雲は一緒に雲になる

空と雲


 高原の空に夏雲が背伸びをしていました。ひとつとして同じ形がない雲。熱い空気と冷たい空気のやりとりの中で、上昇気流に身を任せる雲のやわらかさは格別です。

 水滴のくせに集まったら大空を目指す。一滴では雲になれるものか?なれないものか?などと議論をすることもなく、今日の大空へと昇る。

 雲は自分達のことをちゃんと知っているのだろうか。もちろん雲などと呼ばれていることは知らないだろう。

 自分がただ水の一滴であることを良しとし、それ以上であろうとせずに大きな意志にゆだねるとき、上昇気流が彼を巻き上げる。

 そして気がつけば風が集めてくれた仲間達がゆっくりと周りを取り囲む。誰が真中でもなく、誰がはずれでもなく、雲はみんなで雲になる。 雲は一緒に雲になる。

眩しいほどの雲


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