意識的に逃げ道を残しておく限り、本当の自信は持てない

 このタイトルはあまり書きたくないのです。 なぜなら昔の自分(今でも変わりありません)を思い出させるだけだからです。 でも必要なことなので、自分の過去を振り返りながら書いてみます。

  よく人間関係において「相手に逃げ場がなくなるような追い込み方をしてはいけない」と言われます。 相手が逃げ場がなくなるほど追いつめられるとどうなるか、

いままでの思いをこらえきれなくなって爆発する (きれる)
うえとは逆に、自分に閉じこもってしまう
悪い意味で開き直って、手がつけられなくなる
    ・ 「窮鼠(きゅうそ)猫をかむ」状態になってしまう
社会や相手を恨んで、恨みだけに生きるようになってしまう
自分を責めるようになってしまう

  人間関係において相手を徹底的に追い込んでしまうことには、上記のような危険性がつきまとうので、よくよく考えて行動することが必要です。

  ただし、自分に対して逃げ道を残すことには問題があります。 逃げ道を残すことは、いつでも言い訳ができることであり、それは責任転嫁ができることです。 自分でしたことの結果に自分は責任を負わないということです。 このことがその場しのぎにはなっても、長期的に考えて決して自分のためにはならないはずです。 自分が努力することを放棄する口実を、自分に対して与えてしまうからです。 

  逃げてはならないときに自分に対して逃げる口実を与える理由は、

自分に自信がない
責任転嫁をする

  この二つだと思います。 このことは人間を育ててくれる経験を拒否することです。 だからこそ、大切なときに逃げてしまうと自分に自信を持てなくなるのです。 逃げてはいけないことを逃げているかぎり、自信はつかないのでつらい生活が続かざるを得なくなるのです。 逃げ道を残せば残すほど、自信を失うのです。 そして自信がないから、ますます現実から逃避してしまうのです。

  大切なときに、大切なことで逃げたり、嘘をついている限りは、生きることがつらくなって当然なのです。 つらいことから抜け出すために現実から逃げるから、ますますつらくなるのです。 つらいこと、苦しいこととは正面から向き合わなければ強くなることはできないのです。 「嘘の上塗り」という言葉もあります。

  いままでその場しのぎをしていたことが、なんとなく負担に感じられるようになってくればしめたものです。 それは自分が変わってきた証拠だからです。 自分への逃げ道を断ってきたことになるからです。 

「退路を断つ」

「背水の陣を敷く」

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