バーニー・コーザー
今のボルチモア・レイブンスがまだクリーブランド・ブラウンズだった頃の80年代終盤、クリーブランドは毎年AFC-Centralで優勝争いを繰り広げていた。その頃チームをリードしていたのがQBバーニー・コーザー。コーザーはこの頃、良い成績を残しているが、足も遅いし、決して豪腕ではなかったのに、どうしてあんなにパスが決まっていたのか、と思った記憶がある。 右足を5時の方向に大きく引いた独特の形でセットし(左側へのハンドオフはやり難いんじゃないだろうかといつも思っていたが)、どこかモタモタした感じでドロップバックした後、よっこいしょとパスを投げる。決して投球フォームも良くは無かった。それでも、パスは決まった。きっと、彼は良い目とコントロールを持っていたのではないだろうかと思う。 そんなコーザーのことを思い出そうとすると、なぜか、クリーブランド・インディアンズと共用の、あのスタンドの上に屋根の付いたスタジアムで、小雪のちらつく寒さの中、手に息を吹きかけながらパスを投げていたというシーンが浮かんでくる。 パーマのかかった髪の毛で童顔だったコーザー。そのハンサムな顔立ちとは裏腹に、どこと無く華やかさからはかけ離れた感じのプレイ振りで、ブキッチョながら一生懸命やっていたQBという印象が残っている。 2003.5.25 |