独立への道




12章 
給料日

役員を入れ社員が9名となりました。
第1回目の給料も無事社員全員に支払うことができ、ひとまず一安心と言うところです。
しかし、まだ役員クラスは十分な報酬が得られない状態なので(実際は経費のみ)これから!ってな感じですがね........
あ-半年ただ働きになってもうた! いや将来のため、我慢我慢!ん〜!?
創業間もない小さな会社なので、集って来てくれた社員には本当に感謝しています。
しかし将来役員になってマネ−ジメントにつきたいと思っている人や給料をたくさんもらいたいので期待以上に成果をあげたいと思っている人、自分の実力を思いっきり試したいので頑張りたいと思っている人、などなどポジティブな仕事振りが期待できる入社動機ならいいのですが、なかには適当に仕事をしてそれなりの報酬をもらいながら楽をさせてくれるだろうと思っている人がいたのには正直言ってまいりました。
ただでさえ不景気な世の中だと言うのに、こんな小さな会社、吹けばすぐにでも飛ぶような会社なのですから、一人として愚かなサラリ−マン根性(義務を十分に果たさずして自分の権利を主張する者を意味する)でいては困るのです。
給料以上の働きをもって得た利益を次の事業につながる資金として運用していかなければ行けないのですから(銀行をあてにできない状態なので)、安定期に入るざっと創業3年くらいは全員がそれこそ死に物狂いで頑張ってもらいたいのです。
しかし!!!!! 与えられた目標にはそれほど関心はなく、やれ仕事がきついだとか、めんどくさいだとか、やってられないだとか、雨だから明日休もうかなとか....とにかく自分の仕事のノルマを完遂しようということは、はなから考えていない人がいたとは......がっかりさせられました。
歩合給制など取り入れて成果主義の給料形態にしたいのですが、あまり実績にばかりとらわれて質を落とされても困るので、とりあえず様子を見ることにしました。
経営者というか労務管理という観点から、社員にたいして示せる会社としての誠意とは何かと考えるならば、まず第一に報酬、第二に職場環境、第三に福利厚生の充実と思うのですが、それは仕事の成果に比例することには変わりません。
義務を果たすことが先か権利を得ることが先かといえば、当然義務を果たして権利を得るのが普通なのですが、現実は労動基準法をはじめとした諸法律の庇護の下、特に生産性の低い者が自己弁明のため法律を傘に会社の方針にたてついたり権利を主張しているのをよく見ます。
給料を振り込むたびに公正な報酬とは何かということを考えさせられます。



←前章   HOME   次章→