自信がついたらなにかしようとするから、自信を持てない

「どうしたら自信がつくのだろう」

  だれでもが悩む切実な問題ですね。 なにしろ自信さえつけば、ほとんどの苦しみは乗り越えられるし、他人の顔色を気にすることもなくなるし、本当に世界は一変して見えるのですから。 自信さえつけば、本当に自分を取り巻く環境は一変します。 これは自信を失ってみれば、分かると思います。

  ここで勘違いして欲しくないことは、自信を持てても苦しみはなくならないと言うことです。 どのような生き方をしても、それなりに苦労がなくなることはないのです。 自信があれば苦しくても、必ずその苦しみを克服できると言うくらいことです。 どのように克服できるのかは、そのときどきによってちがうと思いますが。

  私は自信をつけるための方法として、二つのことを繰り返し書いてきました。

ささいなことをないがしろにしないで、ひとつひとつ片づける
自分にできることからやってみて、達成感を味わう

 たった、この二つだけです。

  自信のないときは「自信がついたらやろう」と、だれしも考えるのではないでしょうか。 しかし自分から積極的に行動しないで、自信が「棚ぼた式」につくのを待っていては、いつまでたっても自信がつくことはないし、逆に自信を失うだけなのです。 本当はなにもしないから自信を失ったのに、なにもしないで自信がつくのを待っている人は多いのです。 また失敗がダメージになって、なにもする気がなくなったことが原因なのです。 これを乗り越えるには同じようなことをやって、「自分でも、やればできるんだ」と確信するしかないのです。 また失敗することを恐れて、挑戦する意欲をなくしてしまうから自信を失うのです。

 自信をつけるためには、同じようなことに再挑戦して恐怖心を克服し、達成感を味わうしかないのです。 挫折も経験しない自信は、単なる思い込みや慢心に過ぎないのかも知れません。 自分が苦労しないで、自分が傷つかないで、自信を持とうとすること自体が甘いのです。 

 自信をつけるためには、恐怖を克服しなければならないのです。 そのためには現実から逃げられないのです。 現実から逃げること自体が、自信のなさの証拠なのですから。 そして私が何度も書いてきたように、「人生には逃げ場はない」ということを体で理解することしかないと思うのです。

 つらい現実から、少しは逃げないようになれれば、自分を好きになってくると思います。 この「自分を好きになる」ということが、自信を持つうえで欠かせないことなのです。 自分を嫌いながら、自信を持つことはできないのです。

 いままでよりも現実から逃げなくなったり、他人の顔色があまり気にならなくなったり、責任転嫁をしなくなれれば、それは自信がついてきた証拠だと思います。 くじけないで、忍耐強くなることが大切なのです。 世の中には耐えてはならないこともありますが、忍耐(「継続すること」の意味です)こそが自信の元になるのではないでしょうか。

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