11章 資金繰り
創業してまもなく「資金繰り」という壁にぶち当たった。
準備金も底をつき、あとは入金を待つのみ!と思った矢先、先方の都合により振込みが遅くなってしまったのだ。
役員だけで仕事をしていたときとは違い、今は従業員がいるので、「ちょっと給料待ってくれな〜い」なんて言葉は冗談でも言う事はできない。
お互い「信用と信頼」を土台として雇用関係を結んだわけだから、役員の給料を削ってでも社員の給料を確保しなければけないのは当然なことなのでしょうけど.......
な〜んてことはどこの経営者でもやっていることなので、別に苦にはなりませんが、しかし、会社間の契約に基ずいて履行して得られるべき神聖なる「金」がいざ、入出金が絡む時期になると、やれ会社の事情だから とかで簡単に変更されてしまうのは辛いものを感じてしまう。
例えば4/1〜4/31まで働いた従業員への給料は5/10に発生するが、取引先からは6/1となる。場合によっては現金ではなく約束手形となることもあるし、振込み期日が翌月7/1、翌々月の8/1となることも考えられない事もない。
あてにしていたお金をいかに工面するのが経営者の手腕だといわれても、無いものは支払う事ができない。
リスク回避のため、借りる必要のないお金をわざわざ銀行から借りるのも、もしもの時のための保険であることはお分かりの事だと思う。取引実績がない会社とはお付き合いしたくないのはわかりますが、しかし現実的には元本には手をつけず、無駄な利息を支払い続けるのはもったいないような気がする。
また引当金の計上や、借入先とのお付き合い、保険契約の終結など、予測のつかない未来への経費を計上するのも、これもまた「むだ」の一言に尽きる。
血液が体内を正しく循環しているときはいいのだが、コレステロ−ルなどで一部の血管が詰まれば、即身体全体に支障をきたらし場合によっては死ぬこともあることを考えれば、決してマイナスの資産ではないとは思うのですが......でもね.......やっぱり.......何か解せない......
サラリ−マンの時ように、決まった期日に給料が振り込まれるという幻想は今は全くなくなった。
|
|