大木
原田直友
わたしは どこにもいけないから
上へ歩いた
わたしは どこへも歩いていけないから
ぐんぐん
上へ上へ歩いた
そして 百年歩いた |
声を揃えて読ませる。揃っていなければやり直しをさせる。
すらすらと音読ができるように読ませる。
発問1 この詩には作者の工夫があります。どんな工夫でしょう。 |
わからなくてもよい。
そのときは、すぐに説明する。
説明1 大木、木は歩くはずがないのに、歩いているように書いています。このように人間でないものを人間のように扱って書くことを「擬人法」と言います。 |
発問2 人間でないものを人間のように書くことを何と言いますか。 |
「擬人法です。」
「人間でないものを人間のように書くことです。」
指示3 擬人法を使って文を作ります。
「ボールが転がる。」
これを「ボールが□。」と、擬人法を使った文にしなさい。
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書けた子どもに発表させる。全員ができていなくてもかまわない。
次に書ければよい
ボールが走る。ボールが歩く。ボールが前回りをする。 など |
指示4 「電話がなる。」
これを「電話が□。」と、擬人法を使った文にしなさい。
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教師は、黒板に箇条書きの印をつける。
列ができないように、子どもが動く流れを作る。
文の間違いがあったら、訂正させる。なければ、○をつけ、黒板に書かせていく。
途中、「黒板を参考にしていいですよ。」と言う。
指示6 「雪がふる。」
これを「雪が□。」と、擬人法を使った文にしなさい。
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書けた子どもに発表させる。全員ができていなくてもかまわない。
指示7 「なりきり作文」を書きます。例えば次のように。 |
吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。なんでも薄暗いじめじめした所でニャ―ニャ―泣いていたことだけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。 |
説明2 夏目漱石の「吾輩は猫である」です。夏目漱石は猫になりきって書いています。 |
指示8 ノートに写しなさい。「ぼくは、えんぴつだ。」 |
指示9 第二文を書いたら、ノートを持って来なさい。 |
教師は、黒板に箇条書きの印をつける。
列ができないように、子どもが動く流れを作る。
文の間違いがあったら、訂正させる。なければ、○をつけ、黒板に書かせていく。
途中、「黒板を参考にしていいですよ。」と言う。
C(擬人法になっていない)、B(擬人法になっている)、A(擬人法になっていておもしろい)、AA(擬人法になっていてすごくおもしろい)で評定をする。
最終的には全員をB以上にする。
最終的には作った作文を提出させる。
詩は、学級通信に載せるなり、掲示するなりして評価する。