日勝ピークから沙流岳

〜快適な稜線歩きとゲレンデ〜

平成18年4月29日 当日夜剣小屋泊 同行者: 札幌やまびこ山友会 多数
 日勝峠のトンネルの上には通称日勝ピークと呼ばれる1445m峰がある。この山の高さからいっても、眺望の素晴らしさからいっても、山の名前があってもしかるべきなのだが、何故か名前がない。そのため、日勝ピークと呼んでいるのである。
 この山はその斜面のすばらしさから山スキー愛好者にも人気がある。適度な傾斜のそして幅の広い巨大なゲレンデが広がっているからである。5月にもなるとスキーを担いで登るスキーヤーもいるぐらいで多くの人が賑わっているのだ。
 この日勝ピークから稜線づたいに南西の方向に進むと沙流岳がある。この山もスキーにはうってつけの斜面がある。

 平成18年の4月の末に山岳会のメンバーで日勝ピークから沙流岳を歩いた。ちなみに、その夜は剣小屋で泊まり翌日は日勝峠のトンネルの北側〜熊見山から労山熊見山の稜線を歩いた。

 日勝ピークは日勝峠のトンネル横の駐車場横から尾根にとりつくことができるので、とても登りやすい山である。広いゲレンデ斜面をひたすら上に登っていくだけで、ピークに達することができる山だ。もちろん、これは3月末以降の話で厳冬期はひたすらに寒く、風も強いので油断できない山なのだ。
 
 ぼくたち山岳会のメンバーはトンネル横の尾根取りつきからピークまでほとんど一直線に登った。上の方はかなり急斜面になるので、この斜面が苦手という人は十勝側に廻り込むように登ると急斜面を回避できる。ほぼ一時間の歩きでピークに到達できる。
 天気が良ければ登るにつれて、大展望が開けてくるのがわかるだろう。遠くは羊蹄から、大雪、芦別から夕張岳方面、ウペペサンケからニペソツそして日高の山と360度すべてが山なのだ。

 下はトマムそして双珠別岳の巾の広い稜線、そして、遠くに・・・


 ニペソツにウペペサンケが。




 北日高の山・・・


 ここでしばらく休憩ののち沙流岳に向かった。しかし、筆者、ここから沙流岳までの写真を撮ることを忘れていた(~_~;)。しかし、ここから沙流岳のみちもすこぶる快適な稜線歩きであることを申し上げておこう。
 沙流岳のピークからの眺望もすばらしいものがある。特に北日高の眺めがいい。
 この日はなんとスノーシュのグループも沙流岳にきていた。以前はマイナーな山であったこの山もだんだんとメジャーな山に変わってきている。たしかに、日高の山のなかでは歩きやすい山なのだ。難しさもない。春の日差しのなかの稜線歩きはとても気持ちがいいものだ。

 沙流岳の帰り道も登りかえしがあるが、さきほどの日勝ピークから滑り降りることもあってそれほど時間はかからない。当会の会長は5分で滑り降りている。ぼくの場合は途中で2度転倒した。転倒の原因を調べてみると、ビィンディングの固定の仕方を間違っていて、ターンするたびにこれがはずれたために転がってしまったのだった。これ以降はこういう初歩的なミスはしないことにした。怪我の要因になってしまう。(了)


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