生きていく上で、絶対避けられないことがある
この項目は「人生に逃げ場はない」と、ほぼ同じようなことです。 ここではもっと具体的に考えてみたいと思います。 私たちが陥りやすい過ちのひとつに、人生で一見マイナスと思われることは、避けることができると思い込んでしまうことがあるのではないでしょうか。 だれでも嫌なこと、不幸なこと、つらいこと、悩みなどに遭わない方がいいと思っていますが、現実にはそのようなことを避けて生きることはできないのです。 自分の注意と努力でそのようなことに出会う確率を幾分かは低くすることは可能ですが、それでも悩みや苦しみをなくすことはできないのです。 お釈迦様がいう「人生は苦である」、すなわち「人生は自分の思い通りにはならない」のが真実なのです。
具体的になにが避けて通られるのか、なにが避けて通れないのかは、その人のおかれた境遇や考え方によっても違ってきますが、以下のようなことはだれもが避けて通れないことではないでしょうか。 以下はあくまでも参考であって、避けて通れないことはまだまだあるはずです。
自分が強くなるためには挫折は避けられない | |
人間はひとりでは生きていけない | |
争いごとは避けられない | |
失敗は避けられない | |
最善策をとらなければならないと思うとなにもできなくなる | |
八方美人になれば自分が苦しむ | |
自己主張できなければ自分が苦しむ | |
比較するから苦しみが生じる | |
自分の責任範囲を明確にする | |
過去にこだわりすぎると先が見えなくなる | |
自分を責めてはいけない | |
自分の身は自分で守るしかない | |
経験が自分をつくりあげる | |
感情のはけ口を持っているか | |
しあわせは遠くに求めてはいけない | |
人生の問題はどう解決するかより、どう対処するかが重要である | |
相手を恨めば自分が苦しむ | |
自分の思うように生きたくても生きられない | |
自分でどうすることもできない、もうひとりの自分がいる | |
自信がなければ生きることはつらくなる | |
最期のよりどころは自分しかいない | |
苦しいときに逃げるから、生きることはますますつらくなる | |
人生に波風のおきるのは防ぎようがない | |
自分が傷つかないでは生きられない | |
人生に無駄(?)はつきもの | |
自分を否定している限り、なにも解決しない | |
待っていてはなにもはじまらない | |
自分が変われば相手も変わる |
まだまだ揚げることができますが、この辺で止めておきます。
私の言いたいことは、生きていくうえで避けられないことを避けようとして、よけいな苦労をしていないかということです。 生きていくうえで避けられるのはどんなことか、避けられないのはどんなことかを見極めることは非常に重要なことだと思います。
私の周りを見渡しても、避けられないことを避けようとして、よけいな苦労を背負い込んでいる人も多いように見受けられます。 かつての私も、そんな一人でした。 いまでも、そうかも知れませんが。 人生には避けられないことがあるのだと分かれば、きっと気の持ち方も変わってくると思います。 人生においてマイナスなことを避けられないのはつらいことですが、そのマイナス面をどう考えるかによって人生はどのようにでも変わると思います。 マイナス面を単にマイナスなこととして受け取るのか、それともなぜマイナスなことが自分の身に起きたのかを考えて、マイナスをプラスに転嫁するということです。
生きていくうえで避けられないことと対峙することはつらいことですが、それを避ければ結果的にはもっとつらい目に遭わなければならないのです。 つらい目に遭わなければならないと言うより、正確に言えば「いまよりもっとつらい目に遭う確率が高くなる」ということです。 いまつらいからといって逃げ回っていても、生きることが楽になることはないのです。 このことだけは、記憶にとどめて置いて欲しいのです。 これが私のホームページの主題にもなっているのですから。
どうにもならないことをどうにかしようとしているから、生きることがますますつらくなるのではないでしょうか。 これに関連したページとしては、「どうにもならないことには耐えられる」を参考にしてください。
生きていく限りは、絶対に避けられないことがあると理解でき、そしてそれを納得できれば、生きていくことのなかで悩みや苦しみは劇的に減らすことができると信じています。
ある意味では、「生きていく限り避けられないことがあるのなら、そのことを受け入れる」という開き直りの精神が必要になるのです。