自分の身は自分で守るしかない

  いまの社会は自分の利益のためには、相手の迷惑などまったく考えない、相手をだますことなどなんとも思わない人々が大勢います。 もちろん大多数の人は、できるだけ相手に迷惑を掛けないようにと考えて、生活しているのはいうまでもありません。 世の中は悪いことはすぐに表沙汰になりますが、いいことは表沙汰になりにくいのです。 他人の悪口や悪事を言い回ることによって、自分の劣等感をわずかの間でも意識しないで済むからです。 このようなことは、本人は意識していない場合がほとんどでしょうが。 だから他人の悪口をいうことは、楽しいことの一つなのです。 他人の欠点をあげつらうことによって、自分が優越感に浸ることができるのです。

 問い。 「あなたは、なにが一番楽しいですか」
 答え。 「他人が失敗して苦しんでいる姿を見ることだ。」

 もちろんこれはブラックユーモアですが、私たちの心の中にはこのような心も存在しているはずです。 ただし、ここで心の成長が止まってしまったらおしまいなことは言うまでもないことですね。 このような心を克服していかなければならないのです。

  未成年者は親が守り、監督指導する義務がありますが、二十歳を過ぎても親が干渉しすぎたり、親の言いなりになっている子供もたくさんいます。 若者の中には、子供がいくつになっても親が守るのが当然だと言わんばかりの人が多いような気がします。 なにしろ多くの親が子供をそんな風に育ててきたのですから、そう思われても当然過ぎるくらい、当然の帰結です。 子供は親を脅せば、親は子供の言いなりになることを知っているのです。 そんな脅しに耐えられない親が多すぎます。 これは親が自分自身を信じられないことと、子供を信じてやれないことに起因していると思います。

  「いつまでもあると思うな親と金」と言うように、親はいつまでも生きていてはくれないのです。 子供は一定の年齢になれば、自分に責任を持たなくてはならないのです。 しかし社会や学校や家庭で教えることといえば、この逆のことを教えていることが多いといったら言い過ぎになるでしょうか。 結果的に責任放棄を教えていると言われても、仕方がないと思います。 このことについて書き出すと、何冊もの本が出来てしまうでしょうから、あえて書きません。

  自分の身は自分で守るという最も基本的なことさえ、教えていないと思うのです。 勘違いされると困るのですが、自分で自分の身を守るということは、自分の好き勝手なことや、相手の立場を無視してもいいということではなく、むしろその逆のことなのです。 このあたりが分かっていないことが多すぎます。 そして自分で自分を守ることが出来ない人が、家庭を築き守ろうとしているのです。 このような人が家庭を守ろうとするから、なにかがおかしくなっていくのではないでしょうか。 私も大きなことは言えないのですが、子供を持つ資格に欠ける人が親になれば、子供が親や社会の期待通りに育たないのはあたりまえなのです。 子供の義務教育よりも、大人の再義務教育の方が先だと言われても、返す言葉がないと思うのです。 いまの社会には親になってはいけなかった親が多すぎると思います。 子供を虐待しないと自分の感情を抑えられないような親は、その最たる例です。 子供を虐待する親は、本当は親になってはいけなかったのですが、子供を持ってみてはじめて分かることなので、難しいですね。 (=_=)  セックスさえすれば子供はできるのですから。 だからさまざまな家庭問題が、マスコミをにぎわすことになるのです。

  自分で自分を守ることもできない人が、家族や部下を守ろうとしても無理な話ではないでしょうか。 だから様々の軋轢や事件が起きるのではないでしょうか。 いま若者の犯罪が増えていることや、若夫婦による子どもの虐待が増えていることには、このような理由があるのだと思っています。 そのような人が自分を守るためには、八方美人になったり、自分勝手な生き方をすることが早道なのです。 自分を守るためには、それなりの常識と知恵がなければならないのです。 いまの社会は子どもが大きくなっても親が守ってくれるから、子どもは自立できないのです。 そんな子どもが問題を引き起こしやすいのだと思います。

  このホームページの目的は二つだけです。 自分の身を自分で守ることと、生き甲斐のある生き方ができるようになることです。 ここではあえて内容を箇条書きにすることもしませんので、気になったページをいつでもかまいませんから読んでみてください。 そして、少しでもお役に立つことがあれば私は満足です。

  お互いに自分の身を自分で守ることができれば、社会はもっと暮らしやすくなるはずです。 自分で自分を守るためには、社会の決まりを守り社会と協調して生きていかなければならないからです。 もっとお互いに相手を尊重し合うことができるようになるからです。 だれかが自分を守ってくれるものと考えている限り、自分に責任を持つこともなくなり、社会は混乱してしまうと思います。 それがいまの社会ではないでしょうか。

トップページへ戻る