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「非連続型テキスト(CO2削減の資料)」を読解する授業

TOSS熊本 ・ 東田 昌樹

 OECDの国際学力調査(PISA)における「読解力」(いわゆる「PISA型読解力」)は、以下のように定義されている。
 自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力。
 テキストには、「連続型テキスト」と呼ばれる文章で表されたもの(物語、解説、記録など)だけではなく、「非連続型テキスト」と呼ばれているデータを視覚的に表現したもの(写真、イラスト・絵、地図、図解、アイコン、チャート、グラフ、表)も含まれている。実際、PISA調査に、図やグラフなどの「非連続型テキスト」を使った問題がある。
 平成19、20年度と2年連続で行われた「全国学力調査」の6年生の国語の問題にも、「非連続型テキスト」を使った問題が2年連続で出されている。
 これらの出題の事実からも、子どもたちに「非連続型テキスト」を読解する能力を育成することの必要性があることが理解できる。
 しかし、現在使われている、国語の教科書では「非連続型テキスト」を読解する単元がほとんどない。
 
国語科として、子どもたちが「非連続型テキスト」の読解をし、自分の意見をまとめる力を育成する指導が必要であると考えて設定した授業である。

 授業サイトが必要な方は、東田までお問い合わせください。
 「所属」「お名前」「どのような授業で使うのか」をお書きください。また、授業終了後、感想をお聞かせください。

 発問1 「資料A」は、「日本の家庭からの二酸化炭素の排出量の推移」のグラフです。
      最後に調べてあるのは何年ですか。

 〈2004年〉

 発問2 2004年以降、二酸化炭素の排出量は増えていくと思いますか。減っていくと思いますか。
      手を挙げます。増えていくと思う人?
 指示1 理由をノートに書きなさい。
 指示2 発表します。

〈増えると思う。だんだんグラフが上がっているから。〉
〈減ると思う。日本の企業などが努力をしているから。〉

 発問3「資料B」は、「日本の家庭からの二酸化炭素の排出量」のグラフです。
      一番多くの二酸化炭素を出すのは何からですか。

〈自動車から〉

 発問4 二番目は何からですか。

〈照明・家電製品から〉

 発問5「資料B」をもとに考えると、二酸化炭素の排出量はこれから増えていくと思いますか。減っていくと思いますか。
 指示3 理由をノートに書きなさい。 
 指示4 発表します。 

 〈増えていくと思う。自動車から多くの二酸化炭素が出されており、今も自動車が多いから。〉
 〈減っていくと思う。自動車の性能がよくなっており、燃費がよくなって二酸化炭素をあまり出さなくなってきているから。〉
 〈減っていくと思う。二酸化炭素をあまり出さない電化製品が多く出ているから。〉

 説明1 1997年、「地球温暖化防止京都会議」が開かれ、京都議定書が作られました。
       京都議定書によると、日本は1990年を基準にして、温室効果ガスを6%減らすことを削減目標としました。
 説明2 これを受けて、「チームマイナス6%」というプロジェクトが結成されました。
 発問6 ある日の「チームマイナス6%」の登録数とその次の日の登録数です。
       赤い四角の中を見てください。1日で登録数が何人増えていますか。

 〈約1000人〉

 説明3 多くの著名人が「チームマイナス6%」に参加しています。
 説明4 多くの企業や団体も「チームマイナス6%」に参加しています。
 説明5「資料C」は、「チームマイナス6%」の運動を説明する資料です。
 指示5 立って1回読みなさい。
 発問7「資料B」をもとに考えると、二酸化炭素の排出量はこれから増えていくと思いますか。減っていくと思いますか。
 指示6 意見文を学習シートにまとめなさい。

〈子どもの意見文の例〉

 私は、日本の家庭から出る二酸化炭素の量はこれから増え続けると考える。以下に理由を述べる。
 資料Aから、これまでも少しずつ二酸化炭素の排出量が増えてきており、これからも増えてていく可能性が高いと言える。
 資料Bから、私たちの生活を見てみると、自動車の利用や家電製品の利用は制限されていないからである。
 資料Cから、確かに「チームマイナス6%」のような取り組みは行われているが、まだ国民全体に対して行われているわけではない。
 つまり、家庭から出る二酸化炭素の量は増え続けると考える。


 私は、日本の家庭から出る二酸化炭素の量はこれから減っていくと考える。以下に理由を述べる。
 資料Aから、これまでも少しずつ二酸化炭素の排出量が増えてきている。この後、人々が努力し、減ってきていることが十分に考えられる。
 資料Bから、自動車の利用や家電製品の利用が二酸化炭素を出す大きな原因になっているが、これらの分野は企業が努力をし、二酸化炭素を余り出さないハイブリッドカーなどの自動車を開発したり、あまり二酸化炭素を出さないエアコンや冷蔵庫を開発したりしている。
 資料Cから、多くの人々が「チームマイナス6%」に参加し、運動を起こしている。これらの運動に参加する人々は、これからも増えていくようと思う。
 つまり、家庭から出る二酸化炭素の量は減っていくと考える。

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