自己主張しなければ、どうなるか

 このことを知っておくことは、とても大切でありまた有益なことだと言えます。 ここでは簡単に触れておきます。

  それはただひとつ、大切なとき、逃げてはならないとき、発言すべきときに自分の意見を言えなかったということが、自分自身への負い目になり、自分を苦しめていくということです。 言わなければならないときに言えなかった、しなければならないときにできなかったという事実が自信喪失を招き、自分をなにごとにおいても消極的な人間にしてしまうことです。 その行き着く先は、周囲の目ばかり気にする八方美人です。

  人生には逃げてはならない修羅場というものがあるのです。 その修羅場から逃げるから、自分で自分を嫌いになっていくのです。 自分のなかにいるもうひとりの自分(本当の自分というか、現実の自分と相対する自分)が、現実の自分を否定するから心の葛藤が生まれ、そして自己否定につながっていくのです。

  私の書いていることを理解できないときは、現実の自分にあてはめて考えてみれば、ひとつやふたつは思い当たることがあるのではないでしょうか。 私のホームページの内容は、常に自分にあてはめて考えてみれば納得してもらえるものと思っています。 決して机上の空論や理屈だけを言っているつもりは、もうとうありません。 中には、ありそうですが。 すべてのことは、ひとりひとりの現実に当てはめて考えて欲しいのです。 そうしなければ、単なる知識に終わってしまいます。

  自己主張が苦手な人は、他人に笑われることを覚悟で訓練していくことが必要ではないでしょうか。 何度も繰り返しますが、自分が強くなるためには自分が傷つくことは避けられないのですから。

 一言で言えば、現実から逃げるから、現実から逃げたという現実が追いかけてくるのでしょう。 現実から逃げても、そこに待っているのは「現実から逃げたという、もっとつらくなる現実が待っているだけ」だと言えます。

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