小樽赤岩〜奥チムニー

〜だんだん難しくなる〜

平成19年9月23日  同行者: BCC フェルさん、TUBO田さん
 今年、何度目の赤岩であろうか。今回はフェルさんとTUBO田さん、そして僕の三人で行ってきた。
特にTUBO田さんの初リード訓練の内容もあり、簡単なルートを攀るだけのいつもとは違う。
 
 多くの岳人たちはまだ沢に行っているのか、赤岩は静かな佇まいを見せている。最初に奥チムニーの奥フェイスルートに向かう。
 奥フェイスは、岩の直上ルートとノーマルルートがある。ここの岩そのものは高さ十数メートルはあるのだが、高さ6mのところに終了点がある。直上ルートは細かいスタンスとホールドしかなく難しい。5級+から6級のところだ。一方、ノーマルルートは左斜めに上がって、それから右に折り返すことになるのだが、5級ぐらいと聞く。しかし、ここもなかなかに難しそうだ。
 
 まずは、直上ルートに挑む。細かいスタンスにのれない。微妙なホールドをつかめない。ビレイをしているTUBO田さんにテンションをかけてもらいながら、かつ、右側の大きなガバを掴みつつやっと終了点まであがる。苦労した。
 フェルさんとTUBO田さんは何も苦労なく攀る。経験、技術の差か・・・。

 ついで、ノーマルルート。ここも左上し、そこから右におりかえすところのホールドがなく苦労する。いや、正しくいえば、小さなホールド、荷重分散による足の使い方ができていないのだ。
 下の写真はTUBO田さんが攀る姿である。


 左は僕が攀るところである。
 このときに、赤岩の主であるN崎さんがちょうど通りかかり、馴染みのフェルさんと話たあと、僕にアドバイスしてくれた。
 足の使いかた、小さなスタンスへのること。
 僕の場合、まだまだ、手で攀ることを考えており、しかし、本当は足で攀るようにならなければならないこと・・・。
 昔のクライマーは登山靴で登っていたことを話しされた。

 アドバイスの内容については、フェルさんのそれと全く同じ内容だった。
やはり、フェルさんの師匠の師匠だ。

 このルートは三度挑戦し、二度目は攀れなかったのだ。そのとき履いていた靴はアプローチシューズであり、三度目はクライミングシューズで攀ることができたのだが、N崎さんの登山靴の話を聞いてから、靴の所為で攀れなかった、という言い訳をすることはできないと考えた。
 とりあえずは、奥フェイスの5級ルートを攀ることができたのだが、新しい課題が見えてきた。

 ここから、奥リスに移動することになった。が、途中にファイヤーマンの壁がある。そこで、フェルさんは立ち止った。
 「火の見櫓」を登っていこう、と言う。

 リードはむろんフェルさんだ。

 それほど攀りずらいところではないように見えたが、上のトラバースするところの岩は浮いているようで少し気味が悪いとフェルさんは言っていた。
 セカンドに僕が攀る。それほど難しいとは感じない。これも先ほどの難しいルートを攀ったせいだろうか。終了点から真下を見る。少し紅葉が始まってきているようで美しい。聞くところによると、ここからの眺望は人気があるそうだ。




 ついで、TUBO田さんもスルスルと攀り、奥リスへと移動する。

 ここでは、いよいよ、TUBO田さんの初リード訓練となる。
フェルさんから、アドバイスをもらい、ノーマルに取り付く。


 初リードは相当に緊張するのではないかと思う。でも、リードできるようになるということは、本物のクライマーが誕生したということだと思う。ぼくの場合はまだまだ先のことだ。2年後くらいを目指している。
 まず、僕の場合はちゃんと攀れること。そして、自己ビレイや支点のつくりかたやもろもろの手続きやシステムをしっかりと理解し、実践できることが必要なんだと思う。 (了)


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