痛みの兄弟




 年末の香港に続いて年始はシドニーでございます。久しぶりに赤道を越えまして、初めてのオーストラリアへの旅。
 今回は私の「痛みの兄弟」である、トニーウッズ宣教師からの依頼で出かけることになりました。まずは「痛みの兄弟」って何?ということで説明をしますと、実は私も彼も子供を病で天国へ送っ経験があり、彼の口からある日「私達は痛みの兄弟ですね」という言葉が出てきたわけです。その「痛みの兄弟」の招きに応える形での今回の旅。久しぶりの再会を楽しみに出かけました。

 この度も妻も一緒にお招きをいただいたので経費節減のため、シドニー直行便はあきらめて、ソウル経由に決定。まずは1月3日、成田。ソウルが大雪でスケジュールが乱れているとのことで、ひとつ速い便に乗り換えソウルに。初めてのインチョン国際空港は巨大な空港でした。


インチョン国際空港

  ただ寒さが伝われば・・・



 約1時間遅れでインチョンを出発。もちろん待ち時間には冷麺なんぞを食しました。機内は満席。さあ10時間以上の空の旅です。機内食にビビンパが登場。後で聞いた話ですが、大韓航空は食事が美味しいので有名なんだそうです。確かに美味しかった。
 妻は「映画を見る」と宣言し、なかなかの勢い。僕は1本目の途中で眠ってしまいました。

 目がさめるとニューギニアの上空。まもなくオーストラリアに入ります。それからさらに3時間しないとシドニーには着きません。大きい国です。
 
日の出を撮ろうと思い立ち、窓のシェードを開けましたが、外はまだ真っ暗。時計は朝の6時でしたが、時差を越えて飛ぶ飛行機の中は別な時間が流れています。ン!仮の時間かな?

 飛行機が飛んでいる場所の時間をピンポイントで表示する時計があれば面白いのに。東へ行くときは早く進み、日付変更線を越えると24時間戻るとか、面白くない?


日の出を拝みはしませんが
地球の営みってすごいよ
毎日これだもの



 さて空港でウッズ夫妻と会い、シドニー市内へ向かう。以外に緑が多い。市内には美しい建物があり、第1印象は良好。

 早速夜にコンサートがあるのでホテルでひと眠りすることに。しかしチェックインには少し早かったので、昼食を。


妻のパンケーキ
ああおいしそう



 午後はひと眠りして、夕方からのコンサート終了。通訳をしていただきながらのMC。大分慣れてはきていますが、やっぱり苦手。通訳をしていただいている間に、話の中身を忘れそう。


僕の前に痛みの兄弟が歌う



 コンサートを終えてホテルに帰り、すぐに近くを探検に。海が近かったのでそちらのほうに恐る恐る行ってみると、そこはダーリングハーバーという観光スポット。たくさんレストランがあり大勢の人が食事中。私達もちょっと食べようということになり、自分達で注文。英語を話せない私達が脳をフル回転しての注文。なんとか成功。といってもベイサイドコンポとかいうハンバーガーを注文。「飲み物はそこの冷蔵庫を開けて好きなものをとってきてください」というフレーズが一瞬理解できずにフリーズ。港の夜景を見ながらのこのハンバーガー。めちゃくちゃ美味しかったですよ。本当に。


これはホテルの窓から見た
昼間のダーリングハーバー



 さて翌日は日曜日。礼拝の中でも歌います。この時は由美子と二人での夫婦(めおと)プロジェクト(ペトラストリート内部ではこう呼ばれている)。「あなたがそこにいて」なんかも歌います。私達の時間が終わり、礼拝の最後。「お二人は座っていてください」と促される中、会衆が全員立ち上り、私達のために、「GOD BLESS YOU」を歌ってくださったのです。たぶん一生忘れません。


礼拝前の教会



 このシドニーには今世界から注目されている教会があります。ヒルソングチャーチといい、新しい賛美歌を産み続けています。夜のスケジュールが空いていたので礼拝に出席してみることにしました。

 その教会はシドニーの郊外の、日本でいう新興住宅地のエリアにありました。



ヒルソング教会

コンサート会場のようです



 この日はほどよい疲れと充実感の中でホテルへ帰り、熟睡。さあ月曜と火曜はお休みです。

 というわけでここからはお休みモードに入ります。まずはシドニー市内を二人でぶらぶら。


有名デパートの中

綺麗なモザイク



 午後はシドニー湾をクルージング。いいでしょう。よく考えたらクルージングは初めてかもしれません。


シドニーブリッジをくぐる

足を投げ出して久しぶりの休息
 休足?



 一時間半ぐらいだからデッキにいようときめて、ご覧の通りお足を投げ出してくつろぎました。まず最初はシドニーオリンピックのマラソンコースでもあったシドニーブリッジをくぐります。この橋のてっぺんまでゆくツアーというのもあるそうで、橋げたのてっぺんに人影がありました。

 船はまずエンジンで進みます。有名なオペラハウスや由緒ある建物などを見ながら湾の入口のほうに向かってゆきます。1時間ほどして船の向きを反対にするとスルスルと大きな帆がひらきました。エンジンが止まり風の音だけしかしません。それも耳をかすかに撫でる風です。風の速さで進むってなんて贅沢なんでしょう。風を切ることは日常の中にありますが、風に押されて進む体験は新鮮でした。


♪〜セイリング〜♪



 

右端にオペラハウスが見えています
船上のどこかに妻がいます

ウォリーを探せ?

 

 この日の夜はホームパーティー。時間を忘れて楽しみました。私はバンジョーを見つけて爪弾きます。「じゃじゃ馬億万長者」というテレビ番組の曲に挑戦。


ホームパーティーでデビューした
痛みの兄弟ブラザースバンド



 さて明日もお休み。明日はブルーマウンテンへのツアーです。

 ブルーマウンテンとはシドニーから車で2時間くらいのところにあるグランドキャニオンのような渓谷のこと。ユーカリの木が多く、独特の油が空中に飛散し、空が真っ青に見えるのでブルーマウンテンというそうです。


ブルーマウンテンの中にある
スリーシスターズという有名な岩




こちらは人間のスリーシスターズ

この写真が一番現場の雰囲気をかもし出していました。
下はもちろん絶壁です

このエリア全体をブルーマウンテンといいます



 ブルーマウンテン1日ツアーの最後を飾るのはアレです。それはコ・ア・ラ。私は当初あまり関心を持っていなかったのですが、実際に近くで見るとそれなりの存在感を持っていました。


いい感じのコアラのみなさん



 しかしコアラよりも可愛いともっぱらの評判がウォンバット。動物園でも穴の奥のほうにいることが多くてあまり全身を見ることができないそうです。


これがウォンバット



 二日間のお休みが終わり、最後のスケジュールはカンファレンスです。オーストラリアとニュージーランドで日本人のために働きをしている牧師、宣教師、教会の皆さんが集まって、交流と学びの時間です。私はその中でコンサートと、集まりの中で歌われる賛美歌をリードする役目です。

 クリスチャンの集まりとはいっても固い雰囲気はありません。リラックスして過ごすことができます。

 このごろ私はリラックスすることってとても大事だと考えています。特に歌うとき、人前に立つとき。あれこれ気を回し自分で考えて頑張っている状態は良くないと感じるからです。

 リラックスするためにはそこに至る準備も必要ですし、神様にゆだねる、信頼して臨むという思いがなければできません。自分が頑張ったということで満足するのではなく、その場に生み出されるよいものを一緒に味わいながら、楽しむ。それが重要だと感じるからです。そこに神様からのプレゼントを経験しているからです。いつもそんな心で歌えればよいのですが、まだまだです。この「まだまだです」というあたりがまさに問題です。


記念写真でございます



 オーストラリアには多くの日本人が住んでいますし、旅行者もたくさんいます。特にワーキングホリデーなどで長期滞在をしている人の中には、問題に巻き込まれる人も少なくないようです。そんな日本人のためにクリスチャンのネットワークがあります。淡々とそんな働きに身を投じているこの皆さんが美しく見えました。

 約1週間のシドニー滞在を終えて帰国する日。街の真中にある教会を写しました。

 
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