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18 段落分けを正しく使って書こう
『苦手な作文がミルミルうまくなる本』向山洋一編・師尾喜代子著(1996,PHP)
『思考を鍛える作文技術ワーク』大森修・新潟作文技術の会編(1992,明治図書)
『楽しく力がつく作文ワーク 小学5年』
野口芳宏編(1994,明治図書)の修正追試

東田 昌樹
 事前に、新聞等の4コマまんがを印刷したものを子どもの人数分用意しておく。
指示1 読んでごらんなさい。
 山に、こぶしの花がさきました。くまのかあさんは、ふゆごもりのあなから出たばかり。二ひきの子ぐまは生まれたばかり。木のめ、草のめ、かあさんはおいしいものをさがします。空が明るくまぶしくて、足のうらがくすぐったくて、子ぐまたちはくふくふわらいます。かあさんは木にのぼります。なんてじょうずなこと。ほら、もうあんなにたかいところ。青空にゆれるこぶしの花をたべています。
 『春のくまたち』国語二年上 平成四年度版(教育出版)の改作
説明1 この文章には「段落分け」がありません。段落分けをします。
 山に、こぶしの花がさきました。
 くまのかあさんは、ふゆごもりのあなから出たばかり。
 二ひきの子ぐまは生まれたばかり。
 木のめ、草のめ、かあさんはおいしいものをさがします。
 空が明るくまぶしくて、足のうらがくすぐったくて、子ぐまたちはくふくふわらいます。
 かあさんは木にのぼります。なんてじょうずなこと。ほら、もうあんなにたかいところ。青空にゆれるこぶしの花をたべています。
指示2 前の文章を読みなさい。
指示3 後の文章を読みなさい。
発問2 どちらの文章が読みやすいですか。
 子どもたちは、「後の文章」という考えになるだろう。
説明2 「段落分け」をした方が読みやすくなります。
指示4 読んでごらんなさい。
 花だんには、色とりどりのチューリップがさきほこっていた。どれもかたを寄せ合うように楽しそうにゆれている。見上げると、さくらの木は、花びらを落とし、葉ざくらのじゅんびにとりかかっている。
指示5 この文章を2つの段落に分けて、書き直します。ノートに書いたら、見せに来なさい。
 正しく書けていたら、○をつけ黒板に書かせる。間違えているところは直させる。
 花だんには、色とりどりのチューリップがさきほこっていた。どれもかたを寄せ合うように楽しそうにゆれている。
 見上げると、さくらの木は、花びらを落とし、葉ざくらのじゅんびにとりかかっている。
指示6 まちがえた人は直しなさい。書けなかった人は写しなさい。
説明3 この文章の前の段落は「花だんのチューリップのこと」、後の段落は「さくらの木のこと」が書いてあります。
指示7 読んでごらんなさい。
 運動場で遊んでいると、授業の始まりのチャイムがなった。私は、遊ぶのをやめて教室に急いだ。しょうこうぐちまでくると、一年生の女の子が転んで泣いていた。そこで、もえこちゃんといっしょに保健室へ連れていくことにした。女の子が泣きやまないので、私がおんぶしてあげた。教室に帰ると、もう勉強が始まっていた。私ともえこちゃんは、先生にわけを話して席についた。
指示8 この文章を3つの段落に分けます。ノートに書いたら、見せに来なさい。
 正しく書けていたら、○をつけ黒板に書かせる。間違えているところは直させる。
 運動場で遊んでいると、授業の始まりのチャイムがなった。私は、遊ぶのをやめて教室に急いだ。
 しょうこうぐちまでくると、一年生の女の子が転んで泣いていた。そこで、もえこちゃんといっしょに保健室へ連れていくことにした。女の子が泣きやまないので、私がおんぶしてあげた。
 教室に帰ると、もう勉強が始まっていた。私ともえこちゃんは、先生にわけを話して席についた。
指示9 書けなかった人は写しなさい。
説明4 場所が変わっています。「運動場」「昇降口」「教室」と変わるので、段落も変わります。
 4コマまんがを印刷したものを配る。
指示10 4コマまんがを見て、作文を書きなさい。1つのコマで段落を1つ書きます。全部で4段落になります。
指示11 できたらノートを持ってきます。○をもらったら黒板に書きなさい。
指示12 発表しなさい。

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