小樽赤岩

〜とにかく、3級ルート〜

平成19年7月7日  同行者: 札幌やまびこ山友会 Tさん、HYML フェルさん、Maさん
 今回の赤岩には、BCC(ビギナーズ・クライミング・クラブ)主宰のフェルさんとMさんに、わがやまびこからTさんが一緒のめったにない混合パーティとなった。
 Mさんは赤岩が初めてである。とはいっても、室内壁で相当の練習を積んできているから、難しい岩も攀ることができるのではないだろうか。そのMさんをフェルさんがサポートするのだ。

 やまびこのTさんはバシバシの山屋さんだから、いつもなら、”沢”なのかなと思っていたら必ずしもそうではないらしい。Tさんの今回の獲得目標は、何本かの3級ルートのリードを確実におこなうこと、と聞いた。
 して、僕はとにかく3級ルートをただ攀ることだけだ。Tさんに迷惑かけないことを二つ目の目標とした。(この目標設定は、すぐに撤回した(~_~;)) 

 赤岩の峠には朝8時に集合した。岩シーズンから沢シーズンに移行したこともあって、さすがに静かな赤岩である。車も数台しかなく、ぼくたちのパーテイのほかには、中央労山の人たちぐらいか・・・。

 準備を終えたのち、ハイキングコースから離れて中赤岩の下部をめざす。途中の社により、水場も見る。飲める水なのかどうか蛙が住居としていた。

 中チムニーの取り付きあたりには「かに岩」がある。ボルダリング用の岩なのだが、その地面にはきれいに小石が敷かれている。フェルさんによると、フェルさんの師匠であるZのアニィと赤岩の主と呼ばれるN崎さんの二人で、はるか下の海岸から運びあげたものだそうである。
 人々が愉しくクライミングをすることができるのも、こうした人たちの目に見えないサポートがあるからなのだ。これらのことを忘れてはならないだろう。

 で、中チムニーに攀る。ここはこの前のやまびこの訓練で攀ったところである。まずは、フェルーMチームが上がり、ついでTさんがトップで攀る。もちろん、ザックは担いだまま、ぼくもそうである。フェルさんたちはシングルのロープなのだが、こちらは9mmと8.5mmのダブルにする。ダブルの扱いは慣れないと送り出しもスムーズにいかない。
 ルートは最後の岩の上まであがるところが前回とは違う。ここは手がかりになるものが無数にあり、登りやすい。ただ、ザックがあるので重い。しかし、難しくはない。

 ついで中リスに移る。ここのノーマルートも難しくないが、岩のカドをのっこしていくので、見える海との高度感が心理的にプレッシャーをかける。あぁ〜、怖い!それでも西壁よりはましか。
 Mさんの登攀の様子。

 フェルMチームはダイレクトにあがっていった。Tさんと僕は写真の左手から廻り込むルート。
 下の写真は、中リスの頭でロープをコントロールするフェルさんだ。 
ついで、ダブルバンドへ移る。ここも全員ザックを担ぎ攀る。
ここでは、ぼくのロープの整理の仕方がまずく、絡んでしまう。Tさんがいらっとしながら(ーー;)、50mしごきなおす。(すんません!)

 ぼくたちはノーマルルートを攀る。深い溝が右斜めに続いていきこれに沿って攀っていくのだか、思っていたよりは攀りずらい箇所もある。かさばったザックが岩とこすれあったりする。
 フェルさんたちは、一つしたの水平バンドから攀ったということて、少し嫌らしいのぼりだったそうだ。

 そして、いよいよ奥リスだ。ここでMさんが懸垂下降を始めて練習するのだ。
しかし、その写真はないのでまずTさんの攀る姿。Tさんはリードも含めて二度攀る。

 ついで、Mさんが攀る。

 ここのノーマルはホールドもあるし登りやすい。核心部についても、前回までは左側にホールドを求めていたのだが、クラックをうまく使うことにより問題なく攀れることがわかった。これもフェルさんのアドバイスによるものだ。

 かくして、Tさんは目標どおり、3級ルートをすべてリードすることができ、Mさんは初岩にもかかわらず、4級ルートも問題なくあがってしまった。若いってすばらしい・・・な。
 ぼくもとりあえずは初期の目標を達成したのだろう。
 さて、今後もぼくは3級ルートばかり挑戦することにしょう。フェルさんは、東赤岩の不動のノーマルも易しいから大丈夫、とは言っているが、多分ぼくに向けての言葉ではないだろう。
                               (了)


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