独立への道




13章 
不況の時こそチャンス!

請負先企業も数社に増え、少しずつですが会社が動き始めてきたように思えます。
まだ、現段階では皆様には具体的なことを報告することはできませんが、例えば、飲料メ−カ、パソコンのパ−ツの卸、自動車部品の製造に関係する会社と取引をしています。
今年の4月で丸1年になりますので、それまでにはなんとか上記の取引先を含めた数社と太いパイプを築き上げ、わが社の足固めをしたいと思っています。
まだ会社を立ち上げて幾年にもならないので、総括をする時期ではないのですが、ちょっと感じたことを述べてみたいと思います。
請負先企業を尋ねてみると、だいたいどの会社も似たような問題を抱えていることが目に付きます。(上記取引先は除く)
それは、口は動くが手足の動かない従業員が多いということです。
口とは、無駄口、理屈、屁理屈のことを言います。
手足とは、労務のこと、つまり労働のことです。
バブル時に甘い経験をした社員が多い会社ほどこのような傾向が顕著に現れています。
過去のよかった時代と現在おかれている状態を比較すると、あまりにも冷遇されているような錯覚を感じてしまっているからなのでしょうか?
とにかくこのような人は、所かまわず、人目はばからず、不平や不満を、よく口走っているのを見かけます。
厳しい言い方かもしれませんが、そのような態度を改めることができない、または現在の厳しい状況を認識できない人はいずれその職場から淘汰されてしまうでしょう!
ネガティブな言動は、人と人との関係を分裂し調和を乱すだけで、けっしてプラスに働くことはありません。
このような人たちがいると、職場全体が弛んでしまい、まじめに努力して働こうとするものの気持ちを萎えさせてしまう結果となります。
このような悪い職場環境になってしまえば、当然、生産性は落ちるでしょう!
会社は生き物です。
ちょっとしたことで体調不良を起こしたり元気になったりするものです。
会社という生き物をひとつの体でたとえるなら、脳が経営者、神経が管理職、末端細胞が従業員になるのですが、それぞれが自分勝手な行動をとっていたら組織は破壊されます。
誰が一番優秀なのかではなく、それぞれが己の役割分担を真剣に考えて一生懸命働いたなら、自然に健康体になっていくのではと思っています。一種の自然治癒力みたいなもの......
だからこそ、今一番重要なのは、過去と比較して自分を卑下したり哀れに思ったり憤りを感じたりするのではなく、今の状況を正しく受け入れ又は認識して、これから目標に向かって再スタ−トするんだという気持ちを持ち続けることなのだと思います。
正直言って、不満を抱きつつ後退する者3割、現状維持を望む他力本願者5割、厳しい現実を積極的に切り開こうとする者2割といったところでしょうか?
この計算で行くと8割の人は環境に流されて生きていることになるので、このような周りの悪しき環境に同調せずにこつこつと働いたなら、自ずと結果は浮き彫りになることでしょう!
例えば、同僚や上司からの信頼を勝ち取り責任のあるやりがいのある仕事に回されるとか.......
だからこそ、不況時は健全な心構えを持つ人が、人より一歩、前進することが容易になるのです。
つまりチャンスなのです!
不況時は正常なポジティブな考えを持っている人か、特殊な技術を持っている人が浮かばれる世の中なのです。
ただし気をつけなければいけない点があります。
それは、まじめにやろうとすると必ず揚げ足を取る人が出てきます。
まあ、そのような人が周りから出てこないと”うそ”になるのですが、そのような人が激しい行動をとればとるほど、チャンスのときなのです。
「なにひとりだけまじめになっちゃってバカみたい」とか「お高く気取っちゃって、お前は先生か?」など言われることもあるでしょうが、そのような言葉を真に受けて自分の気持ちがふらふらしていると、彼らは揺さぶりをかけて落としにかかりに来ます。
彼らは、自分と同じような仲間がいなくなることを恐れている寂しい人なのです。
抵抗する勢力が衰えてくれば、当然全体に与える影響力は落ちてきますから、自分の置かれている位置が不安定になりますよね!
彼らは自分の立場を脅かす存在が目障りになってくるので必死に抵抗したりちょっかいを出したりしてくるのです。
しかし、そのような行動をとればとるほど、周りから見れば愚かな行為のように見えてきます。
少なくても、このような人たちと同類だと思われたくないとか、そこまでするのはやりすぎじゃん!と同情する輩がでても不思議ではありません。
そしてそのような状況がしばらく続くと、その周りで静観していた一部の真面目な人が味方についてくるのです。
一人、二人、三人と.........
情勢が逆転すれば、反対していた者が自らの愚かさを悔いて気持ちを改めるようになるか、それとも自分の考えを曲げたくないので職場から去るなどの行動をとるようになると思います。
そのようになって、はじめて職場がよい方向に変わっていく素地ができるはずです。
反対者が怖いのではなく、自分の気持ちが変わってしまうことが一番怖いのです。

この平成大不況は、バブリ−で踊った人を整理する良い時期なのかもしれません。



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