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第5時 「ごんぎつね」授業記録 「第2場面のごんはどんなきつねか。」
(本時は浜上薫氏の修正追試である。 分析批評の授業づくり4 4年の実践 明治図書)
指示1 「ごんはどんなきつねか。」というテーマで第2場面の勉強をします。 |
指示2 全員起立。第2場面を1回読んだら座りなさい。 |
1文交代で、1人ずつ読ませる。
第2場面は、短いので2回音読させることになる。
発問1 第2場面の「ごん」はどんなきつねですか。「〜きつね」「〜ぎつね」という書き方でできるだけたくさん書きなさい。 |
持ってきたノートに○をつけて賞賛する。
そして、次々に黒板に書かせていく。
次のような意見が出る。黒板の右から発表させる。
「心変わりをするきつね」「いろんなことがわかるきつね」「人間が好きなきつね」「考えるぎつね」「後悔するぎつね「やさしいきつね」「兵十を思いやるきつね」「反省するきつね」「お母さんのことを考えるきつね」「兵十を好きなきつね」「堂々と表に出られないぎつね」
「『人間が好きなきつね』はちがうと思います。『人間』ではなく『兵十が好きなきつね』の方がいいと思います。」
今回は意見がほとんど出ない。
発問3 「考えるきつね」という意見がありました。ごんが穴の中で考えたことをどう思いますか。 |
1列、列指名をする。その後、挙手指名をする。
「やさしい。」「気持ちが変わってきた。」「悪いきつねじゃなくなってきた。」「兵十のお母さんのことを心配している。」
発問4 実は、ごんが考えた部分は事実の部分とそうではない部分があるのです。1文ずつ読んでいきます。その文が事実だったら○、事実とは言えないと思ったら×と教科書に書きなさい。 |
※ この「ごんがあなの中で考えたことが事実かそうではないか」という発問が浜上氏の発問である。
「『兵十のおっかあは、とこについていて、うなぎが食べたいと言ったにちがいない。』これは事実だと思う人は○、そうではないと思う人は×と教科書に書きなさい。」
子どもたちは○が半分、×が半分である。
「兵十のおっかあは『うなぎが食べたい』と言ったのをごんは聞いたのですか?」と私が言うと、子どもは納得した。
これは×である。
このように1文ずつやっていく。
子どもたちは、この会話文のほとんどがごんの思いこみであることに気づいてくる。
説明1 事実なのは「ところが、わしがいたずらをして、うなぎを取ってきてしまった。」の文だけですね。あとは事実とは言えません。ごんの思い込みがあったのですね。 |
指示7 「第2場面のごんはどんなきつねか」という最終的な自分の考えをまとめなさい。 |
5分間、最終的な自分の考えをノートにまとめさせる。
「まとめの作文」を書くときの材料にさせるのである。
第2場面は35分で終了。
残りの時間10分、「五色百人一首」をする。
授業後ノートを見ると、この「ごんの思い込み」については、全員が理解しているようであった。
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文責 東田 昌樹
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