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[592] 掲示板を休止します 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/09/02(Fri) 13:32
アクセスカウンタが49000件を越えました。
大河ドラマに便乗してでしょうか、夏休みの割にはアクセス数も多かったように思います。

ところで、また最近、出会い系サイトなどの宣伝投稿が増えております。
しばらくの間、すべてのかたの投稿ができないように致します。
ご理解くださいますよう、お願い申し上げます。
[591] 暑中お見舞い 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/08/07(Sun) 00:21
アクセスカウンタは47967、月曜日午前中くらいに48000越えでしょうか。
8月に入ってから、レポートなどが一段落したと見えて
少々、アクセス数が減っているようです。
8月末頃から、自由研究などで当サイトを閲覧される方も増えると思います。
お待ちしております。

>明日香さん
こんにちは。
毎日暑い日が続いていますが、夏バテしていませんか?

修学旅行は次々と名所・旧跡に連れて行かれて混乱するかと思いますが、
興味を持って見たものは、印象に残りますよね。

平家物語ゆかりの地は、たくさんあるので、まだ行ったことのない場所が数多くあります。
ぜひじっくりと訪れたいです。
[590] お久しぶりです。 投稿者: 明日香 投稿日:2005/08/01(Mon) 11:03
お久しぶりです。
7月の終わりからかなり暑くなり、扇風機無しでは過ごせませんね。

そういえば数ヶ月前の修学旅行で京都と奈良に行ってきました。
バスの中からしか見れなかったのですが、宇治川を見ました。

遠い昔にこの辺り(正確には違うかもしれませんが)で戦があったと思うと、
少し不思議な気持ちになりました。
そのうち、屋島にも行ってみたいですね。
[589] 47003 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/07/16(Sat) 00:12
アクセスカウンタが4万7千を越えました。ありがとうございます。

永らく疑問に思っていた、盲僧琵琶や薩摩琵琶の起源について、
ようやく賛同できる文章にめぐりあうことができました。
もう2年も前から手元にあったのですが、
私の読解力がそこまで至っていなかったようです。
現在はナリワイの繁忙期のため、すぐに着手はできませんが、
徐々にホームページの見直しをしつつ、更新して行く予定です。
[588] 46004 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/06/20(Mon) 22:19
アクセスカウンタが4万6千を越えました。ありがとうございます。

大河ドラマ「義経」、ますます面白くなってきました。
ちょっと美化しすぎかなぁと思うこともありますが、
登場人物がそれぞれ、武将として(または公達として)、ひとりの人間として、
いろいろな悩みや喜びや策略の中で生きていたのだと感じます。

平家琵琶を語る中で、いつも思っていることですが、
「平家物語」の詞(コトバ)は、客観的で公平です。
平家琵琶の曲節も、語り手の感情が入ることはなく、叙事的です。

そのような意識が、大河ドラマの脚本にも息づいているのでしょう。
平家物語の時代背景などの知識を前提にみれば、史実や人物像が見えてきますし、
知識の前提が無くても、人間ドラマとして楽しめる気がいたします。
[587] 声 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/06/12(Sun) 23:50
ここのところ公開講座や市民講座が続き、
受講生の皆さんにも声を出していただく機会が多くありました。

いただいた感想からは、
平家物語が、そもそもは声や耳を使って読む文学であることを、
多くの方が再認識して下さったようです。

また、自分自身でも、漠然と思っていたことですが、
平家琵琶の「曲節(きょくせつ=旋律の形式)」の名称には、
折声(おりこえ)、指声(さしこえ)、素声(しらこえ)、強声(ごうのこえ)など、
「声」を参考に内容の理解を促すものがあるのだということを、
受講生との会話から、はっきり説明できるようになり、大きな収穫となりました。

>明日香さん
こんにちは。
何度も何度も声に出して読んでいると、第二外国語ならぬ、
古文と現代文の“バイリンガル”になれたら良いな〜なんて思うことがあります。
平家物語は、七五調、あるいは五七調など、
リズムが感じられる音数で綴られていますので、
いろいろな方法で音読してみてくださいね。
[586] お久しぶりです 投稿者: 明日香 投稿日:2005/06/01(Wed) 18:54
お久しぶりです。6月になって、暑さも増してきましたね……
この頃は、CDだけでなく、まどかさんの本の本文を口に出して読んでみたりしてます。
聞きなれない言葉が多く、難しいです。古文は読めない漢字や、
聞きなれない言葉がたくさん出てくるので、理解するのも大変です……。
古文を読むのは大変ですが、頑張って読んでみます。
[585] 45026 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/05/31(Tue) 23:18
アクセスカウンタが4万5千を越えました。ありがとうございます。

良いこともあれば、悪いこともあるのが世の常。
先日のPowerPointは、ひとまず無事に終了し、開放感にひたっておりましたが、
いっぽうでパソコン周辺機器の不具合や、電車遅延程度の、小さなストレスが続いており、
喜怒哀楽というものは、すべて存在するからこそ意味があり、
互いに打ち消しあっているのかな、などと思う今日この頃です。
[584] それぞれの解釈 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/05/26(Thu) 23:22
>白鳥様
こんにちは。

平家物語、そして平家詞曲の魅力は、
詞(コトバ)を客観的に伝えることで、
その登場人物の状況や心情といったものを、
目で読む人・耳で読む人それぞれが解釈できる点である
と、私は思います。

宗盛・清宗父子が生け捕りになる場面も、
醜聞と思って聴けば、そう聴こえますし、
父子の愛情と思って読めば、そう読めるのです。

今の様々な社会問題にしても、そうですよね。
ある人や国にとって正義であることが、
別な人や国にとっては、理解できない事象になってしまうのです。
PPTを用いても、聴衆の解釈を制限しないように、
白鳥様の
>人にどのように伝わって行くかも千差万別で一様ではない
という表現が活きるようなプレゼンテーションを目指したいです。
[583] 普遍なもの 投稿者: 白鳥 投稿日:2005/05/25(Wed) 00:09
鈴木殿
普遍なものを大切にする。。。
しばらく考えさせる一言ですね。

PPT、プレゼンテーションの授業を教えた事もあり、
確かにどのようなイメージを伝えるかを考えることになりますね。
私の授業では「何」を「どのように」伝えるか、しっかりと
意識して作成しなさいとしていますが、同時に公共に伝える上で、
人にどのように伝わって行くかも千差万別で一様ではないと教えています。

話は戻り、
普遍か不変か。。。CDBOOK拝読して楽しませて頂いております。
家族や夫婦、子どもというものを最近頻繁に考え悩むのですが、
古人より語られていますね。死に切れなかった宗盛・清宗父子の心情と景経の死様。。等。。
父子が醜聞として語られずに親子の情として
伝えられたのがいささか驚きですが、
これも建前より親子の情という根底に宿る心が
普遍に当時人々の中に在ったということでしょうか。。。

「見るべきほどのことは見つ」と発し入水した知盛の心情。。。
私の亡き祖父が満州にて、可愛がった兵馬が自らの3倍もあるような
水深の濁流を渡りきってくれたと言っていたことを思い出しました。
そのような愛馬を地に残し、また、自分を守るために愛するものが死んだ瞬間を
見つめて生き続ける日々を考えると、知盛の眼は見開いたままあらゆる感情の起伏を
息絶え絶えに乗り越えて無言の中、一刻一刻いたのだろうと察しました。

悲しいことをも普遍として正眼に捉え、大切にしようと思う姿勢に、
平家詩曲相伝者の心を感じます。
今の生活の中、確かに同様な普遍なものが多くありますが、
それらの捉え方、処理の仕方が公私共に卑屈に乱雑になっている気がします。

このような姿勢や心の伝承においても平家詩曲を語り続けてもらいたい理由を見出しました。
勝手な思いつきで書いていますが、失礼しました。

http://www.geocities.jp/agamokubunka/
[582] プレゼンテーション 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/05/23(Mon) 16:25
日々進化し続ける電脳社会の中で、
ついに演奏の解説をPowerPointを使うという試みに踏み切りました。
今までにも配布資料は用意しておりましたが、
私のイメージがお客様に伝わっているのかどうかが不安でした。
PowerPointを使うと、説得力は確かに増すのですが、
こんどは私のイメージを押し付けているような気も致します。
まだまだ研究の余地あり、です。

>白鳥様
こんにちは、こちらこそご無沙汰しております。
すっかりお返事遅くなりました。申し訳ありません。
また、拙著もお求めいただいたとのこと、恐縮しております。

今日、自分の勉強のための演奏会を催しまして、その中で、
合戦に出陣した武将の名を読み上げる箇所を語りました。
そういった場面は「ご先祖様の名前だ!」「この武将と自分は同じ出身なのだ!」などと
聴衆が喜ぶ箇所でもありますが、
名前を声に出すことで、その合戦の犠牲者達の供養をしているようにも思われます。

楽しいこと、悲しいこと、そういった普遍のものを大切にしたいですね。
[581] 世の常 投稿者: 白鳥 投稿日:2005/05/15(Sun) 01:31
前略 長い間ご無沙汰しております。
CDBOOKが出版されていることを初めて知る次第で、失礼しております。
早速注文させて頂き、楽しみにしております。
「平家物語は、目で読む文学でもあり、耳で聴く文学でもあります。」
という以前のコメントを再読し、ますます期待に待ち遠しい限りです。。。
鈴木さんの師の名前も平家琵琶であることも無知のまま、
聴いたCDに心を惹かれたのがこちらを拝読するきっかけでしたので、
なかなか生で聴けないのが残念でしたが、嬉しく思います。
我が家の紫陽花も小さな蕾をつけています。
暖かい日の多くなる明るい空の中、心を痛める出来事が私の生活にもあり、
大きな時の流れを再考する機会となりました。
世の常とはいえ、本当に何とも哀しいことですね。
平家物語にも描かれているとのこと、
時は経ても人の営みからでる様々な出来事、自我への執着や愛憎、
その一方で変わらぬ輪廻、自然というもの。。
古人のことばを現代に読み、聴きながら思いに耽たいと思います。
http://www.geocities.jp/agamokubunka/
[580] 44024 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/05/06(Fri) 21:53
思わぬ事故が続き、心を痛める毎日です。
いっぽうで木々は花や若葉をつけ、生命の力を感じさせます。
このようなことは『平家物語』にも、たびたび描かれています。
世の常とはいえ、何とも哀しいことです。

アクセスカウンタは4万4千件を越えました。ありがとうございます。

>明日香さん
すっかりお返事遅くなってすみません。
パソコンやインターネットの用語はややこしいですね。
[579] ありがとうございました。 投稿者: 明日香 投稿日:2005/04/28(Thu) 16:27
私はあまり電気機器に詳しくないので……(汗
質問へのお応え、ありがとうございました。
[578] Re[577]: 無知ですみません…… 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/04/26(Tue) 22:53
> まどかさんのお名前の隣に、『返信』とありますが、そのメールはどこへいくのですか?
>
明日香さん、こんにちは。
「返信」をクリックすると、題名にRe:と表示され、
[577]の投稿に対するレスポンス(返信)となります。
[577]の投稿の前の >  は、引用文が続くことを示します。
つまり、お返事の投稿になるわけです。 
[577] 無知ですみません…… 投稿者: 明日香 投稿日:2005/04/25(Mon) 16:40
まどかさんのお名前の隣に、『返信』とありますが、そのメールはどこへいくのですか?
[576] 書店では 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/04/19(Tue) 08:30 >明日香さん
こんにちは。
単行本で原文がそくり載った『平家物語』は、あまり置いていないかもしれません。
講談社学術文庫や岩波文庫などの文庫本を置く書店が多いようです。

古文は外国語みたいなものだと思います。
単語は現代語と共通の物もありますが、意味が同じとは限らないし、
文法も違うし、「はひふへほ」を「わいうえお」で読むこともあるし、
まずは親しむことが大切ですね。
[575] こんにちは 投稿者: 明日香 投稿日:2005/04/18(Mon) 16:25
こんにちは。掲示板にくるのは久しぶりなような気がします。
この間書店で平家物語を探してみたのですが、原文そっくり、という本は無かったです(泣

古文を読むのは苦労しますね(汗 判らない言葉がいっぱいです。
[574] 43008 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/04/05(Tue) 23:07
東京の桜は、本日の陽気で、ここぞとばかりに開花しはじめました。
当サイト(トップページ)のアクセスカウンタも43000を越えました。
新年度も少しずつ、(学術研究を目指した)情報を増やしてまいりますので
どうぞよろしくお願い申し上げます。
[573] 掲示板の発言に関して【改訂】
 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/04/02(Sat) 22:24
今まで、掲示板における発言に責任を持っていただくため
「本名」または「メールアドレス」または「自分のHPのURL」のいずれかを
記入していただくことを条件にしておりましたが、
昨今のスパムメールの多さと、個人情報の保護を鑑み、
「メールアドレス」の項目を削除いたしました。

「本名」については、引き続き明示をお願いいたします。
姓のみ、名前のみでも構いませんし、
ホームページのURLを明示される方は、ハンドルネームで十分です。

今までの投稿については、順次、メールアドレスを削除いたします。
よろしくご理解の程、お願い申し上げます。
[572] 那須与一の日 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/03/28(Mon) 00:00
きょうは旧暦の2月18日、屋島合戦のあった日です。
日没前に外へ出てみますと、けっこう薄暗いんです。
屋島なら海辺ですし、夕日が水面の扇に当たったのですから、
もう少し明るいでしょうけれど、
那須与一が扇の的を射るときは、
北風という要因、源平両軍の注目を浴びているという緊張感のほかに、
薄暗いという要因も考えなければいけないようです。

>なかばの月 様
こんにちは。レス遅くなりました。
メールのやりとりをするようになって、4年以上経つでしょうか。
ようやくお会いできて嬉しかったです。
イメージしていたとおりの方でした。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
[571] 明後日楽しみにしております 投稿者: なかばの月 投稿日:2005/03/25(Fri) 21:24
鈴木まどか様
こちらへ伺うのはご無沙汰しております、なかばの月です。
明後日、ようやくまどかさんにお会いできると思うととてもうれしく思います。
ネット上で出会ってから何年経ってしまったんだろう、と思わず指折り数えてしまいます。
体調など崩されませんよう、お体大切になさってくださいね。
http://www.geocities.jp/biwa_to_you/
[570] 古文の響き 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/03/23(Wed) 23:12
>明日香様
こんばんは。投稿ありがとうございます。
古文は耳慣れない言葉づかいですけれど、
文法をヒントに、区切るところを確認しながら読めば、
独特の響きが楽しめると思います。
平家詞曲の節回しなど気にせずに、ゆっくり朗読してみてくださいね。
[569] こんばんは 投稿者: 明日香 投稿日:2005/03/22(Tue) 21:11
こんばんは。いつも平家物語をCDで聞かせてもらっております。
この間、学校の図書室で平家物語を読みました。
原文だったのですが、とても長かったです。
まどかさんの本に出ている話もあったので、一文だけ口に出して唄ってみました。
でも、やっぱり途中で判らなくなってしまいました。やっぱり難しいですね……
[568] 励みになります 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/03/20(Sun) 21:18
>明日香様
こちらこそ初めまして、こんにちは。
授業をとおして平家物語に興味を持たれたのですね。
平家琵琶を伝承している者として、嬉しいです。
さらに私の著書までお買い上げくださり、ありがとうございます。
投稿してくださったことも励みになります。

大河ドラマの人気もありますし、
朗読もブームになっていますから、
平家物語や、ほかの古典文学を、ぜひ声に出して読んで下さいませ。
[567] 初めまして 投稿者: 明日香 投稿日:2005/03/20(Sun) 12:46
初めまして。鈴木まどかさんの『「平家物語」名場面』を買い、
平家琵琶を初めて耳にしました。
私は国語の授業で「那須与一」を勉強しまして、
「祇園精舎」も学びました。そして興味を持ちました。
[566] 言葉・ことば・詞 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/03/09(Wed) 23:17
今朝の朝日新聞に、養老孟司さんが高校生に行った授業のことが紹介されていました。
養老さんの言葉として紹介された文に、興味深いものがありましたので引用します。

  言葉をつかさどっているのは左脳の一部。
  絵画は目で認識する。音楽は耳で認識する。
  でも、言葉は見ても聞いても認識できる。
  それが言葉の大きな特徴。

というものです。

平家詞曲は、平家物語の「詞(ことば)」と「曲(おんがく)」を意味します。
平家物語は、目で読む文学でもあり、耳で聴く文学でもあります。

平家物語が愛されているのは、それが「ことば」で描かれているからなのかもしれません。
[565] アクセスカウンタ(42002) 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/03/06(Sun) 00:13
本日(5日・土曜)は、お茶会で護国寺に参りました。
献茶式のお点前は、私がいた場所からはほとんど見えませんでしたが、
素朴で清らかな声明(しょうみょう)に感激しました。

徳川将軍の法要で用いられた「法華頓写(ほっけとんしゃ)」と、
声明の中での献茶式とは、きっと共通点があるのではないかと思いました。
(法華頓写:平家琵琶の語りをBGMに、大勢の僧が一斉に法華経を写経する儀式)

家元のお話をきいている中で、
「あ、茶人が平家琵琶を愛したのはこれかな?」と思いあたることがありました。
また、「琵琶床」のあるお茶室に入ることもできました。
嬉しい一日となりました。
[564] 館山甲午師は語り方を変えたのか?
 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/02/26(Sat) 18:27
日本の伝統音楽に関する研究は発展途上にあるため、
近い分野の研究者が、ごくわずかな史料をもとに推測したことを、
他の誰かによって定説のように扱われるようになる例も少なくありません。

平家琵琶の伝承に関しても、そうです。 [556]で触れていることを繰り返しますが、
「平家琵琶は盲人男性が伝承してきたもの」ということに拘れば、
目の見える人の伝承も、私のように女性が伝承することも、
「本来とは違うという評価」を受けてしまうのです。

確かに明治維新までは、「当道制度」によって平家琵琶の伝承が保護されていましたが、
現実には、千利休あるいはそれ以前から、目の見える人の伝承が始まっています。
(目の見える人の伝承が「保護」されることはありませんでしたが。)
また、教習の程度までは不明ですが、江戸後期になりますと、
目の見える女性が平家琵琶を習っていた記録も出て来ます。
約800年間の伝承のうち、
約400年間は目の見える人の伝承が、
約200年前からは目の見える女性の伝承が、確認できるのです。

さて、長い長い伝承の中で、平家琵琶の音楽の根幹は変化することなく続いています。
もちろん、時代の変化や、演奏する人によって、表面的にはわずかな差が生じます。
クラシック音楽でさえ、基準音の「ラ」の音が、
現代では数ヘルツ高くなっているのですから。

その「わずかな差」には、五線譜に直すと1音くらい違うものもあります。
演奏する季節や空間によって、間合いを変えて語ることもあります。
これは「塩梅(あんばい)」といって、口伝の中で体得するものです。
とはいえ、習い始めの人には、塩梅の方法などは説明しません。

館山甲午師が、「語り方を変えた」とする説が、どういうわけか市民権を得ています。
甲午師が、幼い頃から体得してきた口伝や、先祖の書き残した記録をもとに研究を重ね、
「塩梅」によって語り方の表情をいっそう豊かにしていたことは確かです。
もちろん、約800年の伝承の根幹を変えたわけではありません。

しかし、どうもその「変えた」説を鵜呑みにする人たちは、
伝承の根幹をも変えてしまったと信じているようなのです。
いったい何を根拠に、その説を踏襲してしまうのでしょうか。

私が相伝(免許皆伝)の立場を以って、口伝や先人達の記録をいくら検討しても、
館山甲午師が「語りの表情が豊かになった」とは言えても、
「(伝承の根幹を)変えてしまった」と証明することはできません。
http://www4.plala.or.jp/heikebiwa/note/zakkan.htm
[563] アクセスカウンタ(41035) 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/02/09(Wed) 00:04
毎日50件くらいのアクセスということになります。
ありがとうございます。

月曜日(大河ドラマ「義経」放映の翌日)のアクセス数が多いように思います。
大河ドラマの感想ページには、3〜4行しか感想がありませんが、
訪問をきっかけに、平家琵琶に興味を持ってくださる方があれば…と夢見ております。
[562] そして今日は 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/01/19(Wed) 23:54
館山甲午師の命日でした。十七回忌です。
その日に4万ヒット。
甲午師から頂いた褒美であり、同時に
もっと精進しなさいというメッセージですね。
[561] アクセス数4万を越えました 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/01/19(Wed) 21:57
義経効果でしょうか、新年になってからアクセス数が増えております。
どうもありがとうございます。

>佐藤 好伸 様
お久しぶりです。
拙著のお買い上げ並びにご意見、ありがとうございました。

出版に関しましては、当初は文字だけのつもりでしたので、
文章については3年近くの熟成期間があったのですが、
CDに収録された演奏については、熟成期間が少ない分、
お聴きになった方の満足度に差が出てしまうのだと思います。

「最初で最後の出版」は、今読み返してみると、
なるほどご指摘のとおり、後ろ向きな発言に見えますね。
[534]で申したかったのは、
「読んでも聴いても語っても面白い句」の数には限りがあることから、
もしも続編を期待される方があっても、同様の著書を出すのは無理だと思う、
という意味なのです。

活動を続ける中で、何か明確な趣旨が見えてくれば、
今回とは別の形式の書籍やCDを発行する日が訪れると思います。
またお気づきのことなどあれば、
ぜひともご指摘いただけますと幸いです。
[560] 遅まきながらの感想です 投稿者: 佐藤 好伸 投稿日:2005/01/19(Wed) 19:26
昨年3月日本女子大での演奏を聞きました 
懇切な解説と凛とした演奏姿勢にも心打たれました 
9月26日のアサヒタウンズをみ 著書求めました 
そのまま今日まで来ましたが 久しぶりにアクセスしたら 
本の紹介と 読後感が目に付きました 
会社員の方の感想・最後の3行には反対ですが同感です 
まどかさんの対応は 立派です
CDは不満ですが 本は行き届いた心がこもった内容で出色の出来映えです 
CDから入り演奏に感心された方がいて良かった 
小生は 先にライブで良いものを聞いたのが いけなかったのでしょう 
しかし(534)の まどかさんの 
「最初で最期の出版になるでしょう」はいけません 
「5年後10年後期待を」といわなくては・・・
遅まきながら 気になってメールしました 
御活躍を期待しています
[559] 本年もよろしくお願いします 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/01/05(Wed) 21:23
>山田ちさ子様
投稿ありがとうございます。

厳島神社国宝展は、3月25日から5月8日まで、
東京藝術大学・大学美術館でも開催されるのですね。
奈良博での展示期間中には行けそうにありませんが、
芸大のほうは、せめて何度か足を運ぼうと思っています。

あの台風のあと、NHKで、大風の原因を究明する番組をみました。
通常、神社などは水害や風害に遭わない場所に建てられていますが、
厳島神社の場合、ある例外的な方角から風が吹くと、
背後(たしか神社の南〜南西)の地形によって風が一点に集められ、
左楽房付近に向かう、ものすごい突風に変化するのだそうです。

私はこの検証をきいて、
「龍神が通り過ぎたのだ!」と思いました。
拙著の「卒都婆流」のあとにも書きましたが、
私の中では、厳島神社の大鳥居は龍神の参道なのです。
その龍神が、なぜお怒りになったのか。
世の中に対してなのか、人間に対してなのか。
そういったことも意識しなければ、勧進平家は実現しないでしょうね。
http://www4.plala.or.jp/heikebiwa/05nenga.htm
[558] おめでとうございます 投稿者: 山田ちさ子 投稿日:2005/01/03(Mon) 23:59
鈴木まどかさん みなさん
遅ればせながら、
明けましておめでとうございます m(__)m

今年は年頭から奈良国立博物館で台風被災復興支援のための
厳島神社国宝展が開催されます。
平家納経が全33巻、出展されるそうです(展示替えはありますが)。
NHK大河ドラマの義経も期待されているようで、平家ブームの到来でしょうか。
ワクワクです。

まどかさんの「勧進平家」構想、期待していますし、応援させてくださいね。
[557] 謹賀新年 投稿者: 鈴木まどか 投稿日:2005/01/01(Sat) 10:49
新年おめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年は台風や地震といった自然災害で、
多くの尊い命や、貴重な文化財が失われました。
私にできることは、たくさんあるはずです。
でも、私にしかできないことを考えてみました。

いま、ひとつの方法として、「勧進平家」という言葉が浮んでいます。
でもこのことについては、まだまだ勉強不足ですし、
私ひとりで実現できることではありません。
資料・史料を集めて、今年中に、はじめの一歩が踏み出せたらと考えています。

下は年賀状です。一月下旬には削除する予定です。

http://www4.plala.or.jp/heikebiwa/05nenga.htm
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