現実は最良の教師である

 このこともあたりまえのことなのですが、現実の生活においては忘れやすいことです。 現実は最良の教師、よくも悪くもお手本だから、現実から逃げてはいけないのです。 先生(現実)の言うことを聞かないから、自分はよけい苦労をしなければならなくなるのです。 現実以外に自分に教えてくれるものや人はいないのです。 現実こそがすべてなのです。 

  人間は欲の固まりですから、現実がどうしても悪い手本にしがちだということです。 現実をよい手本とするのも、悪い手本とするのもその人の考え方次第なのです。 きつい言い方だとは承知していますが。 だから「ものは考えよう」ということが大切だと思うのです。

  失敗して痛い目や恥ずかしい目に遭うからこそ、自分は努力する気になれるのです。  そこでやる気がなくなれば、自分がどうにもならなくなり、生きることがつらくなってしまうのです。 現実に立ち向かう勇気が出てくるまで、つらい生き方が続かざるを得ないのです。

  苦しいとき、つらいときには日常生活をはなれたところにしか幸せはないように思いがちですが、それはとんでもない思い違いだと言えます。 現実をはなれて幸せはないのです。 空想に浸った現実離れをした、つかの間の幸せはあるかも知れませんが。 でも、このことに気がつくのは難しいことには違いありません。

  最良の教師(現実)が「教えてあげますよ、いらっしゃい」と、いつも私たちを手招きしているのですね。 謙虚に現実に耳を傾けることが必要だと思います。 最良の教師の言うことを聞こうともしないから、間違って解釈したり、間違ったやり方になってしまうのではないでしょうか。 自己流とか、利己的とかの。

 もっと、現実に耳を傾けて、現実は自分にとってどんな意味があるのかを理解することが必要だと思います。 現実以外に、自分に成長と反省の場を与えてくれるものはないのです。

毎日生活していると、現実にはいやなことが多く(苦しみや悩みが多く)、どうしても現実を否定しがちになってしまいがちですが、見方を変えれば現実だけが自分を成長させたり、萎縮させたりするのです。 現実をどう考えれば、人生にプラスになるのかを考える人になりたいものです。

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