自分を分かっていて、八方美人を演ずるのは問題ない
最近読んだ本の中で、私は大切なことを忘れていたことに気づかされました。 それは「八方美人」に関することです。 私は幾度となく、「八方美人になってはいけない」と繰り返してきましたが、その前提条件として次のようなことがあるのです。 その前提条件とは、
他人によく思われるために八方美人になってはいけない | |
自分というものが分からないままで、八方美人になってはいけない | |
自分に自信がないのに八方美人になってはいけない |
ということです。
なぜ上記のような人が八方美人になってはいけないのか。 それは八方美人になることによって、ただでさえ自分が分からないのに、ますます自分が分からなくなってしまうからです。 相手に認めてもらおうとして八方美人になったことが、逆に利用されるだけ利用されて、役に立たなくなれば廃棄物として捨てられるだけになるからです。 そして自信を失うからです。
これに対して自分を分かっていれば、自分はなんのために八方美人になるのか(八方美人を演じると言うこと)、その目的を自覚しているからいくら八方美人になっても自分を失うことはないのです。 臨機応変に八方美人を演じることによって、人間関係をスムーズにできるのです。 自分を分かっているひとは「八方美人になるのではなくて、八方美人を演じる」のです。 演技をしているのですから、本当の自分はほかにあるのです。 ここが自分を分かっている人と分からない人との違いです。
このような人はいくら八方美人を演じても、問題はありません。 八方美人になることの目的が前向きなことにあるからです。 自分の周りの自信のある人を観察すると、よく分かってもらえるのではないでしょうか。 自信のある人が頭が低い理由は、こんなところにあるのではないでしょうか。 みんなに笑われても、いやな顔をせず楽しそうにしている人です。 劣等感に苦しんでいる人には、想像もできないことではないでしょうか。
むしろ、自分を分かっている人には、八方美人を演ずることは積極的にお薦めします。