６年分数のかけ算２時間目の授業記録
　（東京書籍　算数６年上）　　

　私が担任した６年生のクラスでの授業記録である。

　　□の２を読みます。さんはい。

　　健太黒板と、美雪黒板があります。健太黒板をそっくりノートに写しなさい。　
　　約分をして答えを出したら、見せに来なさい。
　　ミニ定規を使わなかったり、イコールを縦にそろえて書かなかったり、分数を２行に書かなかったりしたら、書き直しです。

　　予告したことができていなかったら、最初から書き直しをさせる。
　　○をつけたら、美雪黒板を同じように書かせる。

　　両方ともできた子どもを２人指名し、黒板に書かせる。
　　黒板の２人が書き終わったらすぐに、健太黒板から順に発表させる。

　　できた人は、花丸と植木鉢を書きなさい。
　　間違えた人は直しなさい。終わらなかった人は写しておきなさい。写すのも勉強のうちです。

　　☆の１を読みます。さんはい。
　　全員起立。隣の人とお互いに説明できたら、座りなさい。

　　全員は座らない。すかさず問う。

　　全員起立。健太君のやり方と美雪さんのやり方はどちらがかんたんですか？
　　わかった人は座りなさい。

　　これは全員が座る。全員が「美雪さん」と答える。宇宙人君のセリフを読ませる。
　　ここで、美雪黒板の読み方を教える。全員が次のように教師と全く同じ読み方ができるまで読ませる。

　　９分の８かける10分の３は、９かける10分の８かける３は、９と３を３で約分して３と１。10と８を２で約分して５と４。３かける５分の４かける　１は、15分の４．

　　②をやります。美雪さんのやり方でします。２問目ができたら持ってきなさい。
　　美雪黒板と全く同じようにやります。

　　少しでも美雪黒板のやり方と違ったら、書き直しをさせる。
　　終わった子を８人指名し、１問につき２人ずつ黒板に書かせる。
　　８人が書き終わったら、１人ずつ発表させる。

　　全部できた人？すごい。小さな花丸と植木鉢を書いて、ちょうちょを２羽飛ばしなさい。
　　間違えた人は直しておきなさい。終わらなかった人は黒板を見て写します。一番いけないのは、何にもしないことです。

　　「右の計算の仕方を説明しましょう。」と書いてあります。全員起立。隣りの人とお互いに説明できたら座りなさい。

　　立っている子どもが３組いる。
　　「友達の説明を聞いて、わかったら座りなさい。」と指示する。
　　２人に説明させたところで、全員が座った。

　千春黒板をノートにきれいに写しなさい。　　

　　千春黒板を読む練習もする。

　☆の２を読みます。さんはい。それではいっしょにやります。

　　「まず何を書きますか？○○さん。」
　　「その通り。」
　　「次に何をしますか？××さん。」
　　「その通り。」
　　このように１つずつ確認しながら、ノートに書かせていく。読み方の練習もする。

　　③をやります。千春黒板や☆の２と同じやり方でやります。２問めができたらノートを持ってきます。

　　②と同じように答え合わせをする。
　　４５分、私は一度も説明していない。

　　　　　　　　　　　　　　　　「向山型算数教え方教室（明治図書）２０００年５月号原稿」

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