小樽赤岩
〜奥リスとトリコニーダイレクト〜

平成19年9月30日  同行者: BCCメンバー
 僕の属するやまびこは9月29日に赤岩訓練の予定だった。それで、会のO澤さんを車に乗せて国道36号線を走り出すと、ほどなくフェルさんから連絡があった。聞くところによると小樽赤岩周辺は朝の7時半から豪雨だそうである。その雨は30分以上たってもやまないというのだ。これでは訓練は不可能だ。すぐ、YAさんに連絡をとり、その日の訓練は中止となった。

 BCCでは29日から30日と赤岩での泊まりこみの合宿の予定だった。当初僕は29日に会の訓練、そして、30日にはBCCの訓練に合流する計画だった。
 やまびこでは29日に訓練できなかったメンバーが30日に企画された訓練に一緒になるということで、そうなると訓練を受ける人数もかなり多くなる。クライミングでは、一人のコーチに教えを受けることのできる人数は限られてくる。そのため、30日についてはBCCの訓練に参加した。

 当日は天気もすっかり回復し秋の澄みきった青空がのぞいていた。赤岩も秋の装いをはじめており、紅葉も少しずつ広がっていた。



 今回の訓練には赤岩が始めての人もいる。KAKUTA夫妻もそうである。とはいっても、沢はganさんたちと共に歩き、スキーは超一流の腕前であるお二人からすれば奥リスのノーマルなら全然問題はないのではないかと思っていた。
 ちなみに、9月はじめにやまびこメンバーと共に富良野岳〜三峰山沢を遡行したとき、後ろから追いついてきて、二股から声をかけてくれたパーテイのなかにこの夫妻がいた。そのとき、僕たちは左股をかなり登っていたため声は聞こえど何を言っているのかわからなかった。かなり離れていたからだ。
 このYAMAUCHI〜KAKUTAパーティは右股を選び、富良野岳ピーク直下に出るみちを選択した。
 下山のときは奥さんと僕たちのパーテイは一緒に夏道を降りた。

 やはり、このKAKUTA夫妻にとって奥リスノーマルは簡単すぎたようだった。





 難なく登ってしまった二人は、僕が登ったあとにさりげなく懸垂で降りてしまい、隣のフランケに挑戦した。このフランケ(5級)もクリアーして、その後は赤岩周遊散歩に向かったのである。

 このフランケに僕も初めて攀る。ホールドは少ないが、要所要所にはあるようだ。アプローチシューズでどこまでできるかという関心もあったためこれで登ってみる。
 ムーブがすんなりとうまくいき、終了点まで行くことができた。
 ついで、T野さんも攀る。余裕があるせいか、岩を押し開いて、中の様子を見ようとしている雰囲気が伝わってくる(@_@;)



 ひととおり登ったあと、昼食にする。さすがに、この奥リスは人気が高い。百松の会や学生も来ている。そのうちに、MORIYAMAさんも現れる。先週もきていた。
 わがやまびこパーテイは東チムニーなのだろうか。ここ奥リスの状況を携帯で連絡する。
 なにしろ、朝の駐車場にはたくさんの車が来ていた。道路の下にまで停めていたほどだ。

 昼からはトリコニー・ダイレクトに行くことになった。前回攀ることのできなかったルートだ。

 トリコニーの頭からの景色も素適だ。海の蒼さが目に沁みる。
 ここではほとんど写真を撮れなかったのでSAKANOさんのダイレクトの核心部を越えるところをまず。



 ついで、MASUI青年の初リード姿をお見せしょう。


 ぼくはといえば、一回目はワンテンションでなんとか攀ることができ、二回目はしっかりとテンションかけてもらって攀った。もう一息かもしれない。
 トリコニーから見た東チムニーとピナクルが鮮やかに映えている。

                               (了)


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