ひとり言

2004/04

去年の最後の書き込みからはや一年。一年って早いですねー!
カラーの装具について考えて見ました。

下腿骨々折のお子さんに製作したものです。

装着者の意見としては初めて付けた物なので、普通はどんな色の装具が製作されているのか分らないし特に「可もなく不可もなく」という印象。

処方医師、病院スタッフには良い装具を作ってもらったねと、まずまずの評判。

脳卒中 片麻痺の方に製作した装具です。

ご本人が大変ピンクが好きな方で喜んで頂けました。

病院スタッフにも普段、白の装具ばかり見ているので斬新に写ったようです。まずまずの評価です。

その他何色か製作してみましたが、印象としては治療用装具として使用する場合、数ヶ月という使用期限があるので受け入れ側にチャレンジ精神?があるのである程度は受容して頂けました。
更生装具として使用する場合使用期間が無期限のためなるべく目立たない色を希望される方が多かったようです。たとえば男性から「黒の靴下を履くので装具もベルトを含め真っ黒にしてほしい」など、これはカラー装具になりますね。
大多数が今現在の白の装具を希望されます。リハ室で皆が白の装具を履いているから自分も同じ色がいいというのが理由と思われますが。地域差もあると思いますが自分だったら何色を選ぶんでしょうか?

2004/05

カラーの装具について その2  
何年かに渡りお話を伺える方に装具の色について質問させて頂いてきました。
 
一番多かったのが茶色。茶色といっても薄いもの濃いもの色々ありますが、こげ茶色です。その理由としてお話を伺った人がはいている靴に理由がありました。皆さんパートナーシューズ(ご存知でしょうリハビリルームでよく見かけるあの布製の靴)これと同色という人が圧倒的に多かったですね。

二番目に多かったのが。上記の理由によります。(2004/04)

ほかに青・黄・ピンクなど製作しましたが、もちろん本人の希望もありましたが、製作者側で勧めたのも事実としてありました。

上肢装具をで製作したことがありますが、これはユニフォーム(野球)のアンダーシャツと同色ということで、これも目立たないことが目的の選択でした。

何年か前に膝サポーターに色を付けた物がありましたが、ドクター・製作者サイドで色付を勧めても肌色をという人が多かったです。老若男女問わずとしてです。今現在色付のサポーターがどれだけ流通しているのでしょうか?スポーツ選手の場合装具は目立ったほうがファッショナブルと思っている時期もありましたが、ここで考えてください。自分の弱点を他の競技者に見せてしまうのです。これも目立たなければ弱点も隠せるという発想からです。

片麻痺の方に装具を処方する場合、ドクター・セラピストが正常歩行に近ずけるようにセラピーを行います。歩容の改善を目的としている場合、「ズボンを上から履けば装具を付けているのは分りませんよ」こんな話よく聞きますよね。やはり装具は目立たないほうがベストなんでしょうか?
装具=障害。と思われている方が多いように思います。障害はなるべく隠したい。人に知られたくない。どんなに綺麗に歩いても装具を装着していることを人には知られたくないと思われているようです。

装具装着者に色の選択をして貰うのは良いと思いますが製作者サイドの自己満足に終わらないように注意しないといけないと思います。

2004/09

感動のオリンピックも閉会していよいよパラリンピックの開催です。

パラリンピック・自転車競技の日本代表に選ばれた佐久間 明夫さん(52)

機能障害1クラスで「入賞を目指す」と言っていましたが、ぜひメダルを獲得してもらいたいものです。

早川義肢製作所スタッフ一同は佐久間 明夫さんを応援しています。

2004/10

パラリンピックも閉会しました。

佐久間さんは、入賞はできませんでしたが日本記録を更新しました。立派なことだと思います。
先日、製作所に顔を見せに来てくれました。パラリンピックの話を聞かせてもらい感心するやら笑っちゃうやら、北京を目指すと言っていました。脱帽。さらなる挑戦が始まります。頑張ってください。

臨床実習生のDさん、お疲れ様でした。来春は義肢装具士としていよいよ船出です。思いっきり頑張ってください。

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