人が増えたら良いなと思っています。
[474] Re[473]: ひびき 投稿者: 白鳥 投稿日:2003/09/04(Thu) 09:01
早速の御返事ありがとうございます。
声明の影響が有ったこと、成程と思うと共に、
何か自分の知らない日本人としての意識が惹かれる物事が
長い時間を経て日本を形成した様々な事柄に繋がっていること
を確実に再認識させられました。

茶室でも語られていたことは意外です。それは教養の一としての修練、
または主人が客人にもてなしとして語るのでしょうか。

> 日本の湿度、日本の四季、日本の建造物、
> その中で培われてきた日本の文化や音に、
> ココロの耳を傾けたいですね。

この最後のひと文に、日本人として
大切にしたい物事への愛着が感じ取れました。
領域は異なりますが、同感です。
どれ一つ失っても相互に与える損失は大き過ぎる。。

話しはちょっとずれますが
ヨーロッパの美術館にも日本の刀剣の鍔や彫刻、
仏像が数多く有ります。お供えもされない
数々の神仏体には少々胸が痛みます。
西洋人には興味の対象に過ぎないものでも、
日本人には自然と祈る気持ちが出て来てしまうのでしょうか。
[473] ひびき 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/09/01(Mon) 22:10
>白鳥さん
こんにちは、はじめまして。
遠路はるばる?検索して下さったとのこと、励みになります。

館山甲午師は、録音のときなどは、「響きが良いから」と
ギターの弦を使ったと聞いております。
絹の絃を使うと、もう少し乾いた感じの素朴な響きになります。

平家琵琶の旋律は、仏教音楽の声明(しょうみょう)の影響を受けています。
お能の謡は、「声明」と「平家琵琶の語り」の影響を受けているようですので、
声による音楽という面でも、旋律の特徴の面でも、共通点がたくさんあります。

平家琵琶が語られていたのは、
主にお寺の本堂や、公家・武家の屋敷、茶室などだったと思います。
そのような空間で演奏すると、声にも琵琶の素朴な音色にも
ほどよい余韻が生まれ、趣を感じることができます。
教会のような空間では、声のメロディーは聞こえても、
平家物語の詞(ことば)が聞き取りにくくなるのだそうです。

野外でも、たとえば花見の宴席などで語ることがあったようですが、
そのような状況で語ってよい「句」には制限があったと考えています。

日本の湿度、日本の四季、日本の建造物、
その中で培われてきた日本の文化や音に、ココロの耳を傾けたいですね。
[472] 館山甲午師 投稿者: 白鳥 投稿日:2003/08/31(Sun) 01:15
はじめまして。木造を勉強しにスイスに留学しているものです。
通算海外生活が長いため、得に日本の文化に心惹かれること多く、
なりわいの建築設計業も木造に特化することを決めて、
いつかは日本文化というものを真に理解した上で、
庭園のある木造住宅を設計することを夢見ています。
スイスの山や湖は美しいのですが、やはり心は日本のことを
考えています。そんな時に大音量で琵琶のCDを聞いています。

私がまどかさんのHPに出会えたのはカバージャケットも
無いCDで館山甲午師の祇園精舎の一句に心を奪われて、
(平家琵琶とも知らず)、琵琶の検索から幸運にも辿り着きました。
このCDに関する話をもう一つ。
この夏北欧旅行をした際に館山甲午師の一句を選び、
エサというフィンランドの湖に沈む3000年前の古木を引き上げて
ログハウスを独りで創っている方に聞かせました。
氷河期を体験し、厳しい年月を湖中で耐えて来た薄鼠色の古木が
作り出した空間に師の声は最初の出だしのポロンポロンの物悲しくも懐かしい
音色と(ギターのようだとの批判でしたが、実際はどう異なるのでしょうか。)
白夜の薄暗い明かりと共に、時空を超えた体験をさせてくれました。

平曲が語られていた場所はどのようなところだったのでしょうか。
(らん2さんのHPもじっくり読んでみたいとおもっています。
我が家もペキニーズ気狂いです。8匹)私は勉強不足で
勝手に盲目の語り手が古寺、または礼門の框の前で語っていたと考えていました。
そしてその音色にはやさしく乾いた木造建築と自然の存在が欠かせないと信じています。 

いかが御考えでしょうか。
琵琶の音や語りに良い条件とは半屋外でかつ木造の側、
音の余韻が全く消えてもいけないし、全反響もいけない、。。どうでしょうか。

また能の謡と平家琵琶の語りの繋がりは何かあるのでしょうか。または全く関係ないのでしょうか。
謡いを一曲だけ来る前に習った事が有るのですが、
私の先生が発生する声の天地響き渡る地から出る声のような腹から来る音が
館山甲午師のそれと類似すると体感しました。音の変化がそう感じさせるのでしょうか。

慰めに黒沢映画も良く見るのですが、「砦の三悪人」の中の人の命。。の唄にも
何か音の変化に類似性を見ました。
音楽には疎いのですが、音階の豊かな変化は人生の深さとの御意見は同感です。

日本に一時帰国の際には是非まどかさんの語りを聞きたいと思います。
またHPにてお知らせ下さい。いろいろと乱れ書き失礼します。
[471] リンクしました 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/08/29(Fri) 22:10
>ラン2さん
こんばんは。
貴サイトからのリンク、確認いたしました。
なんだか誇らしいです。ありがとうございました。
こちらからもリンクさせていただきましたので
お手すきのときにご確認いただければ幸いです。

「洛中洛外図」の情報もありがとうございました。
画中にある、琵琶の会でもしているような様子は、
生活風俗・生活文化の視点からも興味深いものがあります。
描いた人が、検校たちと交流があったのかも知れませんね。
[470] ありがとうございます 投稿者: ラン2 投稿日:2003/08/27(Wed) 02:17
鈴木まどかさん、みなさん、こんばんは。
リンクの件、承諾いただき、とても、とてもうれしいです。
明日の朝1番に貼らせていたさきます。

「洛中洛外図」に描かれているとのこと、なるほどと思いました。
さっそく『洛中洛外図大観』を見てみました。
南が五条通と、東西が室町通、新町通の間に位置するようですね。
現在、当道職屋敷の石碑が建っている場所からはそう遠くはありません。
さらに浄教寺の元あった場所からは近くなります。
舟木本ができた時代を考えあわすとおもしろい結果が出るかもしれませんね。

★漸之進の父(太素)と兄(晩翠)が50年以上かけて集めた資料に基づいており、
かなり信頼度の高い内容になっていると思います。★
そうだったのですか。
後世のために、本当によく集めてくださったものだと頭が下がります。
図書館で借りて読みましたが、いつか必ず手に入れたい本です。
その血をひかれているまどかさん、平家詞曲に寄せる思いがよくわかるような気がしました。
これからもがんばってくださいませ。
http://homepage1.nifty.com/heiankyo/
[469] けんぎゃう 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/08/26(Tue) 22:33
>ラン2さん
こんにちは。
当道職屋敷のページ、拝見しました。
江戸時代以前のことは、史料がなくて推測するばかりですが、
当道座や平家琵琶は、かなり多くの文化と関わっていたように思うのです。
舟木家本「洛中洛外図屏風」(左雙の真ん中あたりだったかな?)には、
琵琶を持った「けんぎゃう(検校)」が3〜4人描かれています。
職屋敷かどうかまでは調べていないのですが、ちょっと興味があります。

『平家音楽史』の初版本は1910年。高価だったのか、ほとんど流通しなかったそうです。
編集し、出版したのは館山漸之進ですが、その記事は
漸之進の父(太素)と兄(晩翠)が50年以上かけて集めた資料に基づいており、
かなり信頼度の高い内容になっていると思います。
もっとも、資料が膨大すぎて、ときどき情報が錯綜しているのですが……。

リンクは、もちろんOKです。こちらからも是非リンクさせて下さい。
京都ならではの視点で、また何か教えていただけると嬉しいです。
[468] 当道職屋敷 投稿者: ラン2 投稿日:2003/08/25(Mon) 23:50
鈴木まどかさん、みなさん、こんばんは。
平安京探偵団のラン2です。
今日は、西八条、六波羅、法住寺殿界隈を歩き、平家の空気をいっぱいすってきました。

まどかさんに、石碑のことを教えていただき、
わたしもわたしなりに当道職屋敷をまとめてみました。
結局、わからにことが多くてわからないままなのですが。。
今後も調べていきたいと思っています。
当道座を知るために、『平家音楽史』を読みました。
平家琵琶のため、こうした形で本に残されたのはすばらしい業績ですね。

それとリンクを貼らせていただいてもよろしいでしょうか?
よろしくお願いいたします。
もう少し記事が増えたら、平家関連だけをまとめたコンテンツも作りたいと思っています。
http://homepage1.nifty.com/heiankyo/
[467] 23039 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/08/19(Tue) 10:04
[466]の投稿のときにアクセスカウンターが22996でしたので
18日早朝に23000を越えたのでしょう。
区切りというほどの数字ではありませんが、メモしておきます。

夏休みの調べ物などに利用される方が増えているようです。
このサイトの記述を、レポートに引用する程度でしたら、
URLを明記して下されば、ご自由にどうぞ。
その他の引用は、「引用とメール」のページをご覧ください。
[466] 冷夏おみまい申し上げます。 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2003/08/18(Mon) 00:31
「夏期スクーリング」のお手伝い(ナリワイ)が終わりました。
毎年、スクーリング期間中は猛暑と決まっているのですが、
今年は寒いくらいでした。
明日からは実習室の引越し、来週はセミナー、再来週からは高校の授業。
みなさんは、夏休み、ありましたか?

>DASKYさん
こんにちは、はじめまして。レスが遅くなってすみません。
琵琶に興味を持っている方が着てくださるのは嬉しい限りです。
琵琶にはいくつもの種類が存在することに気づいていただければ幸いです。

ところで、「耳なし芳一」とは、影絵のページでしょうか?
それでしたら、私の琵琶の音色のデータを、実験的に加工したものが聴けますが、
平家琵琶そのものの音色は無いはずですよ・・・・・・?

それから、「掲示板をご覧になる前に」でお願いしてありますとおり、
今後もしご投稿されるようでしたら、
ご本名か、メールアドレスか、ご自身のホームページアドレスの
いずれか1つ以上をご記入くださるよう、お願い申し上げます。

このサイトは、学術サイトをめざして運営しております。
学会などでは、発表者を肯定するときも否定するときも感想を述べるときも、
発言に責任を持たせるため、所属と名前を明らかにするのです。
ネット上に、個人情報を出せと言う意味ではありません。
ご理解・ご協力くださいますよう、お願い申し上げます。
[465] 初めてお便りします 投稿者: DASKY 投稿日:2003/08/14(Thu) 01:07
はじめまして、私は東京都在住の28歳の会社員です。
7年ほど前から琵琶に興味を持っていて今回やっとこちらのHPにたどり着きました。
リンクの「耳なし芳一」を聴き、琵琶のとても繊細で、でも力強いその高尚な響きに心を打たれました。
お勧めのCDの方も早速1枚購入しました、それぞれの琵琶の音色をじっくり鑑賞したいと思います。
まだ全くの初心者ですので、これから少しずつ学んでいきたいです、よろしくお願いいたします。
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