失敗の意味を理解(正確には納得)できれば、生きることが少しは楽になる

 生きていく上で、失敗は避けることができないと口が酸っぱくなるほど言ってきました。 また、その避けることができないことを避けようとしてしまうから、生きることがよけい苦しくなるとも言い続けてきました。

 大切なことは、失敗を避けることではなくて、失敗したらどう考え、どう対処するかだとも言い続けてきました。 ただし、失敗を少なくする努力が必要なことはもちろんですが。 「失敗は成功の母」とも言うように、失敗は自分に足りないものを教えていることになるのですから。 失敗は、一時的には相手や自分を恨んだりすることにもなりますが、長期的にみれば失敗こそが自分を育ててくれるのです。

 この意味を理解し、そして実際の失敗の中でその意味を納得できれば、失敗は成功の原因となるのです。 失敗を相手や環境のせいにばかりしていては、生きることがますますつらくなっていくだけです。 このことを、素直に認められる人と認められない人がいます。 認めることができる人は、失敗を理解し、納得することで、勇気や思いやりのある人間になれると思います。 その結果、生きることが以前に比較して楽になったことに、あとになって気がつくと思います。 失敗したときに気づくということはないと言えます。 

 このようなことは、あとになって問題が解決し、しばらくしたとき、ふと気づく物だと言えます。 それが人間的に成長したと言うことでもあると思っています。

 「この世の中のことは、すべてが相対的だ」ということと考え合わせれば、成功を実感するためには失敗が必要だと言うことも納得してもらえるのではないでしょうか。

 「最大の失敗は、成功したことである」と言えます。 自分が周到な準備もしないで成功すると、自信過剰になり、そして尊大になり、それが大きな失敗に繋がることは人生において珍しいことではないのです。 謙虚さを持ち合わせていなければ、自分の欠点に気づくことはむずかしいのです。

 ここでは、これくらいにしておきます。

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