心の負担を減らすには

 だれにでも、心に重くのしかかっていることがあると思います。 ただし、いつも心にのしかかっている人と、そうでない人がいます。 そのことが負担になって、いつも気持ちが晴れ晴れとしない日々が続いている人も多いですね。 私自身も、先延ばしの癖がなかなか克服できなくて、いまだに苦労しています。

 心の負担を軽減する唯一の方法は、負担になっていることを片づけるしかないと思います。 問題は、片づけるとはどういうことなのかということです。 (このことに関しては、「もっと楽に生きてみないか」の「ケリをつけるということ」を読んでください。) 人間だれしも、自分の好きなことや片づけやすいことから片づけようとします。 それでも気の進まないことが残り、いつも心にのしかかってくるのです。 どんなに好きなことをやっていても、片づけても、残っていることがあると気が晴れ晴れしないのです。 このことは、私はイヤというほど経験してきましたから、自信を持って言えます。 こんなことに自信を持つなんて、自慢にもなりませんけれども。

 まずものごとに優先順位をつけて、そのうえで自分の気の進まないことから片づけていくことが、生きることを楽にしてくれると言えます。 ものごとを解決する、かたづけるということは本当に解決できればいいのですが、自分がどんなに努力しても解決できない(たとえば、相手の協力が必要なのに協力をもらえない)ということも少なくないのです。 そんなときの解決策とは、やれるだけやったら、その後は諦めることです。 それ以外に、やりようがないからです。 やりようのないことまで悶々と悩むから、ほかのこともマイナス思考になってしまうのだと言えます。

 心の負担を減らすことは、「ケリをつける」ことと同じことです。 ケリをつけることができないことをどんなに努力しても、心の負担になるだけです。 「やるだけやった」と自分に自信を持って言えたなら、そのあとのことは心配してもどうにもならないのです。 やれるだけやったら、「運を天に任せる」しかないのです。 

 どれだけやったら自分は諦めるのかのルールさえ決めることができれば、そんなに悩むことはなくなると思います。 そのとき大切なことは、他人の目や顔色を気にしてはならないということです。 他人の目や顔色を気にしていたら、ケリをつけることなどできなくなりますから。

 自信のない人ほど、他人の目や顔色を気にするものです。 他人の目を気にして行動するから自信を持てない、自信を持てないから他人の目が気になる。 この悪循環を断ち切ることは容易なことではないのですが、いつかはこの悪循環を断ち切らなければならないのです。 こんなときに試されるのが勇気です。

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