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[556] 山崎賞 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/12/27(Mon) 19:39 昨日の朝日新聞に、 地道で優れた内外の学術研究者に贈られる「山崎賞」に、 武蔵野音大助教授の薦田(こもだ)治子さんが選ばれたことが報じられています。 薦田先生、おめでとうございます。 この受賞は、我々のような平家琵琶伝承者にとっても喜ばしいことです。 ところで記事の中で、ちょっと伝わりにくいかな?と思われる部分がありましたので補足します。 (薦田先生の責任でも、新聞記者の責任でもありません。念のため。) 平家琵琶はご存知のとおり、目の見えない琵琶法師が伝承してきました。 とりわけ江戸時代には、当道制度という、盲人に対するある種の福祉制度があったため、 平家琵琶の伝承は幕府から保護されてきました。 (当道制度の前身は、室町時代には存在していたようです。) ところが明治維新のとき、この制度は無くなり、多くの盲人が路頭に迷いました。 でも、名古屋(尾張藩)の有志たちが、この制度に準じた団体をつくり、 いまでも地歌・筝曲などの伝承を続け、ひとりが平家琵琶の伝承を守っています。 ただ、残念ながら、盲人による伝承は10句程度しか残っていません。 (一部は復元と聞いています。) そういった意味で、「盲人」が「口伝」だけで伝承してきたのは 全200句のうち、10句程度しかない、という表現になるのです。 いっぽう、江戸時代には目の見える武士や文化人が、教養あるいは政策のために 「譜本を見ながら語る」伝承をしています。 そのため、盲人でも口伝でもない、目の見える人の伝承を 「伝承とは認めない」と考える研究方法もあります。 けれども、弘前藩での伝承は、幕府の政策を遂行するためのものであること、 譜本を見ながらであっても、すべての句を師から口伝をもって修得していること、 その譜本を幾度もの戦災から守ることで伝承を残してきたことから、 目の見える人の伝承も、きちんと評価しなければなりません。 [555] 奉納演奏 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/12/27(Mon) 17:49 平家琵琶を奉納する、と言ったら、たいていの場合は 「演奏を奉納する」という意味になります。 剣舞や、弓の奉納を見たこともあります。 茶道では、「献茶」というのがあります。神仏のためにお茶を点てるのです。 多くの「奉納」は、神仏に向かって行います。 献茶だと、正客=神仏ですので、必ずしも正面で点てるわけではありませんが。 いちど、神様に背を向けて剣舞を奉納するのを見たことがあります。 ものすごく違和感がありましたが、神様をお守りする意味だったのかなと、あとで思いました。 私が寺社で演奏するときには、極力、「奉納演奏」の形式にしていますが、 事前に主催者と綿密に打合せをしておかないといけません。 昨年伺ったところでは、お寺の本堂の、一段高いところ(内陣)で演奏して下さいと言われました。 主催者は、そこを舞台のかわりにすれば、お客様にもよく見えるとお考えでした。 ところが、内陣で奉納演奏をすると、お客様からは私の背中しか見えないのです。 その場の状況から、演奏の場所を変えることが難しかったので、 私は内容解説の後、奉納演奏についても説明をして、ご本尊様に演奏を奉納しました。 私が主催者に十分に説明する必要があるのだと痛感して、 今年、また別なお寺の本堂を使わせていただくとき、 主催者には、お客様に背を向けず、ご本尊様に奉納演奏ができるようにとお伝えしました。 こんどは、私の希望通りの位置を演奏スペースにできたのですが・・・。 予想した以上にお客様が見えたため、会場案内担当の方の手が回らず、 私の演奏位置の正面にお客様が並んでしまったのです。 そう、多くのお客様が、あろうことかご本尊様にお尻を向けて座られたのです。 それに私の「奉納」演奏は、ご本尊様より先にお客様に届いてしまうのです。 このときも、演奏前にお客様に事情をよく説明しまして、 ご本尊様の正面を少しばかり空けていただきました。 ひとつひとつが経験です。 [554] 「新選組!」終了 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/12/12(Sun) 23:32 大河ドラマ「新選組!」が終わりました。 ここで、新撰組との意外な接点を2つ、御紹介します。 ● 『平家音楽史』著者である館山漸之進と島田魁 明治2年5月、弘前藩は、箱館(函館)戦争の降伏人たちを預かることになります。 この中に、新撰組の島田魁がいます。 降伏人は、松前港を出発し、青森港などの港を経由して、 いくつかのお寺で預かったようです。 このとき、弘前藩士だった漸之進は、鯵ヶ沢(あじがさわ)の港まで出張しています。 以上は、坂本寿夫編『弘前藩記事 二』1989年、北方新社にて 確認することができます。 漸之進が鯵ヶ沢に向かった用件までは、私の読解力ではわかりませんが、 武士としてもかなりの腕前だったと伝わっている漸之進のことですから、 囚われの身となった新撰組出身者と、何らかの接点を持った可能性は大いにあるでしょう。 ● 父方の曽祖父と永倉新八 注:私の父方は、平家琵琶とは無関係です。 私の父の母の父(すなわち曽祖父)は、会津藩の出身で、 白虎隊に入りたかったのだけれど年齢が足りなくて入れなかった、という人です。 戊辰戦争の後、北海道の厚田村に渡りましたが、 晩年に永倉新八との交流があり、一緒に写真に写っています。 北海道開拓記念館にも所蔵されています。 [553] こちらこそ 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/12/09(Thu) 23:33 >山田様 山田様からの質問は、いつも勉強になります。 こちらこそ御礼申し上げます。 先祖の記録に、こんなものがあります。 ある時、お殿様(弘前藩藩主)が、私の先祖に対して、 平曲を語るように所望なさいました。 あまりに恐れ多く、辞退しますと、お殿様は、 それなら連れ語りをしましょう、と仰います。 これ以上お断りするわけにも行かず、 冷や汗をかきながら、お殿様と連れ平家をしたのだそうです。 (那須与一の心境でしょうか。) その後、先祖や周囲の数人が、 何かに憑かれたかのように、連れ平家の稽古をしています。 それが役に立ったかどうかは、残念ながら不明です。 [552] ありがとうございました 投稿者: 山田ちさ子 投稿日:2004/12/09(Thu) 12:01 鈴木まどかさん みなさん こんにちは。 鈴木まどかさん 疑問が解けてすっきりしました。 ありがとうございました m(__)m まどかさんのおかげで、すっかり平曲ファンとなりました。 CDやレコードを聞いて楽しんでいます。 来年はNHK大河ドラマで義経が始まります。 源平関連本がたくさん出版されつつありますし、 京都でも平曲を聞く機会があることを期待しています。 [551] >つれへいけ 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/12/08(Wed) 16:45 >山田様 こんにちは、今年は何かとお世話になりました。 さて、ご質問にお応えします。 平曲は、原則として一人で語るものですから、 「この句は連れ平家で語りましょう」というものはありません。 でも、二人で語ろう、という状況が生じることもあります。 そんなときのために、こういう部分は導師が一人で、こんな部分は脇が一人で語り、 これこれこういう条件なら二人が「連れ」で語りましょう、 という<法則>が存在します。 つまり、どの句でも、やろうと思えば「連れ平家」にできるのです。 けれど、どの句でも上手く(効果的に)できるわけでも無いんですね。 私の使っている譜本では、たぶん一割くらいの句に、連れ平家のための書き込みがあります。 必ずしも<法則>どおりというわけではなく、 登場人物に合せて、「トウ(導師)」「ワキ(脇)」「ツレ(連れ)」となっている場合もあります。 <法則>どおりでも配役でもなく、単に曲節の変わり目で語り手を交代する場合や、 極めて例外的に3人以上一緒に語り進めるときは、 「語り替え(かたりがえ)」とか「語り分け(かたりわけ)」などと言うようです。 これで疑問は解決されましたか?(Q&Aのページみたい?) [550] 連れ平家 投稿者: 山田ちさ子 投稿日:2004/12/08(Wed) 16:16 鈴木まどかさん みなさん こんにちは。 1年も終わり近づき、何かとあわただしくなってきました。 「連れ平家」について教えてくださいませ。 「連れ平家」といのは、この句は連れ平家でというように、 連れ平家で演奏される句は決まっているのでしょうか? それとも複数人で演奏することを指すのでしょうか? 最近手に入平曲のレコードで、那須与一が連れ平家でした。 うぁ〜〜と感動しました。 [549] 38000 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/11/26(Fri) 22:59 トップページのアクセスカウンタが38000を越えました。 ありがとうございました。 ここ数ヶ月は、一日に25〜30件程度だったのですが、 先月頃から一日に40件前後のアクセスがあります。 何かのお役に立っているのでしたら幸いです。 表立った更新をしばらくしておりません。 (演奏記録については、こまめにしておりますが。) 人物のこと、拙著に関するこぼれ話、口伝(秘伝にあらず)など、 冬休みになったら、ゆっくりと。 [548] 視点 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/10/27(Wed) 23:16 >葵様 こんにちは。 お忙しい中をありがとうございました。 平曲では創作はできませんので、 解説や体験を工夫するしかありません。 ある講座で好評でも、別な講座では反応が乏しいこともあります。 まったくジャンルの違う演奏会や講演会からヒントを頂く事もあります。 いろいろな視点を持つことが大切なのでしょうね。 少しでも葵様のお役に立てたとしたら光栄です。 [547] 琵琶の講座 投稿者: 葵(choco) 投稿日:2004/10/27(Wed) 09:02 名古屋ではありがとうございました。 小さいときから理科の実験や課外授業が好きだった私です。 本を読むことが苦手な私には、大人になった今も こうして実際に体験しながらの学習がいまだに1番です。 その貴重な学習する機会をくださってありがとうございます。 また、学校では、箏・三味線などの体験授業を 自分が講師としてやってきているので、 このたび、自分が受ける側になれたこと、今の自分の立場に、 いろいろな意味での勉強をさせていただきました。 http://www.geocities.jp/choco_ks/ [546] 時間空間 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/10/26(Tue) 22:14 >山田ちさ子様 先日は遠路をありがとうございました。 古い記録などを見ておりますと、 平曲は、小さな寺社や広間で語られるものであることがわかります。 現代でも、そういった趣のある空間であれば、 本来の平曲の語りというものが、聴衆に届くような気が致します。 日本の古典音楽・古典芸能情報誌「邦楽ジャーナル」に載った拙著の書評に、 「平家物語は声によって空間に再現される物語」という表現がありました。 ちょうど今回は、それを実現できたように思います。 まだまだ手探りではありますが、 五感の「感」のみならず、時間・空間の「間」も味わっていただけるように考えてまいります。 今後ともよろしくお願い申し上げます。 [545] ありがとうございました 投稿者: 山田ちさ子 投稿日:2004/10/26(Tue) 00:00 鈴木まどかさん みなさん こんばんは。 先日、名古屋の朝日カルチャーセンターの企画で、 まどかさんの平家琵琶を聴かせていただきました。 立派な和風庭園を持つ座敷で、解説を交えながらの演奏に、 時の経つのを忘れるくらい、たいへん感動いたしました。 本当にありがとうございました。 CDで聞くのと生で聞くのとは、やはり違います。 今回の演奏会の題名は「五感にひびく、平家琵琶の世界」でしたが、 まさに五感で感じることができました。 ますます平家琵琶とまどかさんのファンになりました。 どうぞみなさまも、機会は少ないでしょうけれども 平家琵琶の演奏会に足を運ばれることをおすすめいたします。 [544] ケーブルテレビ 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/10/04(Mon) 19:04 東京の一部地域において、ケーブルテレビの地域情報チャンネルで、 東京雑学大学で行った私の講座風景が放映されています。 40分番組で、1日1回放送、1週間同じものが放送されます。 生涯学習講座などを紹介する番組だそうで、 私は当初1週間と訊いていたのですが、 どうやら今週が「前編」、来週が「後編」らしいです。 放映時間はトップページをご覧下さい。 >リッカルド様 こちらでは初めまして。お呼びしました(笑)。 お役に立てて幸いです。 また、リンクのほうも、今後ともよろしくお願い申し上げます。 いろいろな相伝者の語りを聴くことで、耳も慣れますし、 個性も見えてくると思います。 ただ、習い始めのときは混乱してしまうこともあるでしょうから、 今年は気楽に身を置くことをお奨めします。 相伝者は、私が確信を持って言える人数は7名です。 直接お目にかかったことが無く、演奏活動もされていない方が、1〜2名あるようです。 そのほか、200句終えた状態の方を2名知っております。 積極的に演奏活動しているのは4〜5名と思います。 [543] 呼ばれたような? 投稿者: リッカルド 投稿日:2004/10/04(Mon) 16:23 初めまして。リッカルドと申します。 > 琵琶のことを永年知りたかった、もしくは習いたかった、という方が、 > インターネットでようやく情報を得られた!と喜んでくださるのを見ると、 > このサイトを作って本当に良かったと思います。 呼ばれたような・・・ 本当に鈴木様の本およびこのサイトがなかったら 平家琵琶には再び出会えなかったと思います。 書店で見つけたとき心が躍りました。 このサイトのURLが記述してあったので、 それからしばらくは関連サイトを探しまくっていました。 (コンピュータの仕事をしてるのに気がつかない迂闊でした。 というよりほとんどあきらめていました) その後も鈴木様には丁寧なメールを頂き、 稽古日誌をつけているサイトにもリンクを張っていただきました。 いまは鈴木様ではなく別の先生に習っていますが、 「平曲を学びたい」と思っているのできっかけを作ってくださってとても感謝しています。 >> いろいろな方の「語り」を聴きくらべる機会もないのが現状ですよね。 > そうですね。残念なことですが。 相伝を受けられている方は何人くらいいらっしゃるのですか? その中で実際に活動されている方は? 昨日は新井先生の「しわがれ声」「横田河原合戦」を聴きに行きました。 来週は橋本先生の「主上都落ち」他 再来週は後藤先生の「六道」を聴きに行く予定です。 自分の稽古を含め今月は平曲漬けになりそうです。 今後ともよろしくお願いします http://riccardo.tea-nifty.com/tsukikage/ [542] 地元では完売? 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/09/19(Sun) 11:31 地域紙に掲載されたことで、地元の書店にあった拙著は完売したようです。 書店で注文したら「出版元の在庫が無く、取り寄せできない」と言われた方もあるそうです。 でも都心の大きな書店で、昨日見かけました、という方もあります。 インターネット注文のできる大手書店(ジュンク堂や紀伊国屋書店)も在庫がありそうです。 [541] 拙著を買うには 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/09/17(Fri) 20:48 もうすぐアクセスカウンタが35000になるようです。 拙著が地域紙などに紹介され、各地の公立図書館に受け入れられることで、 興味を持ってくださるかたが増え、嬉しい限りです。 拙著は、古典文学・中世文学のコーナーにあることが多いようです。 また、地域紙に載ると、その地域の書店では一時的に売り切れになることがあります。 そんなときは店頭でご注文くださいませ。 インターネット上の書店:アマゾン、イーエスブックス、bk1などでも注文できます。 http://www4.plala.or.jp/heikebiwa/bbs/qa.htm [540] 地域紙に載ります 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/09/16(Thu) 01:29 東京の市部で朝日新聞を購読されている方に、 本日16日(木)「アサヒタウンズ」という地域紙が折り込まれます。 この1面に、拙著と私の活動が紹介されることになりました。 タウンズを見て、このサイトをご覧になる方も多いと思い、 急遽、「よくある質問」のページを設けました。 メールや掲示板で質問する前に、目をとおしていただけると幸いです。 >なかばの月さん 久々の更新をしていて、ご連絡が遅くなってしまいました。 琵琶のことを永年知りたかった、もしくは習いたかった、という方が、 インターネットでようやく情報を得られた!と喜んでくださるのを見ると、 このサイトを作って本当に良かったと思います。 でも、図書館とか辞書とかを使わずに、安直に調べてしまい、 メル友のような感覚の気楽なメールを下さる方もいます。 私が費やした莫大な時間と労力が、薄っぺらく評価されるような気さえします。 と言いつつも、私も多くのサイトを便利に使っておりますが。 なかばの月さんの「思ったこと」は、大切な道しるべになっています。 また時折、拝読に伺いますね♪ http://www4.plala.or.jp/heikebiwa/bbs/qa.htm [539] Re[538]: ありがとうございます 投稿者: なかばの月 投稿日:2004/09/13(Mon) 19:42 > いろいろな方の「語り」を聴きくらべる機会もないのが現状ですよね。 そうですね。残念なことですが。 > > 先祖の残した資料の中に、平家琵琶の演奏会に出かけたら、 > 声の大きい人も小さい人も、吼えるような人も優美な人もあった、 きっとその頃は琵琶も奏者も豊かな時代だったんでしょうね。 でもきっとこれからはインターネットなどで世界が広くなり、 逆に個々のつながりが狭くなっているから、 昔とは違う琵琶の広がり方をするかもしれませんね。 私も何か出来たらよいのだけど、と思ってもまだまだ未熟なので、 自分の思ったことをHPに書き留めることぐらいしか出来ないのですけど。 これからもまどかさんのご活躍をお祈りいたします♪ http://www.geocities.co.jp/MusicHall/6946/ [538] ありがとうございます 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/09/12(Sun) 19:32 >なかばの月様 こちらこそお久しぶりです。 日記を拝見いたしました。 過分なる評価をいただき、恐縮しております。 平家琵琶の人口はあまりにも少ないため、 いろいろな方の「語り」を聴きくらべる機会もないのが現状ですよね。 研究者たちも然り。わずかなサンプルだけが便りなので、 研究の内容も偏ってしまうのですが、 それを違うと指摘するだけの資料もないのです。 先祖の残した資料の中に、平家琵琶の演奏会に出かけたら、 声の大きい人も小さい人も、吼えるような人も優美な人もあった、 という内容の感想があります。 いろいろな語り方があって、当然なのです。 (注:勝手に語ってよいという意味ではないですよ。) そんなことも伝えていけたらと思っています。 [537] 不思議なメール 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/09/12(Sun) 19:20 ちょっと不思議なメールが届きました。 平家琵琶6面を含む和楽器収集家の方からで、 お金が必要になり2面を処分したいので誰か紹介してほしい、という内容です。 不思議なことは、行間からたくさん伝わってくるのですが、 ・どの経緯で私のメールアドレスを知ったのか何も書いていない。 ・居住地区とお名前は書かれていましたが、身分を隠している。 (その方の身分を私は知っているので、余計に不自然に思うのです。) ・「処分」という単語からも、楽器に愛情が感じられない。 という点が、とてもひっかかるのです。 ちょうど、いろんな掲示板にマルチポストしているような行間なのです。 2004年9月12日21:42 以下を加筆 *この投稿前に、とある方にお知恵を拝借いたしました。 投稿直後に、「当サイトと鈴木まどかは琵琶の売買には関わらない」旨を メールしたら良いのではないかとのアドバイスをいただき、 そのように致しました。 *詳しい内容を開示するのは、マナーに反すると思いますが、 似たようなメールを受け取った邦楽演奏家が、もしいらしたらと思い、 参考までに、ここに記した次第です。 [536] お久しぶりです 投稿者: なかばの月 投稿日:2004/09/09(Thu) 20:25 鈴木まどか様 お久しぶりです。先日は著書をどうもありがとうございました。 私のHPの日記にまどかさんの著書を紹介しました。私の感想も書きました。 それからまだ書いている途中ですが、 「琵琶を習うには?その3」でも紹介する予定です。 お時間ありましたらご覧くださいませ。よろしくお願い致します。 http://www.geocities.co.jp/MusicHall/6946/ [535] 34024 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/08/23(Mon) 00:25 アクセスカウンタが3万4千件を越えました。ありがとうございます。 夏休み対策ページを作ろうと思っておりましたが、 日々の仕事(ナリワイ)に追われ、更新が滞っております。 ところで、私はこのサイトの作成・運営、それから演奏活動において、 母方が代々伝承の家であったということは、前面には出しておりません。 (ところどころに書いてありますけれど。) 確かに私は、先祖の伝えていたものを伝えておりますが、 能楽師・歌舞伎役者のように、幼い頃から学んだわけではありません。 それなのに、館山甲午と私が親戚と知った瞬間から、 平曲ではなく、名声に興味を示して態度を変えたり、 母や親戚を利用しようと近づいてくる人がいらっしゃいます。 そんな人間模様を観察するのも勉強にはなりますが、 サイトや演奏活動で私が紹介したいのは、先祖のことではなく、 平曲そのものが持つ魅力です。 ということで、更新、がんばり・・・ます・・・・・・。 [534] 錯覚ではなかったと思いますが 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/08/17(Tue) 23:02 Amazonのランキングはかなり変動することがあるようで、 8月10日頃からは2万6千位くらいのままです。 >山田ちさ子様 どうもありがとうございます。 最初で最後の出版になるでしょうから、 初心者から専門家(大学院生くらい?)まで、 いろいろな立場の方が、それぞれに味わっていただけるように、 欲張りな構成にしてあります。 大学3年から4年になる春休みだったでしょうか、 京都旅行をした折に、京都文化博物館の図書室に入りました。 そこに並んでいる本は、私が探していた本ばかりがズラリと並んでおり、 なんて便利なんだろうと思ったものです。 後日、自分の大学の図書館にも同じ本があることがわかりましたが(苦笑)。 私の本を通して、平家物語をもっと知りたいかた、もっと調べてみたいかたが、 「この資料を探してみよう」「この場所を訪ねてみよう」 「なんだ、家にある本を見れば詳しいことがわかるんだ」という具合に 興味を広げていただけたらと願っております。 平安京情報局も拝見しました。重ねて御礼申し上げます。 http://www4.plala.or.jp/heikebiwa/heikyoku/libraryb.htm [533] 出版おめでとうございます 投稿者: 山田ちさ子 投稿日:2004/08/16(Mon) 12:20 まどかさん みなさん こんにちは。 まずは本の出版おめでとうございます。 そして読了させていただきました。 一言でいうと、一粒で三度おいしい本だと思います。 CDを聴いて良し、原文を声に出して読んで良し、本文を味わって良し。 CDは、クライマックスのいいとこどりですが、 ここからもっと聴いてみたい、もっと知りたいと興味が つながっていくのじゃないかと思います。 みんな聴きたいという欲張りさんにはぴったりです>自分のこと 本当に良い本を出してくだいました。ありがとうございます。 平安京探偵団の平安京情報局で紹介させていただきました。 http://homepage1.nifty.com/heiankyo/ [532] ありがとうございます 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/08/09(Mon) 09:10 > 亜郁様 こんにちは、お返事遅くなりました。 毎日新聞の広告をご覧下さり、ありがとうございました。 ちなみに日経新聞は5段広告だったようです。 イラストレーターと私は面識が無いのですが、 編集者が「このイラストレーターならぴったり」と選んだとのこと。 似ている!というほどではありませんが、 私の性格をよく捉えたイラストばかりで、気に入っています。 昨日夕方、Amazonで自分の本のランキングが9万余位だったのが、 今朝は860位!とても驚きました。広告の力はすごいのですね。 (私の錯覚でなければよいのですが・・・) ところで企業におけるTQCの実践は利益が大きくなりますが、 生活の中でTQCを考えていくと、ムダな動作がなくなり、 どういうわけか体重計の示す数値が大きくなります(苦笑)。 http://www4.plala.or.jp/heikebiwa/heikyoku/libraryb.htm [531] Re[524]: TQC 投稿者: 亜郁 投稿日:2004/08/08(Sun) 06:12 > 大学で受講したの「品質管理論」や、会社員時代に耳にした言葉。 > (Total Quality Control=製品そのものの品質だけでなく、 > 材料や工程や人件費にいたるまで、すべての無駄を省くこと。) > お茶でも平曲でも、口伝の中にTQCの意識存在します。 こういうものの中にTQCを感じたのですか。 > 加工食品の加工工程のみならず、原材料から出荷までのすべての段階において > 衛生管理をしていこうというHACCP(ハサップ)の考え方も、 > TQCと同じ考え方ですね。 次工程はお客様の考え方って素晴らしいです。 以前、勤めていた会社で、化学会社で2番目にデミング賞をもらいました。 審査当日、審査員からの質問に緊張しながらも胸を張って応えられました。 随分と準備に時間をとられましたからネ。 PDCAの輪を回すというのは今の私にも生きています。 [530] (無題) 投稿者: 亜郁 投稿日:2004/08/08(Sun) 06:05 まどかさん、お早うございます、亜郁です。 さっき、毎日新聞読んでいて見つけました。出版おめでとうございます。 満月をバックにしたお下げ髪の少女(無論、琵琶を抱いてます)の イラストはまどかさんとは全然、似ていず可哀相です(笑)。 もうじき、子どもたちの家族と夏休みで出掛けますが、帰ったら、 本屋へ行きたいと思います。MLにも書いて宣伝いたします。 ずっと取っていた朝日を毎日にしたのは6月。これも何かの縁かも(笑)。 まどかさんの琵琶を聴いたのは5月の21日。 鎌倉女子大での『平家物語』入門講座ででした。 その後もお元気そうで嬉しいです。 [529] 明日の朝刊で 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/08/07(Sat) 20:54 明日、8月8日の日本経済新聞と毎日新聞に載る 講談社の7段広告の中で、拙著のことも紹介されます。 スペースは小さいのですけれどね。 義経ブームに便乗できたらと思います。 http://www4.plala.or.jp/heikebiwa/heikyoku/libraryb.htm [528] ありがとうございます 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/08/04(Wed) 21:37 >山田ちさ子様 こんばんは。レス遅くなってすみません。 出版って、ほんとうに大事業なんですね。 学術書ではない、という逃げを自分につくりつつも、 漢字一字、ふり仮名ひとつに、何時間もかけたこともありました。 それでも平安京探偵団を拝見していると このページを確認していたら、もっと違うエッセイがかけたのにな、 と思うことが多々あります。 お気づきの点などありましたら、ご指摘くださいますよう、お願い申しあげます。 http://www4.plala.or.jp/heikebiwa/heikyoku/libraryb.htm [527] 楽しみ♪ 投稿者: 山田ちさ子 投稿日:2004/08/02(Mon) 22:54 みなさま こんばんは。平安京探偵団の山田です。 本が出るのですね。 わ〜い♪楽しみ、楽しみ。 絶対に買います! [526] 33233 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/07/28(Wed) 00:33 このたび講談社から本を出版することとなりました。 発行日は本日7月28日、 店頭に並ぶのは少し先になるかと思います。 講談社の編集部長が当サイトを評価してくださり、声をかけてくださいました。 本の出版は年齢的にも時期尚早かと思ったのですが、 今の私だからこそ紹介できることもあろうかと思い、お話をお受けしました。 図書館や店頭で見かけたら、ぜひご一読の上、ご感想をお聞かせください。 (・・・・・・できればご購入ください・・・・・・!) http://www4.plala.or.jp/heikebiwa/heikyoku/libraryb.htm [525] 33004 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/07/19(Mon) 23:09 アクセスカウンタが33000件を超えました。ありがとうございます。 7月末くらいから、夏休みの調べ学習にも対応できるようなページを 増やしたいなぁと構想を練っております。 ところで、この暑さのせいでしょうか、 2年半使っていたノートパソコンが壊れました。 ここ半年ほど、まったくバックアップをとっていなかったので、 だましだまし電源を入れてデータを確保しております。 皆様、こまめにバックアップをとりましょうね。 [524] TQC 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2004/07/04(Sun) 15:10 大学で受講したの「品質管理論」や、会社員時代に耳にした言葉。 (Total Quality Control=製品そのものの品質だけでなく、 材料や工程や人件費にいたるまで、すべての無駄を省くこと。) お茶でも平曲でも、口伝の中にTQCの意識存在します。 加工食品の加工工程のみならず、原材料から出荷までのすべての段階において 衛生管理をしていこうというHACCP(ハサップ)の考え方も、 TQCと同じ考え方ですね。 夏です。食中毒には気をつけましょう。 >白鳥様 こんにちは。 打ち水や風鈴や井戸水で涼めたら、夏も爽やかでしょうね。 私はお茶を習うなかで、 >理不尽なくらい型外れには無理があります。 というのを実感しています。 お茶の口伝にも平曲の口伝にも、 「何故そうか」という理が隠されており、 ある瞬間に、言葉では説明できなくとも、体得するものがあります。 座り方は、楽器の重さと、重心の位置によるものと思います。 斜めに構える件については、 ギターあるいはマンドリンを思い浮かべれば想像できるでしょうか。 弦のある面が正面を向き、糸巻き側傾けるなら、弾けますのでOKですが、 弦のある面が斜め上を向いていたら、弾くのに無理があります。 [523] 時間と空間の満足 投稿者: 白鳥 投稿日:2004/07/04(Sun) 00:48 京都では木造の町屋風長屋?に済みながら、 今年の夏はクーラー無しで肌で木造の夏における機能を体験しています。 畳や木造ではやはり、音全てがとても柔らかく感じます。 まどかさんの言う、「その場所にしか流れない時間」、建築に携わる私は 光と影、庭、空間の大きさ、連続性、質感等の要素で考えますが、 人間の声、特に腹肝文化が生み出す声や琵琶の時折入る音色が 生まれては消えて行く感覚は私の考える良い木造建築と共通する 静かな美しさと強さを持つと考えています。 構え方についての意見がいくつか入っていたのですが、 最近居合を始めて、それぞれの型がとても理にかなっており、 間違っていると言うよりは理不尽なくらい型外れには無理があります。 琵琶と刀を比較するのもどうかとは思うのですが、 口伝には「何故そうか」という理が説明されるのでしょうか。 または体得するものなのでしょうか。 座り方においても「胡坐と正座の組み合わせ(横座りに近い)」のは何故でしょうか。 重いということと、片足を胡坐にした方が 広く琵琶を構えることが出来るからでしょうか。 また斜めに構えることが禁じられるのはどうしてでしょうか。。。 久々に質問攻めです。 ◆ 過去ログにもどる |