小樽赤岩(1)

〜岩登り訓練〜

平成18年6月16日  同行者: 札幌やまびこ山友会 多数
 小樽赤岩での訓練はこれからも果てしなく続く((^^♪)事だから、あえて載せるまでもないのだけど、まぁ、今回の訓練により、多少やる気になったこともありその記念として書いてみることにした。
 かなりしばらく前のことであるが、テレビ番組でたしか、うっちゃんなんちゃんの番組だったと思うが岩の登攀や懸垂下降をとりあげていたことがあった。そんな高いところから降りるなんてとんでもないと思っていたのだが、まさか自分もそうするとは思いもかけなかった。

 赤岩には何回か来ているが、やまびこでは二回目の訓練だ。僕はクライミングには向いていないと思っていたので、ほとんど関心はなかったといっていい。そもそも高いところは大の苦手である。だから、これまでは攀るというよりは触るだけで充分だった。

 朝7時に赤岩峠に着く。と、なんと友人のフェルさんとT野さんが来ているではないか!昨日、室内のクライミングジムで顔を合わしたときは、ゆっくり来るという話だったのにこれは如何に。やまびこの面々も数人来ている。
 フェルさんチームはいい場所を確保したいと先に出発していった。

 まず、中リスのチムニーに向かう。3級のルートということであり、傾斜もきつくなくこれは問題ないだろうと考える。ホールドもたくさんありそうで難しいところはなさそうだ。さすが3級だ(^^♪。初心者の僕にはぴったりのルート。
 ここでは3本登った。最初の2本はラストでいわばヌンチャクの回収をしながらだ。もちろん、片手ですべてやらなければならない。3本目はセカンドで登る。

 自分が登っているところはさすがに写せないので、指導者のオッキーさんとY・Tさんの写真を載せよう。


 そう、このホームページとリンクしている「沖縄移住計画」のオッキーさんはぼくの”鬼の”指導教官なのだ。また、Y・Tさんも「北海道の山と谷」に執筆している素晴らしい技術と経験を持っている指導者である。

 ここが終わった時点で、こういうクライミングばかりならいいな♪〜と浮かれていた。カメラで風景なんぞを撮っていた。

 ここから、奥リスに移動する。
 一本目はノーマルルートの右隣のジェードルに挑む。しかし、だ。あと2mほどで辿りつくというところで、ホールドが見当たらない(~_~;)。あっても細かすぎて頼りない(ぼくの場合は)。左手も痺れてきて、残念ながら降りた。
 次はノーマルに取り付く。ここは楽勝。
 オッキーさんが再度ジェードルやってみないかと言う。ぼくもだめかもしれないがやるだけやってみようと思い、岩にとりつく。先ほどよりわずかながら左手をあがる。この方が断然登りやすい。行き詰ったところも手頃なホールドを見つけることが出来、あとは難なくあがることができた。
 同じルートをY・Tさんが攀る。逆光でうまく写っていないが・・・。
さすがに、さらりと登っていく。
 左手のザイルがあるルートがノーマルのルートだ。どちらも4級ということだ。

 さて、とにかくも両方攀ることができて僕もすっかり安心していしまった。
 おまけにオッキーさんが、これで今日の課題はクリアーしたね、と言っていたので、ぼくとしては後はのんびりと先輩クライマーの攀る姿を拝見していようと虫のいいことを考えていた。しかし、世の中、やっぱり甘くはないもんだ。
 
 昼食を終わってから、幾つかの班にわかれるという。他人事のように聞いていた僕に「JさんとTさんと組むように」とお達しがあった。
 「どこへ行くの?」と聴くとJさん曰く「西壁・・・3ピッチ」
「!!」

 はやい話、1ピッチを15mとすると、×3で、つまり約40〜50mの岩登りということなのだ。

 運命をJ女史とT女史に託す、ということになったのだ。
 もっとも、その二人にとってみれば、「大丈夫かいな?この中年おじさんは・・・」と思っていたのかもしれない。定かではない(@_@;)

 やはり、高かった。1ピッチ目でビレイをとってもさすがに海をまともに見ることはできなかった。2ピッチ目になると流石にふんぎりがついた。ここからは降りるわけにはいかない。攀るしかないのだ。
 海は青かった・・・。月並みだね。いく艘ものヨットがこちらのこの心境を知ってか知らずか漂っている。
3ピッチ目はすんなりいった。というか、脱出速度だ。

 最後は懸垂下降で降りる。これまた、結構な「距離」だった。
やはり、クライミングには懲りた。ただ、カラピナ類はもう少し増やさねばと考えている。(了)


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