自分を好きになろうとしても、それだけでは好きになれない

 「どうしても自分を好きになれない。 どうしたらいいのだろう。」という悩みを持つ人は多いですね。 私も、そんな一人でした。

 自分が悩み、苦しみを抱えてしまうと、どうしても頭の中だけで解決しようとするのが普通ですね。 「ああでもない。 こうでもない。 こうなったらどうしよう。」などと、起きるか起きないか分からないことを考え、堂々巡りをしてしまいます。 そして出口を見失ってしまうのです。 そして、最後に出す結論は否定的なことになることが多いのです。 たとえ、肯定的な決断をしても、その決定は十分な準備がなされていないので、失敗に終わることが多くなります。

 「やっぱり、自分はダメなんだ。」と、落ち込む一方になってしまうのです。

 理屈や頭の中で考えただけで自分を好きになることができるのなら、だれも苦労はしません。 自分を好きになるということは、理屈でもないし、頭で考えただけでなれるものではないのです。 理屈ではないことを理屈で解決しようとするから、よけい訳が分からなくなってしまうのだと思っています。

 自分を好きになる方法は、ただひとつだけだと信じます。 それはなにかやってみて達成感を味わうことです。 「こんな自分でもこんなことができたんだ」、「いままではできなかったことをできた」という事実だけが、自分を好きにさせてくれるのです。 いま、自分を好きになれない人、自信のない人が「なんでもいいから、やってみなさい」と言われても、行動に移すことは大変難しいことだと言えます。 なにを、どのような方法でやったらいいか分からないからです。 なにしろ、そのような人にとって一番イヤなことは、失敗して自分がいまよりも傷つくことですから、なにもしないことを選んでしまうのです。 「なにもしなければ、失敗もしない。」と考えるからです。 世間一般の常識では「なにもしなければ、失敗はない」のですが、管理人の考えからすれば、なにもしないことが最大の失敗なのです。

 このことについては、「もっと楽に生きてみないか」に書いてありますが、自分が自信を持てるようになるためには、一時的にせよ、いまよりも傷つくことは避けられないのです。 恐ろしいからといって、現実を直視することから逃げ回っていれば、いつになっても苦しみが続くばかりでなく、もっとつらくなるだけのです。

 繰り返しになりますが、自分を好きになるためにはなにかやってみて失敗や成功を体験して、そのなかで達成感を味わうしかないのです。 そのためには、いまの自分の実力と大きくかけ離れた目標を定めるのではなくて、いまの自分でももう少しだけ努力すれば達成できそうな目標を立てて、地道に努力するしかないのです。 その間にいろいろな失敗も経験するでしょうが、それは避けられないことであり、すべての人に共通することですから。

 このようにして努力しながら、目標を少しずつ大きくしていけばいいのです。 自信がなく自分を好きになれない人ほど、いきなり大きな目標を立てて、周囲の人を見返そうとしますが、それは自殺行為に等しいことです。 このようなことは、自分の経験を通して身につけていくしかないことなのです。

 「千里の道も一歩から」と言うように、はじめは小さな目標を達成し、そぎにはもう少しだけ大きな目標を設定する。 これを繰り返すしかないのです。 そうしているうちに、ある日突然自分が変わってきたことに気づくはずです。 達成感、、感動を味わうことなしに、自分を好きにはなれないのです。

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