コラム 福岡エクセル紀行

#16、栄光の蒲腐博士


  気温のほうもようやく冬らしくなってまいりました。一気に10度以上も気温が下がると体のほうがついて行けなかったりしますが、風などを召されぬよう読者の皆さんも十分にお気を付けください。
  列島全土が雪に見舞われる中、福岡でも大(?)雪となって交通に多大な影響が出たようです。福岡は中途半端に寒いため、架線に積もった雪が一旦溶けた後に夜の低温で再び凍結、電車のパンタグラフと接触不良を起こして地下鉄が止まるという、よく分からない交通障害が起きたりしていました。基本的に雪なんて珍しい所ですから、一旦降り出そうものならいきなり大騒動なんですよね。ほかにも、駅の手前のポイントが凍って動かなくなって、やっぱり列車が止まったりしていたみたいです。その点、大雪の中でも物流が滞らない北国は凄いですね。もっとも、そのためにどれだけお金を使っているのか、ということを考えると、羨ましいとばかりは言っていられませんが。所詮南国では必要性の低い設備です。

  さて、世間様に目を転じるといろいろ興味深い事件がいくつか起きたりしていますが、私が論評すると絶対に不謹慎なことしか書かないので(^^;)、ここは自重自重……。
  だけど、来月のアワーズで、四王子がそんなこと考えてたりしたらいやだなぁ。「光源氏計画」とか……ってことはないか。やつの場合は唾つけるころが旬なんだろうし(爆)

  ちょっと危険なネタに走った所で、本編に行きましょうか(^^;)。今回で「エクセルサーガ」漫画版の登場キャラクターを一通り紹介したことになります。後はアニメなんですが……いつ見れるのかなぁ。そういや、そろそろVHSが発売でしたっけ?

○蒲腐博士(Dr.KABAPU)

  おそらく作品世界の中では一番の危険人物。某都市のすべてを影から取り仕切る重鎮で、その影響力は半端ではない。おそらく、その気になれば市長の首くらいすぐにすげ替えられるであろう。
  そもそもあの都市の行政機構自体どうなっているのか謎である。六本松1号が爆散した事件(おそらく公式にはガス爆発とか発表しているものと思われる)のときに現れた部隊も、自衛隊ではなかったし。装備している銃器がH&K(ヘッケラーウントコッホ)のMP5にPSG-1なので、明らかに自衛隊とは別系統の組織である。PSG-1はともかく、MP5といえば世界中の特殊部隊に愛用されるSMG(サブマシンガン)であるから、かなりの精鋭部隊であろう事は容易に想像がつくのだが。博士の個人的な組織なのか、何らかの機構に所属しているのか、背景が全く見えてこないので想像だけが膨らんでいきますな。ともあれ、市街環境安全保障局がどんな組織に所属しているのか、今後の情報開示が待ち遠しい所である。
  ところで、この作品では鍵盤型起爆装置の登場はないのだろうか?(爆)

○「カバプー(KABAPU)」。10年ほど前、百道浜や地行浜が埋め立てられた当初に開かれた太平洋博覧会、通称「よかトピア」のマスコットキャラクター。
  カバプーの人形がまだ展示されていないか、と思って百道浜の当たりをちょっと回ってみたのですが、目に付く限りでは全く見当たりませんでした。ひょっとしたら福岡タワーあたりにあるのかもしれませんが、あのあたりには駐輪場が見当たらないもので、自動二輪で動く私としては取締りが怖くてちょっと行きづらいところです。案外隣のTNC放送会館とかにあったりするのかもしれませんが、どなたか確認された方はご一報をいただけるとありがたいです。
  一応、漫画のほうにはちょっとアレンジした形のカバプーがさりげなく登場しています。コミック5巻EXTRA MISSION「春の番組」でカバプー大王が脱出のときに使っていたのがそれです。カバプーがカバプーで脱出する、という、洒落にしてはべたべたなんですが、そもそも福岡以外の人は気付けないんだろうなぁ。

  ちなみに、蒲腐博士の秘書が百道という名前だと知ったとき、思わず吹き出したりしていました。何せ、上に書いたように、カバプーがわいわい言っていた場所が百道浜ですからね。もっとも、そのよかトピアも、今となっては福岡タワーと樋井川にかかる歩行者用橋梁にその面影が残るのみですが。

  今回の交通アクセスは、かつての太平洋博覧会会場跡への案内です。あたりの雰囲気については、11回目の「百道」さんの項をご参照ください。

・交通アクセス
  博多駅バスセンター1F市内線乗り場から福岡タワー(TNC放送会館前)行に乗車、終点で下車。運賃は大人220円。
  天神福ビル前、天神天神コア前、天神西鉄商店街前、天神北フタタ前から福岡タワー(TNC放送会館前)行に乗車、終点で下車。運賃は大人220円。なお、天神から乗車するときは、可能な限り西鉄商店街前、もしくは天神北から乗ること。でないと時間が余計にかかってえらく苦労しますんで。

  さて、なんだか妙に長期連載になってしまった「福岡エクセル紀行」ですが、今回で終わりです。だって、これ以上紹介できるキャラクターがいませんし(^^)。
  拙い文章を読んでいただきまして、どうもありがとうございました。

2000/1/29作成

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