いま失敗していなければ、将来もっと大きな失敗をしていたかも知れない

 失敗は多くの場合挫折の原因になります。 人によっては、たった一度の失敗のために一生を棒に振ってしまったり、ある人にとっては失敗は発憤の材料ともなります。 なぜ、同じ体験で人の考えは、こうも変わってしまうのでしょうか。 それはそれまでの生き方、考え方、育ってきた環境が複雑に絡み合っていることでしょう。 ここではどうしたら失敗を将来に生かせるのか、このことだけを考えてみます。

  失敗を失敗のままで終わらせない方法はただ一つ、なぜ失敗したのか原因を明らかにして、二度と同じ失敗を繰り返さないように努力するしかありません。 過去はどんななことをしても取り返すことができないからです。 このことは口が酸っぱくなるくらい言ってきました。 「失敗を成功の母」とするしかないのです。 失敗を将来の役立てることができないから、いつまでも後悔するのです。 そして自らの人生を無意味なものにしてしまうのです。

  こう考えてみてはどうでしょうか。

  もしいまい失敗していなければ、失敗の原因を究明することもないので、将来もっと大きな失敗をしているかも知れないと考えれば、後悔する期間も短くて済むのではないでしょうか。 そう考えれば後悔がいつまでも続くこともなくなり、失敗は立派に役立つのです。 失敗を役立てないことこそ、本当の失敗なのです。 かえって小さな失敗に感謝することになるかも知れません。

  「よくも悪くもあの出来事や出会いがなければ、いまの自分はなかっただろう」、「よくも悪くもあんなことがあったからこそ、いまの自分があるのだ」と言えるようになりたいものです。 私も過去には色々のことがありましたが、いまは後悔していません。

  小さな失敗(と言えるかどうかは、当人次第ですが)でいちいちつまずいていては、命がいくつあっても足りないと思います。 失敗は避けられないものだと言うことを、肝に銘じておくことが生きることを楽にしてくれると思います。

 やっぱり、ものは考えようなのですね。

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