当山の宝物殿には花喜山浄光寺当時の仏さまがお祀りされています。正面は聖観世音菩薩、脇仏は持国天・多聞天でいずれも鎌倉時代の作です。このうち持国天・多聞天はいずれも四天王の一つで、東方・北方の守護神であり大正十二年、国の重要文化財に指定されました。もともと彩色してあり、もようも僅かに残っています。持国天の体内に「正安三年(1301年)正月二十五日 隆円」と銘があり、彫刻史上貴重な仏像であります。