観光と環境の授業

小学校/５・６年生/総合/エネルギー
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「観光立国」と「環境保全」の授業

ＴＯＳＳ熊本　・　東田　昌樹

　「観光立国」と「環境保全」を結び付けた取り組みを子どもたちに伝える授業です。緑化によるＣＯ２削減を観光客に経験してもらう石垣島の取り組み、バイオマス燃料の暖房を使った雪祭りの際の札幌の取り組み、そして、住民みんなで清掃活動や花いっぱい運動をし、蛍の飛び交う自然環境を守ろうとしている熊本の平山温泉。
　これらの事例をきっかけに、地元の環境問題に取り組みつつ観光資源を生かそうとする取り組みを子どもに考えさせたいと考えた授業です。
　授業サイトが必要な方は、東田までお問い合わせください。
　「所属」「お名前」「どのような授業で使うのか」をお書きください。また、授業終了後、感想をお聞かせください。

　発問１　ここはどこでしょう。

　「札幌雪祭り」の写真を見せる。

　説明１　札幌雪祭りは１週間で、２００万人もの観光客が訪れます。一大イベントです。

　発問２　札幌雪祭りの会場で、この暖房が使われました。「空気がきれい」「炎に癒される」ととても好評でした。この燃料は何だと思いますか。

　説明２　バイオマス燃料です。トドマツの製材くずを燃料としています。　

　説明３　このように、環境への取り組みを観光に生かしている例が他にもあります。

　発問３　ここはどこでしょう。

　「石垣島」の写真を見せる。

　説明４　石垣島は人口４８０００人の島です。この島に７８万人以上の人が観光に訪れます。

　発問５　この写真は誰が何をしているのでしょうか。

　観光客が植樹をしている写真を見せる。

　説明５　観光客が植樹をしています。

　発問６　なぜ観光客が植樹をしていると思いますか。

　説明６　木を植えることによって、飛行機やバスなどの移動によって出される二酸化炭素を帳消しにしようという取り組みです。「カーボンオフセット」と言います。観光客から「また行きたいね。木はどうなっているかなあ」という声が聞かれるそうです。

　説明７　石垣島では、植樹をしたら「エコポイント券」をもらうことができます。石垣島の商店街で５００円を遣うことができる券です。商店街も活性化する取り組みです。

　発問７　ここはどこでしょう。

　熊本県「平山温泉」の写真を見せる。

　説明８　熊本県山鹿市にある「平山温泉」です。年間３０万人の観光客が訪れます。インターネットで、九州で一番満足度の高い温泉地となっています。

　発問８　この写真は誰が何をしているところでしょう。

　地域住民がごみ拾いをしている写真を見せる。

　説明９　平山温泉では、子どもも大人も地域住民が一緒になってごみ拾いをしています。「蛍の飛び交う自然環境にしよう」と取り組んでいます。また、空き地に菜の花やヒマワリの種をまき、地域に花をいっぱい咲かせる「花いっぱい運動」や、菜の花から取れる菜種油を販売する「コミュニティビジネスをしよう」ということもしています。

　指示１　これから、地元の「観光」と「環境」を組み合わせて考えていきましょう。

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